2023/10/30 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(10/29~11/4)イスラエルのハマス攻撃、王毅の訪米、李尚福の解任、ジョンソン下院議長、李克強死去
日本シリーズは両チームの持ち味が出て、一進一退でしたね。秋の夜長にビールを飲みながら楽しんでいます。それにしてもオリックスの大エース山本由伸は、どうも日本シリーズとは相性が悪いですね・・次の登板でその負のイメージをぜひ払拭してもらいたいものと思います。
さて先週、編集部からお知らせがありましたが、イスラエル・ガザ情勢の緊迫を受け、急遽、世界情勢ブリーフィングの中東総集編を特別価格でお届けすることにいたしました。
今だからこそ読んで欲しいと思った特別企画、明日までです!
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先週の動き
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10/22(日)
・米・イスラエル首脳電話会談
・米英、仏、独、伊、加首脳電話会談
・ウクライナ・トルコ首脳電話会談
・南シナ海のアユンギン礁近くで中国海警局の船舶とフィリピン国軍が契約した補給作業中のボートが衝突
・韓国の尹錫悦大統領とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が会談(リヤド)
・アルゼンチン大統領選挙(1位マサ経済相、2位ミレイ下院議員、11/19に決選投票)
・移民対策に関する中南米首脳・外相会議(メキシコ・パレンケ)
・スイス総選挙(第1党の国民党が議席増)
10/23(月)
・ハマスがイスラエル国籍の人質2人の解放を発表
・米・イスラエル首脳電話会談
・米中次官級経済作業部会(オンライン)
・中・イスラエル、パレスチナ外相電話会談
・EU外相理事会(経済的威圧への対抗措置の新規則を承認)(ルクセンブルク)
・日中平和友好条約45周年
10/24(火)
・国連安保理会合(グテーレス事務総長がイスラエルのハマス攻撃を非難、ブリンケン国務長官が戦闘の一時停止を主張)(NY)
・米共和党が下院議長候補にトム・エマー議員を選出したが、トランプ前大統領の反対を受け数時間後に撤退、その後マイク・ジョンソン議員を選出
・仏・イスラエル首脳会談(イスラエル)
・中国の全人代常務委員会(李尚福国務委員兼国防相と秦剛国務委員の解任、藍仏安・財政省党組書記の財政相就任を決定、愛国主義教育法案を可決)(北京)
・台湾の蔡英文総統とリトアニアのニールセン国会議長が会談(台北)
・フィンランドとエストニアを結ぶガス輸送海底パイプラインと通信ケーブルの損傷の原因は船舶のいかりとフィンランド捜査当局が発表
10/25(水)
・米豪首脳会談(ワシントンDC)
・米下院が共和党のマイク・ジョンソン議員を議長に選出
・カリフォルニア州のニューサム知事と中国の習近平国家主席が会談(北京)
・メイン州ルイストンで銃乱射事件
・イスラエルのネタニヤフ首相が国民向けにテレビ演説(ガザへの地上侵攻の準備を進めていると発言)
・国連安保理会合(米ロ提案のイスラエルとハマスの戦闘に関する決議案をいずれも否決)(NY)
・ロシア大統領府が核戦略運用部隊の演習をプーチン大統領の指揮下で実施したと発表
・ロシア上院がCTBT批准を撤回する法案を可決
・スロバキアでフィツォ新首相が就任
・インドがカナダ国民向けのビザ申請の手続きの再開を発表
10/26(木)
・米中外相会談(ワシントンDC)
・米軍がシリアのイランの革命防衛隊の関連施設を空爆
・米国防総省がウクライナへの1億5,000万ドルの追加軍事支援を発表
・米国の23年7~9月期の実質GDP成長率の発表(年率換算+4.9%)
・全米自動車労組(UAW)とフォードが労使交渉で暫定合意
・中国軍の戦闘機・殲11(J11)が10月24日夜に南シナ海上空で米空軍のB52戦略爆撃機に異常接近したと米国のインド太平洋軍が発表
・イスラエル軍がガザ北部で限定的な地上作戦を実施(継続中)
・イスラエル軍がハマスのシャディ・バルド副情報局長と3人の司令官を殺害したと発表
・ハマスの代表団がロシアを訪問
・国連総会のイスラエルとハマスの衝突に関する緊急特別会合(NY)
・EU首脳会議(ウクライナのゼレンスキー大統領もオンラインで参加)(ブリュッセル、~27日)
・ECB定例理事会(政策金利を据え置き(4.5%))(アテネ)
・スロバキアのフィツォ首相がウクライナへの軍事支援の停止を表明
10/27(金)
・バイデン大統領と中国の王毅共産党政治局委員兼外相が会談(ワシントンDC)
・米民主党のディーン・フィリップス下院議員が24年大統領選への出馬を表明
・中国の李克強前首相が死去
・エジプトのタバとヌウェイバで爆発
・国連総会がアラブ諸国ら提案のイスラエルとハマスの「人道的な休戦」を求める決議を採択
・ロシア中銀が政策金利を引き上げ(13→15%)
10/28(土)
・イスラエルのネタニヤフ首相がハマスとの戦闘は「第2段階に入った」と表明
・イスラエル軍がハマスの航空部門トップを殺害したと発表
・米共和党のペンス前副大統領が24年大統領選からの撤退を表明
・ウクライナ和平に関する会議(マルタ、~29日)
・G7貿易相会合(大阪、~29日)
●イスラエルのハマス攻撃
