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2024/07/22 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(7/21~27)米共和党大会、ヴァンスの副大統領候補指名、バイデンの進退


グッチーポストの「超大盛りの瓶詰め生うに」のご注文は今週金曜までとのことです。夏の風物詩、ぜひ一度はお試し下さい。絶品のおいしさです!

さて今週は、トランプが銃撃事件から生還してから初の公式舞台となる共和党全国大会がメインテーマです。トランプの演説、ヴァンスの副大統領候補指名など見どころ満載です。そして、今週大きな動きがあるかもしれないバイデンの進退問題を引き続き取り上げます。

【目次】

1.先週の動き
(1)米共和党大会
(2)ヴァンスの副大統領候補指名
(3)バイデンの進退
2.今週の動き
3.今週の映画
4.近況報告
5.あとがき

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先週の動き
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7/15(月)
・バイデン大統領がNBCのニュース番組に出演
・トランプ前大統領がJ・D・ヴァンス上院議員を副大統領候補に指名
・米共和党全国大会(ミルウォーキー、~18日)
・米連邦地裁がトランプ前大統領の機密文書持ち出し容疑の起訴を却下
・中国共産党中央委員会第3回全体会議(3中全会)(北京、~18日)
・中国の24年4~6月期の実質GDP成長率の発表(前年同期比+4.7%)
・ロシアと中国の海軍の合同軍事演習「海上連合-2024」(広東省湛江沖の海空域、~17日)
・ネパールでオリ新首相が就任
・ルワンダ大統領選挙(カガメ大統領が4選)

7/16(火)
・バイデン政権が東京エレクトロン、ASML等の企業に対し、中国に半導体最先端技術へのアクセスを提供し続けた場合、外国直接製品規則(FDPR)の適用を検討すると同盟国に伝えたとブルームバーグが報道
・トランプ前大統領が6月25日に行ったブルームバーグのインタビューが公表(台湾防衛への疑問を示唆、TikTok禁止に反対)
・トランプ前大統領とロバート・F・ケネディ・ジュニアが銃撃事件後に行った電話会談の動画をケネディの息子がSNSに投稿(後に削除)
・米当局がイランによるトランプ前大統領の暗殺計画の情報を入手し警備体制を強化していたとCNNが報道(イランは否定)
・G7貿易相会合(イタリア・ビラサンジョバンニ、レジオカラブリア、~17日)
・フランスのアタル内閣が総辞職
・太平洋・島サミット(東京、~18日)

7/17(水)
・バイデン大統領が新型コロナウイルスに感染、ラスベガスでの選挙演説を中止
・米民主党全国委員会がバイデン大統領を党の大統領候補者に指名する手続きを8月19~22日の党大会より前に行うとの報道
・米民主党のシューマー上院院内総務が7月13日にバイデン大統領に選挙戦からの撤退を促したとABCが報道
・中国外交部が米中両政府の高官による核兵器の軍備管理等の協議を中断すると表明

7/18(木)
・米共和党全国大会最終日(トランプ前大統領の大統領候補の指名受諾演説)(ミルウォーキー)
・米民主党のペローシ元下院議長がバイデン大統領は近く撤退を決断する可能性があると民主党の下院議員数人に述べた、オバマ元大統領がバイデン大統領が大統領選に勝てる可能性は極めて低くなったと述べたとワシントン・ポストが報道
・北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記とロシアのクリボルチコ国防次官が会談(平壌)
・欧州政治共同体(EPC)首脳会議(英・オックスフォードシャー)
・欧州議会がフォンデアライエン欧州委員長の再任を可決
・ECB定例理事会(フランクフルト)
・イスラエルのネタニヤフ首相がラファを訪問
・ベトナム共産党がチョン書記長の病気療養(ラム国家主席の職務代行)を発表

7/19(金)
・バイデン大統領が「来週、選挙活動に復帰することを楽しみにしている」との声明を発表
・ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ前大統領が電話会談
・イエメンの武装勢力フーシ派がテルアビブをドローンで攻撃
・ベトナム共産党がチョン書記長の死去を発表

7/20(土)
・トランプ前大統領がミシガン州グランド・ラピッズで選挙集会
・イスラエル軍がフーシ派が支配するイエメンのホデイダを攻撃

●米共和党大会

共和党全国大会がウィスコンシン州ミルウォーキーで4日間にわたり開催されました。トランプ前大統領とJ・D・ヴァンス上院議員が共和党の正副大統領候補となることが正式に決定しました。

主要なスピーカーと行事は以下のとおりでした。

・初日
テーマ:「米国を再び豊かにする」
マイケル・ワトリー、ロン・ジョンソンマージョリー・テイラー・グリーン、マーク・ロビンソン、ウェスリー・ハント、ジョン・ジェームズ、ケイティー・ブリットティム・スコットグレン・ヤンキン、ボブ・ウナヌー、クリスティ・ノームバイロン・ドナルズデーヴィッド・サックス、チャーリー・カーク、マーシャ・ブラックバーンアンバー・ローズショーン・オブライエン
※トランプとヴァンスを正副大統領候補に指名。

