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2024/04/22 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(4/21~27)イスラエルのイラン攻撃、ウクライナ支援法案の下院可決、トランプ裁判、ドロンとクストリッツァ


先週は夏日が相次ぎ、Tシャツ1枚でも外を出歩けるような陽気でした。すでに初夏のようでしたが、まだ4月なのですよね。とはいえ朝起きるときはまだ肌寒く、あまり薄着で寝るのはまだ控えた方が良さそうです。寒暖差で体調を崩さないようお気をつけ下さい。

【目次】

1.先週の動き
(1)イスラエルのイラン攻撃
(2)ウクライナ支援法案の下院可決
(3)トランプ裁判
2.今週の動き
3.今週の一冊
4.近況報告
5.あとがき

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先週の動き
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4/14(日)
・G7首脳電話協議(イランによるイスラエル攻撃について協議)
・米国のトーマスグリーンフィールド国連大使が韓国と日本を訪問(~20日)

4/15(月)
・米・イラク首脳会談(ワシントンDC)
・米・イスラエル、米独、米・カタール国防相電話会談
・オースティン国防長官とバーレーンのサルマン首相が電話会談
・クリテンブリンク国務次官補(東アジア・太平洋担当)と中国の馬朝旭外務次官が会談(北京)
・米商務省がサムスン電子のテキサス州に建設する半導体の新工場への64億ドルの補助金支給を発表
・NY州地裁でトランプ前大統領の不倫の口止め料支払いに関する業務記録の改竄容疑の事件の初公判
・中・イラン外相電話会談
・北朝鮮の太陽節(故金日成の誕生日)
・IMF・世銀春季総会(ワシントンDC、~20日)

4/16(火)
・米中国防相電話会談
・米連邦最高裁が21年1月の連邦議事堂襲撃事件で起訴された参加者の1人による罪の一部の破棄請求の訴訟の口頭弁論
・中独首脳会談(北京)
・中国の24年1~3月期の実質GDP成長率の発表(前年同期比+5.3%)
・ロシア・イラン首脳電話会談

4/17(水)
・バイデン大統領が中国の不公正な慣行から米国の鉄鋼・造船業界を保護するための新たな行動に関する演説(ペンシルベニア州ピッツバーグ)
・米海軍の対潜哨戒機P8Aポセイドンが台湾海峡の国際空域を飛行したと米海軍第7艦隊が発表
・G7外相会合(イタリア・カプリ島、~19日)
・G20財務相・中銀総裁会議(ワシントンDC、~18日)
・米上院がマヨルカス国土安全保障長官の弾劾決議案を否決
・イスラエルのネタニヤフ首相とドイツのベーアボック外相、英国のキャメロン外相が会談(エルサレム)
・EU首脳会議(ブリュッセル、~18日)
・ソロモン諸島総選挙
・日韓首脳電話会談

4/18(木)
・米英がイランへの追加制裁を発表
・中・インドネシア外相会談(ジャカルタ)

4/19(金)
・イランのイスファハンで爆発(イランはドローン3機を確認し防空システムが作動したと発表)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がドニプロペトロウシク州ドニプロを訪問
・インド総選挙(~6/1、開票は6/4)

4/20(土)
・米下院がウクライナ支援の支出法案(608億ドル)、イスラエル支援の支出法案(264億ドル)、インド太平洋支援の支出法案(80億ドル)、TikTok規制等の法案を可決
・イラクの親イランのシーア派武装勢力の連合体「人民動員隊(PMF)」のバクダッド近郊の軍事基地で爆発
・トルコのエルドアン大統領とハマスのハニーヤ最高指導者が会談(イスタンブール)
・北朝鮮のミサイル総局が4月19日に黄海上で巡航ミサイルと地対空ミサイルを試射したと国営朝鮮中央通信が報道

