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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2023/04/03 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(4/2~8)トランプ起訴、ロシアによる米国人記者の拘束、中国による日本企業幹部の拘束、蔡英文の訪米と馬英九の訪中


4月になりました。東京もすっかり暖かくなり、桜も満開ですね。WBCの記憶もまだ新しい中、プロ野球とメジャーリーグも開幕し、大谷、吉田、村上といった注目選手たちがさすがの活躍を見せていました。

新年度を迎え、新しい門出という方も多いかと思います。グッチーポストからも近いうちにフレッシュなお知らせがあるようなので、ご期待下さい。

編集部からは、先月、「鯛めし」のお知らせもありました。この時期の鯛は、仄かに桜色になることから、「桜鯛」とも呼ばれるそうです。季節にぴったりの食べ物ということで、ぜひお試しください。

【期間限定】春の真鯛ごちそう炊き込みご飯の素
 
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先週の動き
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3/26(日)
・台湾とホンジュラスが断交(ホンジュラスは中国と国交を樹立)
・イラン・サウジ外相電話会談
・イスラエルのネタニヤフ首相がガラント国防相を解任
・キューバ総選挙

3/27(月)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がザポリージャ州近郊の前線を訪問
・IAEAのグロッシ事務局長がキーウを訪問
・ドイツが主力戦車「レオパルト2」18両をウクライナに引き渡したと表明
・ウクライナが英国の主力戦車「チャレンジャー2」等を受け取ったと表明
・ロシアが撤退する西側企業に対して一定額の寄付を義務付ける方針を発表
・台湾の蔡英文総統とチェコのアダモバ下院議長が会談(台北)
・台湾の馬英九前総統が訪中(~4/7)
・台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業創業者の郭台銘(テリー・ゴウ)が訪米(~4/7)
・北朝鮮が南西部の黄海北道から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射したと韓国軍合同参謀本部が発表
・ハンガリー議会がフィンランドのNATO加盟を承認
・英スコットランドの与党スコットランド民族党(SNP)の党首選(ハムザ・ユーサフ保健担当内閣相が選出)
・ドイツ全土で大規模スト
・イスラエルのネタニヤフ首相が司法制度改革の延期を発表

3/28(火)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がスムイ州を訪問
・中国の習近平国家主席とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が電話会談
・ボアオ・アジアフォーラム(海南省博鰲(ボアオ)、~31日)
・EUエネルギー相理事会(ブリュッセル)

3/29(水)
・米主催の民主主義サミット(オンライン、~30日)
・米ホワイトハウスが輸出管理・人権イニシアチブの参加国の拡大(20か国)を発表
・米韓が上陸作戦の合同訓練を公開
・米下院金融サービス委員会がシリコンバレーバンク(SVB)の破綻に関する公聴会を開催
・ロシアのリャプコフ外務次官が新STARTに基づくミサイル発射実験の事前通告を停止すると表明
・台湾の蔡英文総統がグアテマラとベリーズを訪問(~4/7)
・韓国大統領府の金聖翰国家安保室長が辞意を表明(尹錫悦大統領は後任に趙太庸駐米大使を指名)
・サウジが上海協力機構(SCO)への対話パートナー国としての参加を閣議承認
・UAEのムハンマド・ビン・ザイド大統領が長男のハリド王子をアブダビ首長国の皇太子に任命

3/30(木)
・NY州の大陪審がトランプ前大統領を起訴
・ロシア連邦保安局(FSB)がウォール・ストリート・ジャーナルのエヴァン・ガーシュコビッチ記者(米国籍のモスクワ支局特派員)をスパイ容疑で拘束
・ロシアのプーチン大統領が春の徴兵(4月1日から7月15日にかけて18歳から27歳までの14万7,000人の徴兵)に関する大統領令に署名
・トルコ議会がフィンランドのNATO加盟を承認
・台湾の蔡英文総統がNYにトランジットで立ち寄り(ハドソン研究所で講演)(~31日)

