2023/04/10 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(4/9~15)トランプ出廷、イラン・サウジの「北京合意」、仏・EU首脳の訪中、蔡英文・マッカーシー会談
本号が記念すべき通算700号になりました。振り返ってみると、第600号は21年10月28日に発行していました。だいたい1年半で100本というペースですね。
メルマガ発行当初は週3~4回配信していたのですが、最近は基本的に週1になりました。書くことはいくらでもあるので、本当はもっと配信したいのですが、なかなか十分な時間がとれず、歯がゆい思いをしています。クオリティはもちろん妥協しませんが、今後は配信の頻度やスピードにも力を入れていきたいと考えていますので、温かく見守っていただけると幸いです。
さて、先週、編集部から案内がありましたが、グッチーポストのFacebookページ「The Gucci Post」が新たにスタートしました。
本メルマガ「世界情勢ブリーフィング」のページはこちらです。
世界情勢ブリーフィングのページの投稿は、The Gucci Postのページでも随時シェアされていますが、コメントなどはこちらに書き込んでもらうのも良いかと思います。
Saltさん、Konanさん、永田町ディープスロートさんのページもあります。The Gucci Postのページで見つけることができますので、ぜひご確認下さい。
SNSといえば、ツイッターやインスタなどよりも、やはりFacebookという方も多いかと思います(私の周りではそうです。そういう世代ということかもしれませんが・・)。ぜひフォローいただいて、Facebookでご覧になる情報に私やグッチーポストのメンバーの発信を加えてみてください。シェア、いいね、コメントをしていただけると、もっと嬉しいです。
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先週の動き
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4/2(日)
・米ロ外相電話会談
・米共和党のエイサ・ハチンソン元アーカンソー州知事が24年大統領選への出馬を宣言
・ロシアのサンクトペテルブルグのカフェで軍事ブロガーのマクシム・フォミンが爆殺
・サウジらOPECプラスの8か国が5月から年末まで日量116万バレルの原油の追加減産を発表
・エジプトのシシ大統領とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が会談(ジェッダ)
・フィンランド議会選挙(1位野党・国民連合、3位与党・社会民主党、マリン首相が辞意表明)
・モンテネグロ大統領選挙決選投票(ヤコブ・ミラトビッチ元経済開発相が勝利)
・ブルガリア総選挙(中道右派政党「欧州発展のためのブルガリア市民(GERB)」が第1党)
・日中外相会談(林外相は李強首相、王毅政治局委員とも面会)(北京)
4/3(月)
・OPECプラスの合同閣僚監視委員会(JMMC)(オンライン)
4/4(火)
・米仏首脳電話会談
・米国防総省がウクライナへの26億ドルの追加軍事支援を発表
・トランプ前大統領がNYマンハッタン地区の裁判所に出頭(フロリダ州のマールアラーゴに戻り、演説)
・シカゴ市長選決選投票(民主党のブランドン・ジョンソンが勝利)
・中ロ首相電話会談
・ロシアの軍事ブロガーのマクシム・フォミンの爆殺について反体制派組織「国民共和国軍」が犯行声明
・台湾・ベリーズ首脳会談(ベルモパン)
・フィンランドがNATOに加盟
・NATO外相理事会(ブリュッセル、~5日)
・G7貿易相会合(オンライン)
4/5(水)
・台湾の蔡英文総統がLAに立ち寄り(マッカーシー下院議長と会談)(~6日)
・ウクライナ・ポーランド首脳会談(ワルシャワ)
・ロシアのプーチン大統領が新任大使の信任状奉呈式に出席(モスクワ)
・米民主党のロバート・F・ケネディ・ジュニアが24年大統領選出馬の書類を提出
4/6(木)
・バイデン政権が米軍のアフガン撤収の検証報告書を公表
・ロシアとベラルーシの連合国家の最高国家評議会、ロシア・ベラルーシ首脳会談(モスクワ)
・中仏、中・EU、中・仏・EU首脳会談(北京)
・イラン・サウジ外相会談(北京)
・中国海軍の空母「山東」が台湾南のバシー海峡を通過し西太平洋での訓練を実施
・台湾の蔡英文総統と米下院外交委員長のマイケル・マコール議員率いる超党派の議員団が会談(台北)
・陸上自衛隊のヘリ「UH-60JA」が宮古島近くで行方不明になる事故
4/7(金)
・グッド・フライデー(聖金曜日)
・中仏非公式首脳会談(広州)
・中国共産党中央台湾工作弁公室が台湾の蕭美琴・駐米代表への追加制裁を発表
・北朝鮮に関する日米韓協議(ソウル)
・ロシア当局がWSJのエヴァン・ガーシュコビッチ記者をスパイ容疑で起訴したとロシア国営メディアが報道
・ロシア・トルコ外相会談(アンカラ)
・中国、中東、ウクライナに関する安全保障上の機密が含まれた米国の文書がツイッターやサイト上に流出していたとNYタイムズが報道
4/8(土)
・中国軍が台湾周辺で軍事演習(~10日)
・台湾の柯文哲・前台北市長が訪米(~28日)
●トランプの出廷