●イスラエルのイラン攻撃

イランのメディアがイスファハンの空軍基地と国際空港付近で爆発音が聞こえたと報じ、米メディアはイスラエルがイランに攻撃を行ったと報じました。イラン政府はイスファハン上空でドローン3機を確認し、防空システムが作動してドローンを破壊した、爆発音はそのためのもので、イランに対するミサイル攻撃はなかった、被害も発生していないと発表しました。

また、イラクの親イランのシーア派武装勢力の連合体「人民動員隊(PMF)」のバクダッド近郊の軍事基地で爆発がありました。イラク軍によるとPMFのメンバー1人が死亡し、8人が負傷しました。

イスラエルはイランに攻撃を行ったといった発表はしておらず、今回の事態についてコメントは出してしていません。イランのアブドラヒアン外相は、ドローンなどではなくおもちゃのようなもので、空爆などではなかった、現時点でイスラエルの関与は認められない、もしイスラエルがイランの国益を脅かす新たな行動に出れば、イランはその限りで対応すると警告しました。

今回の事態は前回の記事(以下のリンク参照)で述べた見通しに沿った結果でした。そのポイントと今後の展望を解説します(※メルマガで解説)。

「イランのイスラエル攻撃」(4/17) 

●ウクライナ支援法案の下院可決

米下院が週末にウクライナ支援を含む4本の法案を可決しました。その内容は以下のとおりです。

ウクライナ支援 608億ドル
 賛成311(共101、民210)、反対112(共112、民ゼロ)
イスラエル支援 264億ドル
 賛成366(共193、民173)、反対58(共21、民37)
インド太平洋の安全保障強化 80億ドル
 賛成385(共178、民207)、反対34(共34、民ゼロ)
ロシア資産のウクライナ支援への活用、TikTok規制、イラン制裁
 賛成360(共186、民174)、反対58(共25、民33)

最初の3つの法案の内容は、上院が2月に一本の法案として可決したもの(953億ドル)に含まれていたものですが、ジョンソン下院議長は、これを3つに分けて協議し、さらに4本目の法案を追加するという形で同時に採決を行い、いずれも超党派の圧倒的多数で可決させることに成功しました。この展開は以下の記事で予想したとおりでした。

「政府閉鎖の回避とウクライナ支援法案」(3/25)
「イランのイスラエル攻撃」(4/17) 
 
今回の4つの法案の可決の意義について、ジョンソンが解任される可能性を含めて解説します。特にTikTok規制等の法案については、日本のメディアはほとんど取り上げていませんが、その審理の経緯と今後に与える影響も重要であり、この点についてもポイントをお伝えします(※メルマガで解説)。

●トランプ裁判

NY州地裁でトランプ前大統領の不倫の口止め料支払いに関する業務記録の改竄容疑の事件の初公判が行われました。陪審員12人が選定され、今週にはトランプの冒頭陳述が予定されています。

また、米連邦最高裁が21年1月の連邦議事堂襲撃事件で起訴された参加者の1人の罪の一部の破棄請求の訴訟について口頭弁論を開催しました。下級審がサーベンス・オクスレー法(SOX法)にある公的手続き妨害の罪を認定したことに異議を申し立てたものです。

これらの動きを踏まえ、トランプの裁判をめぐる最新の状況についてコメントします(※メルマガで解説)

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今週の動き
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(※メルマガで解説。)

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今週の一冊
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最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します(※メルマガをご覧下さい)。

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます(※メルマガをご覧下さい)。

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あとがき
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ウクライナ、アラン・ドロンさんに最高位勲章(4月19日付AFP)

アラン・ドロン、ロシアのウクライナ侵攻後にゼレンスキー大統領とオンライン対話をしていましたが、こんなにウクライナを応援していたのですね。88歳で脳卒中の療養中とのことですが、回復したらキーウを訪問したいと話していたとのこと。

ドロンについては、メルマガ第313号(19/5/21)の「あとがき」で思い出を書いていました。ここで書いたとおり、今思うと、学生の頃に見たフランス映画には、無意識のうちにもずいぶん影響を受けたように思います。

一方、旧ユーゴスラビア(サラエヴォ)出身の映画監督であるエミール・クストリッツァは・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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