イスラエルとハマスの軍事衝突が続いています。パレスチナの保健当局によればガザの死者は7,650人に上り、イスラエル側(1,400人)と合わせると、双方の死者は9,000人を超えました。
ネタニヤフ首相は国民向けに緊急のテレビ演説を行い、ガザへの地上侵攻の準備を進めていると強調しました。その翌日、イスラエル軍は空爆に加え、ガザ北部で「限定的な地上作戦」を開始し、10月7日の攻撃以来、初めて戦車がガザに入りました。ネタニヤフは週末にも記者会見を開き、ハマスとの戦闘は「第2段階に入った」と述べました。
一方、ハマスは先々週の米国人の人質2人の解放に続き、イスラエル人の人質2人を解放しました。また、アラブ諸国をはじめとする多くの国々がイスラエルの攻撃を非難し、国連総会ではアラブ諸国らが提案したイスラエルとハマスの「人道的な休戦」を求める決議が採択されました(121か国が賛成、米国、イスラエル、豪州など14か国が反対、日独加印ウクライナなど44か国が棄権)。
イラクとシリアでは、イランの支援を受けた武装勢力が米軍基地に攻撃を加えていましたが、米軍はシリアにあるイランの革命防衛隊の関連施設を空爆しました。また、エジプトの紅海に面したリゾート地であるタバとヌウェイバで爆発が起き、エジプトはイエメンのフーシ派がドローンとミサイルで攻撃したものと主張しました。
イスラエル軍が大規模な地上作戦をいよいよ始めるのか・・と世界中が固唾を飲んで見守る中、中東地域全体でも緊張感が高まっています。こうした最新の状況を踏まえ、今後の展望を解説します(※メルマガで解説)。
●王毅の訪米、李尚福の解任
中国の王毅共産党政治局委員兼外相が訪米し、バイデン大統領、サリバン大統領補佐官、ブリンケン国務長官と会談しました。
米中はブリンケンが6月に訪中した際、次は中国外相が訪米することで合意していましたが、その後、秦剛外相(当時)が消息不明になり、7月に解任されたことでペンディングの状態が続いていました。それがようやく実現したものです。今回の王毅の一連の会談は、イスラエルとハマスの軍事衝突が10月7日に始まってから初めての米中の外交トップのコンタクトの機会になりました。
またカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事が訪中し、習近平国家主席と会談しました。両者は気候変動や経済等について話し合い、ニューサムはBYDやテスラの工場等を訪問していますが、先の王毅の訪米とともに、11月にサンフランシスコで開催されるAPEC首脳会議への習近平の出席を示唆するものとなりました。
また中国では、全人代常務委員会が開催され、李尚福国務委員兼国防相の解任(と秦剛の国務委員解任)が決定されました。李尚福の解任は以下の記事で述べたとおりの展開でした。
・「李尚福国防相の解任?」(9/18)
後任の国防相はまだ発表されておらず、昨日から北京で中国主催の安全保障会議「香山フォーラム」が開催されていますが、他国の国防相らとの会談は中央軍事委員会の副主席である張又キョウと何衛東が対応しています。
これらの動きを踏まえつつ、今後の米中関係について、APEC首脳会談、ガザ情勢との関係を中心に解説します(※メルマガで解説)。
●ジョンソン下院議長の選出
米下院が共和党のマイク・ジョンソン下院議員を議長に選出しました(賛成220、反対209)。これにより、下院議長の不在という異例の事態は22日ぶりに解消されました。
共和党の下院議長候補は、これまでの記事で述べたとおり、スカリス院内総務、ジョーダン議員が選出されたものの支持を得られず撤退し、先週はエマー議員がいったん選出されましたが、トランプ前大統領の反対を受けて数時間後に撤退。ジョンソンはその後に4番目の候補として選出され、今回過半数の支持を得ることに成功しました。
ジョンソンの下院議長選出の意義について、今後の政府閉鎖やウクライナ支援の展望等を含めて解説します(※メルマガで解説)。
●李克強の死去
中国の李克強前首相が上海で死去しました。68歳で、3月に首相を退任したばかりでした。
中国共産党・政府は、突然の心臓発作を起こし、救命措置を受けたが亡くなったと発表しました。突然の訃報は国内外に衝撃を与え、出身地である安徽省合肥市を中心に多くの人々がその死を悼みました。
今回の訃報についてコメントします(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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(※メルマガで解説。)
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あとがき
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■ あるはずのものがない? プーチン氏の2024年版カレンダー、BBCロシア編集長が分析(10月28日付BBC)
本メルマガも何度となく取り上げてきたプーチン大統領のカレンダーですが(第536号(21/3/24)の「あとがき」など参照)、最近発売された24年版ではウクライナ侵攻に関する写真がまったくなかったとのこと。
まあそれはあり得ることだろうと思いますが、それ以上にショック(?)だったのは・・(ここから先はメルマガをご覧下さい)。
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