NY州の大陪審に起訴されたトランプ前大統領がマンハッタン地区検察に出頭し、逮捕され、それから裁判所に出廷しました。
トランプは、ポルノ女優ストーミー・ダニエルズやモデルのカレン・マクドゥーガルへの口止め料の支払いについて事業記録を改ざんしたとして、34件の重罪(felony)に問われたことが明らかになりました。トランプはそのすべての罪状について無罪を主張。
裁判が閉廷するとトランプはすぐに釈放され、フロリダ州のマール・アラーゴに帰宅。その夜、支持者を前に演説を行い、「こんなことが米国で起きるとは思いもしなかった」「過激な左翼が法執行機関を利用して選挙を妨害しようとしている」と述べました。
ロイター/イプソスが4月6日に公表した世論調査によれば、共和党支持者の58%が予備選でトランプに投票すると回答。3日公表の前回調査の48%を大きく上回りました。起訴を受けてトランプの支持率が高まっていることがうかがわれます。
以上の展開はいずれも、前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおりでした。
・「トランプの起訴」(4/3)
今回のトランプ起訴の意義については上記記事で解説しましたが、最新の動きを踏まえ、米国政治の長期的展望も含め、あらためてポイントを述べます(※メルマガで解説)。
●イラン・サウジの「北京合意」
サウジのファイサル外相とイランのアブドラヒアン外相が北京で会談しました。両国は先月、中国の仲介によって外交関係の正常化で合意していましたが(以下の記事参照)、それ以来初めての対面での会談となります。両国の正式な外相会談は16年の断交から行われておらず、7年以上ぶりの開催になりました。
・「イラン・サウジの外交正常化」(3/13)
会談後に共同声明が発出。大使館や領事館を再開する手続きを開始し、両国間のフライトと二国間訪問の再開を検討することが合意されました。
中国の秦剛外相は、中東地域における戦略的な独立性、内政不干渉の原則等を支持する旨を述べ、イランとサウジの関係改善を歓迎しました。3人の外相は国旗の前で握手するパフォーマンスも見せました。
今回の合意は「北京合意」といわれていますが、その意義と今後の展望を解説します。またこれに先立ち、サウジらOPECプラスの8か国が日量116万バレルの原油の追加減産を決定するというサプライズがありました。このポイントについてもあわせて説明します(※メルマガで解説)。
●マクロンとフォンデアライエンの訪中
フランスのマクロン大統領とEUのフォンデアライエン欧州委員長が同時に訪中し、習近平国家主席とそれぞれ会談しました。3人の首脳は三者会談も行い、またマクロンとフォンデアライエンは李強首相とも会談しています。
マクロンは、北京の後、広州にも訪問し、中山大学で講演を行いましたが、なんと習近平もこれに同行。広州でも非公式の首脳会談と夕食会を開催するなど、異例のもてなしを見せました。
今回のフランスとEU首脳の訪中の意義について、欧州と中国の関係の今後の展望とともに解説します(※メルマガで解説)。
●蔡英文とマッカーシーの会談
前回の記事(以下のリンク参照)で述べていたとおり、蔡英文総統がグアテマラとベリーズ訪問の帰途にLAに立ち寄り、カリフォルニア州シミバレーにあるロナルド・レーガン大統領図書館でケヴィン・マッカーシー下院議長率いる超党派の議員代表団と会談しました。
・「蔡英文の訪米と馬英九の訪中」(4/2)
蔡英文は台北に戻ると、米下院外交委員長のマイケル・マコール議員率いる超党派の議員団とも会談しました。
そして蔡英文が台湾に戻ったタイミングで、中国海軍の空母「山東」が台湾南のバシー海峡を通過し、西太平洋での訓練を実施しました。また中国は台湾の蕭美琴・駐米代表への追加制裁を発表しました。
さらに台湾方面を管轄する中国軍東部戦区が4月8日から10日まで台湾海峡や台湾の北部・南部・東部の海空域で軍事演習を行うと発表しました。
本件については以下の記事などですでに詳しく解説し、ここまでの展開も予想どおりですが、最新の動きを踏まえ、あらためてコメントします。あわせて、24年台湾総統選の現時点での展望も説明します(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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(※メルマガで解説。)
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あとがき
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■ 坂本龍一さん、71歳で死去 電子音楽で世界的に活躍(4月3日付BBC)
子どもの頃、YMOの「ライディーン」をテープで何度も聞いたものです。ちょうどパソコンを使い始めた頃で(初めて買ったのはFM-NEW7でした)、ゲームミュージックのように感じた記憶があります。そういえば細野晴臣氏もゼビウスの音楽を作曲していましたね(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
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