2024/12/16 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(12/15~21)シリアの暫定政権、韓国大統領の弾劾案可決
参加者の方々からのご質問への回答や、コメントを受けてのディスカッションはいつもどおりとことんまでやり切ります。すでに沢山の方々にお申込みをいただいていますが、直前までエントリーは可能です。激動の一年の締めくくりとして、ぜひご一緒に世界情勢を読み解きましょう!
さて、今週もシリアと韓国が主なテーマになりました。トランプ次期政権も取り上げたかったのですが、あまりに長くなってしまったので、すみません、今回も見送りになりました。他のテーマとともに少しお待ちください。
【目次】
1.先週の動き
(1)シリアの暫定政権の発足
(2)韓国大統領の弾劾案可決
2.今週の動き
3.今週の映画
4.近況報告
5.あとがき
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先週の動き
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12/8(日)
・シリアの反体制派勢力がホムスとダマスカスを制圧、アサド大統領は国外に脱出したと発表
・ロシア外務省がシリアのアサド大統領は辞任しシリアを出国したと発表(ロシアの国営タス通信はアサド大統領がモスクワに到着したと報道)
・バイデン大統領がシリアの「イスラム国」の拠点に空爆を行ったと発表
・イスラエルのネタニヤフ首相がゴラン高原のシリアとの緩衝地帯に部隊を配備し掌握したと発表
・トランプ次期大統領がNBCの「ミート・ザ・プレス」に出演
・韓国検察が金龍顕前国防相を内乱罪の容疑で緊急逮捕、尹錫悦大統領を内乱罪の容疑で捜査中と発表
12/9(月)
・中国共産党中央政治局会議(北京)
・韓国法務省が尹錫悦大統領の出国禁止を決定
12/10(火)
・トランプ次期大統領がアンドリュー・ファーガソン米連邦取引委員会(FTC)委員をFTC委員長に任命すると発表
・中国の軍用機47機、軍艦12隻と公船9隻の計21隻が台湾周辺で活動したと台湾国防部が発表
・オースティン国防長官と石破首相が会談(東京)
・シリアのシャーム解放機構(HTS)が25年3月1日を期限とする暫定政権(暫定首相は「シリア救国政府」のムハンマド・バシル指導者)を樹立したと発表
・イスラエルのネタニヤフ首相がテルアビブ地方裁判所の公判で汚職容疑について初めて証言
12/11(水)
・レイFBI長官が25年1月のトランプ次期政権発足前に辞任すると表明
・韓国警察が趙志浩警察庁長官と金峰埴ソウル警察庁長官を内乱罪の容疑で逮捕
・韓国の野党6党が尹錫悦大統領の弾劾訴追案を国会に再提出
・ロシア・ハンガリー首脳電話会談
12/12(木)
・バイデン大統領が約1500人への恩赦と減刑を発表
・サリバン大統領補佐官とイスラエルのネタニヤフ首相が会談(テルアビブ)
・ブリンケン国務長官がヨルダンのアブドラ国王と会談(アカバ)
・ブリンケン国務長官がトルコのエルドアン大統領と会談(アンカラ)
・中国の習近平国家主席とロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長が会談(北京)
・韓国の尹錫悦大統領が国民向け談話を発表
・韓国最高裁が野党第2党「祖国革新党」の曹国代表に対する私文書偽造罪等の実刑判決への上訴を棄却(実刑判決が確定)
・ECB定例理事会(中銀預金金利を引き下げ(3.25→3%))(フランクフルト)
12/13(金)
・G7首脳テレビ会議
・米中が科学技術協定の5年延長で合意
・米・トルコ外相会談(アンカラ)
・ブリンケン国務長官とイラクのスダニ首相が会談(バグダッド)
・フランスのマクロン大統領がフランソワ・バイル・ポー市長を首相に指名
12/14(土)
・韓国の国会が尹錫悦大統領の弾劾訴追案を否決
・ジョージア議会がミハイル・カベラシビリ議員を大統領を選出
●シリアの暫定政権の発足
シリアでは、アサド政権が崩壊した後、「シャーム解放機構(ハヤト・タハリール・アル・シャーム、HTS)」を中心とする旧反体制派(反アサド派)が暫定政権を発足させました。
暫定首相にはHTSがイドリブ県で設立した統治機関「救済政府(HS)」の首相を務めていたムハンマド・バシルが就任しました(任期は25年3月までの予定)。バシル暫定首相は閣議を開きましたが、そこにはHSのメンバーに加え、旧アサド政権の幹部も出席しました。
米国ではブリンケン国務長官が「米国はシリアの政権移行プロセスを全面的に支持する」「このプロセスは包摂的で非宗派的な統治につながるものであるべき」「このプロセスから生まれる将来のシリア政府を承認し全面的に支援する」との声明を発出しました。ブリンケンはヨルダン、トルコ、イラクを訪問し、各国首脳や外相と協議しました。
アサド政権の圧政と内戦に苦しんでいたシリアにようやく光明が見えてきたようにも見えますが、前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおり、旧反体制派は一枚岩ではありません。相互に激しく対立する関係もある上、主要関係国も様々な関与を行っており、極めて複雑な状況になっています。その状況を読み解きながら、今後の展望をお伝えします(※メルマガで解説)。
・「シリアのアサド政権の崩壊」(12/9)
●韓国大統領の弾劾案可決
最大野党「共に民主党」をはじめとする野党が尹錫悦大統領の弾劾決議案を再び国会に提出し、今度は国会議員(定数300)の3分の2(200)を上回る204票の賛成を得て、決議案が可決されました。反対85票、棄権3票、無効8票で、与党「国民の力」の議員から少なくとも12人が賛成に回ったとみられます。
尹錫悦の大統領権限は停止され、韓ドクス首相が代行することになりました。尹錫悦は、「私はしばらく立ち止まるが、国民と歩んだ未来への旅を止めてはいけない。私は決して諦めない」「最後の瞬間まで国家のために最善を尽くす」との談話を発表しました。
この展開はおおむね前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおりでした。その後の展望についてもすでに述べていましたが、あらためてコメントします(※メルマガで解説)。
・「韓国の非常戒厳」(12/9)
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今週の動き
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※メルマガをご覧下さい。
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今週の映画
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最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します。
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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます。
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あとがき
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■ トランプ氏、大統領就任式に中国国家主席らを招待=報道官(12月13日付ロイター)
トランプ次期大統領が中国の習近平国家主席とハンガリーのオルバン大統領を就任式に招待したとの報道。正確な事実関係は分かりませんが、いかにもありそうな話ではあります・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
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