・2日目
テーマ:「米国を再び安全にする」
ビル・リー、ラインス・プリーバス、ペリー・ジョンソン、カリ・レイク、エリック・ホブデ、バーニー・モレノ、マイク・ロジャース、デーヴィッド・マコーミック、ジム・ジャスティス、ジム・バンクス、サム・ブラウン、ティム・シーヒー、ハン・ツァオ、リック・スコットジェフ・ヴァン・ドリューエリス・ステファニクトム・エマースティーブ・スカリース、マイク・ジョンソン、ヴィヴェク・ラマスワミ、サバンナ・クリスリー、エリック・ジョンソン、テッド・クルーズ、ブレンナ・バード、ニッキー・ヘイリーロン・デサンティスエリック・シュミットトム・コットン、サラ・ハッカビー・サンダース、ベン・カーソン、マルコ・ルビオララ・トランプ

・3日目
テーマ:「米国を再び強くする」
ブライアン・マスト、ナンシー・メイス、ロニー・ジャクソン、リチャード・グレネルマット・ゲーツ、カリスタ・ギングリッチ、ニュート・ギングリッチピーター・ナヴァロ、モニカ・デラクルース、トーマス・ホーマン、グレッグ・アボット、トレント・コナウェイ、ダグ・バーガムケリーアン・コンウェイ、アンナ・ポーリーナ・ルナ、デーヴィッド・ベラヴィア、キンバリー・ギルフォイル、マイケル・ワルツ、リー・ゼルディンカイ・トランプ、ドナルド・トランプ・ジュニア、ウシャ・ヴァンス、J・D・ヴァンス(副大統領候補の指名受諾演説)

・最終日
テーマ:「米国を再び偉大にする」
スティーブ・デインズ、リチャード・ハドソン、ダイアン・ヘンドリックス、リンダ・マクマホンマイク・ポンペオ、スティーブ・ウィトコフ、アリナ・ハッバ、タッカー・カールソンハルク・ホーガン、フランクリン・グラハム、エリック・トランプ、ダナ・ホワイト、ドナルド・トランプ(大統領候補の指名受諾演説)

トランプを中心に据えた祝祭のイベントとなることはあらかじめ予想されていましたが、以下の記事で述べたとおり、大会直前に起こったトランプ銃撃事件がどのような影響を与えるかが大いに注目されました。この点がどうだったのかを含め、今回の大会のポイントを解説します(※メルマガで解説)。

「トランプ銃撃事件」(7/17)

●ヴァンスの共和党副大統領候補指名

トランプ前大統領の指名を受け、共和党全国大会はJ・D・ヴァンス上院議員をトランプのランニング・メイト(副大統領候補)に指名しました。ヴァンスは指名受諾演説を行いました。

米大統領選における副大統領候補の役割は一般的にそこまで大きいものではありませんが、以下の記事で述べたとおり、今回の大統領選においては、特にトランプ・共和党側において大きな意味をもち、さらに大統領選後にも大きな影響が及ぶ可能性があります。この点を含め、ヴァンス指名の意義を解説します(※メルマガで解説)。

「米共和党大会」(7/15)

●バイデンの進退をめぐる論争

バイデン大統領が大統領選に出馬すべきかについて論争が続いています。バイデンの撤退を求める民主党議員は増え続け、ワシントン・ポストによると19日午後の時点で37人に達しました。

さらにワシントン・ポストは、ペローシ元下院議長がバイデンは近いうちに撤退を決断する可能性があると民主党議員に伝えたと報じました。オバマ元大統領が周辺に「勝利への道は狭まっている」と語ったとも伝えました。

そうした中、バイデンは新型コロナウイルスに感染。ラスベガスでの選挙演説を中止し、デラウェア州の自宅で隔離措置をとることにしました。共和党全国大会が閉幕すると、同大会を批判する声明を発出し、その中で「来週、選挙活動に復帰することを楽しみにしている」と表明しました。

こうした最新の状況を踏まえ、バイデンの進退について、今後の展望を解説します(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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※メルマガで解説。

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今週の映画
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最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します。

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます。

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あとがき
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See the Cast of Hillbilly Elegy Side-by-Side with the Real People They Play in the Netflix Drama(7月16日付People)

J・D・ヴァンスが副大統領候補になったことで、その著書『ヒルビリー・エレジー』が再び注目を集めているようです。私は以下の記事で、同書とその映画化作品について論じていました。

「映画『ヒルビリー・エレジー』」(21/2/4)

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ちなみに映画では、ヴァンスがイエール大学のロースクールに通っているときにウシャ夫人と出会う場面も描かれています。ウシャを演じたフリーダ・ピントは『スラムドッグ・ミリオネア』でヒロインを演じていました。

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