WBCは準決勝、決勝とも素晴らしいゲームでした。日本代表はすべてのスター選手が持ち味を発揮し、最後は大谷がトラウトを三振で仕留めるという、まさにマンガのような展開でした。というか、まだどんな漫画家も描いていなかったドラマを先にやられてしまったという趣きでしたね。

私も、火曜と水曜の午前はテレビを見ながら仕事をしていました。サッカーよりもずっと見やすいタイミングだったのもありがたかったです。リモートワークを存分に活用された方も多かったのではないでしょうか。習近平国家主席のロシア訪問と岸田首相のキーウ訪問までかぶって、週の半ばですでにお腹いっぱいでした（これにトランプ起訴が加わる可能性もあったのですが）。

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先週の動き
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3/19（日）
・UBSがクレディ・スイス・グループを買収するとスイス政府、UBS、クレディ・スイスが発表
・プーチン大統領がウクライナのドネツク州のマリウポリを訪問
・北朝鮮が東倉里（トンチャンリ）付近から短距離弾道ミサイル1発を発射したと韓国軍合同参謀本部が発表
・イランがサウジからライーシ大統領の公式訪問の招待状が届いたと発表
・カザフスタン議会選挙（与党「アマナト」が勝利）
・モンテネグロ大統領選挙
・岸田首相がインドを訪問（～22日）

3/20（月）
・中ロ首脳会談（非公式）（モスクワ）
・ウクライナ国防省情報総局がクリミア半島のジャンコイで爆発があり、鉄道輸送中だったロシアの巡航ミサイル数発が破壊されたと発表
・バイデン大統領が企業年金運用でESGを考慮した投資判断を禁じる決議案に拒否権を行使
・米国務省が22年版の人権報告書を公表
・EU外相理事会（ブリュッセル）
・日印首脳会談（デリー）

3/21（火）
・中ロ首脳会談（モスクワ）
・岸田首相がキーウを訪問、ゼレンスキー大統領と会談
・日・ポーランド首脳会談（ワルシャワ）
・ロシア軍がウクライナ各地をミサイルとドローンで攻撃
・プーチン大統領が英国がウクライナに劣化ウラン弾を使用した砲弾の供与を準備していることについて、核を成分とした武器であり、ロシアは対応せざるを得ないと発言
・米商務省が半導体の政府補助金の受給に関する規則を発表
・FOMC（～22日）
・台湾の蔡英文総統が3月29日から4月7日にグアテマラとベリーズを訪問し、経由地として3月30日にNY、4月5日にLAを訪問すると発表
・ドイツのシュタルクワツィンガー教育・研究相が訪台（～22日）

3/22（水）
・ウクライナのゼレンスキー大統領がドネツク州のバフムトを訪問
・FOMC最終日（FF金利の誘導目標を0.25％引き上げ（4.75～5％））
・北朝鮮が日本海に向けて巡航ミサイル数発を発射したと韓国軍合同参謀本部が発表

3/23（木）
・ウクライナのゼレンスキー大統領がヘルソン州を訪問
・米軍がシリア東部でイランとつながりの深い組織の施設を空爆したと米国防総省が発表
・米下院エネルギー・商業委員会がTikTokに関する公聴会を開催（TikTok運営会社の周受資CEOが証言）
・EU首脳会議（ブリュッセル、～24日）
・韓国検察が野党「共に民主党」の李在明代表を城南市長時代の背任等の容疑で起訴
・日本の経産省が韓国への半導体材料3品目の輸出管理の厳格化措置の緩和のために外為法の通達を改正したと発表
・韓国が日本による韓国向け輸出管理の厳格化に関するWTOの紛争解決手続きを撤回すると発表

3/24（金）
・米加首脳会談（オタワ）
・トランプ前米大統領が自身が起訴されれば「死と破壊」が訪れる可能性があるとトゥルース・ソーシャルに投稿

3/25（土）
・ロシアのプーチン大統領がベラルーシに戦術核を配備することで同国と合意したと表明

●習近平のロシア訪問

習近平国家主席がロシアの招待に応じ、モスクワを訪問しました。習近平のロシア訪問はコロナ前の19年6月以来、4年ぶりです。

習近平とプーチン大統領は、到着初日には1対1の非公式な首脳会談と食事会、翌日には公式な首脳会談に臨み、初日の会談は4時間半に及びました。会談後、両首脳は戦略的パートナーシップの強化と二国間の経済協力計画に関する2つの共同声明を発出。またプーチンは、中国の「和平案」を「ウクライナ問題の平和的解決の基礎になりうる」と前向きに評価し、ただ現時点で米欧とウクライナが協議に参加する姿勢は見えないと述べました。

今回の習近平のロシア訪問の意義と中ロ関係の今後の展望について解説します（※メルマガで解説）。

●岸田首相のキーウ電撃訪問

岸田首相がインドを訪問後、チャーター機でポーランドに移動し、陸路でウクライナに入国。ブチャとキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談しました。訪問直前まで極秘とされた電撃訪問であり、第2次大戦後、日本の首相が戦地を訪問する初めての例になりました。

今回の岸田首相のウクライナ訪問の意義について解説します。あわせて、ロシア・ウクライナ戦争の戦況についてコメントします（※メルマガで解説）。

●SVBの破綻

シリコンバレー銀行（SVB）の破綻について、経済金融面での意義やマーケットへの影響（クレディスイスやドイツ銀行への波及含む）は、「餅は餅屋」ということで、専門家である経済ZAP!!とKonanさんの解説にお任せしています。私からは、政権と議会の考え方や今後の政策など政治的な観点からコメントします（※メルマガで解説）。

※Tiktok規制についても書くつもりだったのですが、長くなってしまったので見送りました。リクエストがあれば（もしくはこの問題がさらに発展すれば）次回以降に取り上げます。

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今週の動き
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（※蔡英文の訪米など。メルマガで解説。）

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あとがき
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■ シャーロック・ホームズの小説や「アイスクリーム」の歌、米国でパブリックドメインに（3月21日付CNN）
■ 「くまのプーさん」題材のホラー映画、香港とマカオで上映せず＝配給会社（3月22日付BBC）

著作権については、メルマガ第687号（1/16）の「あとがき」でも書きましたが、表現の自由を制限する側面があるため、無限定に認めることは適切ではなく、どのように調和させるかが重要な課題になります･･･（※ここから先はメルマガをご覧下さい）。