3/31(金)
・ウクライナのブチャ解放の記念式典(ゼレンスキー大統領が演説)(ブチャ)
・ロシアのプーチン大統領が新たな「外交政策概念」を承認
・ベラルーシのルカシェンコ大統領が年次教書演説
・米財務省がインフレ抑制法(IRA)のEV購入の税優遇の指針を発表
・米司法省がオハイオ州の列車の脱線事故による化学物質の放出による被害について米貨物大手ノーフォーク・サザンを提訴
・TPP加盟国の閣僚級会合(英国の加盟を承認)(オンライン)
・中・スペイン首脳会談(北京)
・中国軍の航空機9機の「中間線」超えを台湾国防部が発表

4/1(土)
・中国軍の航空機10機の「中間線」超えを台湾国防部が発表
・台湾・グアテマラ首脳会談(グアテマラシティ)
・シリア・エジプト外相会談(カイロ)
・林外相が訪中(~2日)

●トランプの起訴

NYマンハッタン地区の大陪審がトランプ前大統領を起訴しました。米大統領経験者が起訴されるのは史上初めてのことです。

起訴状の内容(罪状)は明らかにされていませんが(通常、裁判の期日に公表されます)、16年大統領選直前にポルノ女優のストーミー・ダニエルズに不倫の口止め料として支払った13万ドルを不正に処理した疑いが問題視されていました。

トランプは3月18日に、自分は21日に逮捕されるだろうとSNSのトゥルース・ソーシャルに投稿していましたが、それから2週間近く経ってからの起訴になりました。起訴を受けてトランプは、口止め料の疑惑の捜査を担当していたマンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事に「政治的動機」があると主張し、「史上最高レベルの政治的迫害と選挙妨害」「この魔女狩りは、ジョー・バイデンに大変なバックファイアをもたらす」「米国民は急進左派の民主党が何をしているか分かっている」などと述べる声明を発出しました。

今回のトランプ起訴の意義と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。

●ロシアによる米国人記者の拘束

ロシア連邦保安庁(FSB)がウォール・ストリート・ジャーナルのエヴァン・ガーシュコビッチ記者(米国籍のモスクワ支局特派員)をウラル連邦管区のエカテリンブルクでスパイ容疑で拘束したと発表しました。モスクワの裁判所は約2か月勾留する命令を出しています。

ロシアはウクライナ侵攻後に米女子バスケ選手のブリトニー・グライナーらを拘束していますが、米国人ジャーナリストを拘束するのは冷戦終結後初めてのことです。今回の拘束の意義について解説します(※メルマガで解説)。

●中国による日本企業幹部の拘束

先月、中国当局が北京に駐在する大手製薬会社アステラスの日本人男性社員をスパイ容疑で拘束しました。同社員は中国で長年勤務する経験豊かな駐在員で、日本に帰国する当日に連絡がとれなくなったとのことです。

林外相は4月1~2日に北京を訪問し、秦剛外相らとの会談で早期解放を求めています。本件については、読者の方からリクエストがありましたので、中国の外国人の拘束のポイントや日中関係の展望を含めて解説します(※メルマガで解説)。

●蔡英文の訪米と馬英九の訪中

前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおり、蔡英文総統がグアテマラとベリーズを訪問する途上でNYに立ち寄りました。ハドソン研究所で「グローバルー・リーダーシップ賞」を受賞し、講演を行っています。

「蔡英文の訪米」(3/27)
 
馬英九前総統も上海、南京、湖南省を訪問し、南京大虐殺記念館の参観や先祖の墓参りを実施。南京大虐殺記念館では「われわれ中国人は大虐殺から教訓をくみ取り、外国からの侮辱に対して勇敢に抵抗しなければならない」と述べました。

蔡英文の訪米と馬英九の訪中のポイントは上記記事で解説しましたが、コメントを補足します(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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(※メルマガで解説。)

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あとがき
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ダヴィデ像を生徒に見せ校長辞任 米フロリダ州の騒ぎにイタリアの美術専門家ら当惑(3月28日付BBC)

ダヴィデ像がポルノ扱いされるとは、何か悪い冗談のような話ですが、この背景にあるのは、昨年フロリダ州で成立した「教育における親の権利法」という州法です(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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