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2022/09/26 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(9/25~10/1)ロシアのウクライナ侵攻、核抑止、中ロ関係、イタリア選挙


先週9月24日はぐっちーさんの命日でした。もう3年、早いですね。グッチーポストのメンバーで集まって追悼したいと思っています。

今の円安を見たら何と言っていたでしょうね。「だから言っただろ~!!」とか喝を入れてくれたのではないでしょうか(笑)。ブログの過去記事を見ると、今でもあの渋い声が聞こえてくるようです。

こうして振り返ってみるたび、グッチーポストを残すことができて、本当に良かったと思います。これからもぐっちーさんのスピリットを伝えられるよう頑張っていきたいと思います。

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先週の動き
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9/18(日)
・バイデン大統領がCBSのインタビューで「前例のない攻撃があれば米軍は台湾を守る」「パンデミックは終わった」と発言
・ペローシ下院議長とアルメニアのパシニャン首相が会談(アゼルバイジャンの攻撃を非難)(エレバン)
・台湾の台東県でマグニチュード6.8の地震
・イランでスカーフの着用が不適切だったとの理由で女性が拘束され死亡した事件に対する抗議デモ(継続中)

9/19(月)
・ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と中国の楊潔チ共産党政治局委員が会談(北京)
・ロシア軍がウクライナのミコライウ州の南ウクライナ原子力発電所をミサイルで攻撃したとエネルゴアトムが発表
・英前女王のエリザベス2世の国葬(ロンドン)

9/20(火)
・ウクライナのドネツク州、ルハンスク州、ザポリージャ州、ヘルソン州を実効支配する親ロシア派武装勢力の幹部がロシアへの編入の是非を問う「住民投票」を9月23~27日に実施すると発表
・バイデン大統領がリン・トレーシー駐アルメニア大使を駐ロシア大使に指名
・国連総会一般討論演説(エルドアン大統領、ショルツ首相、マクロン大統領、尹錫悦大統領、岸田首相らが演説)(NY)
・日英、日・トルコ首脳会談(同)
・米軍とカナダ軍の艦船が台湾海峡を通過したと米海軍第7艦隊が発表
・FOMC(~21日)

9/21(水)
・ロシアのプーチン大統領が国民向けテレビ演説(部分的動員を実施する大統領令に署名したと発表、各地で抗議デモが発生、継続中)
・ロシアのショイグ国防相がウクライナ侵攻後のロシア軍の死者は5,937人と発表
・ロシアとウクライナが約300人を対象とする捕虜交換を実施
・国連総会一般討論演説(バイデン大統領、ゼレンスキー大統領、ライーシ大統領らが演説)(NY)
・米韓、米英首脳会談(同)
・中ロ外相会談(同)
・EU緊急外相会議(ロシアへの追加制裁の準備とウクライナへの武器供与拡大で合意)(同)
・岸田首相主催のCTBTに関する首脳級会合(同)
・日米、日韓、日比、日・イラン、日・NZ首脳会談(同)
・米下院が大統領選改革法案を可決
・NY州の司法当局がトランプ前大統領、ドナルド・トランプ・ジュニア、エリック・トランプ、イヴァンカ・トランプ、トランプ・オーガニゼーションの幹部らを金融詐欺を理由とする損害賠償請求等の民事訴訟を提起
・米第11巡回区連邦控訴裁判所がマール・ア・ラーゴでの押収品について司法省の検証の差止めを認めたフロリダ州の連邦地裁の判決の一部を破棄(押収物の一部を特別管理者の検証対象から除外)
・FOMC最終日(FF金利の誘導目標を0.75%引き上げ(3.00~3.25%))
・G20貿易相会合(ラブアン・バジョ、~23日)
・ドイツ政府が独エネルギー大手ユニパーを国有化するとユニパーの親会社が発表
・イランが抗議デモを受けてインターネット接続を制限

9/22(木)
・国連総会一般討論演説(ラピド首相らが演説)(NY)
・米比首脳会談(NY)
・国連安保理の閣僚級会合(同)
・G7外相会合(同)
・太平洋島嶼国との協力に関する「ブルーパシフィックにおけるパートナー」外相会合(同)
・中・ウクライナ外相会談(同)
・日米韓外相会合(同)
・日・ウクライナ(シュミハリ首相)、日・パキスタン首脳会談(同)
・岸田首相がNYSEで講演(同)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がテレビ演説でロシア国民に動員への抵抗を呼びかけ
・ロシアのプーチン大統領とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が電話会談
・トヨタがロシア事業の撤退を発表
・アルメニアとアゼルバイジャンが国境で軍事衝突
・台湾の蔡英文とチェコの上院議員の訪問団が会談(台北)
・トルコ中銀が政策金利を引き下げ(13→12%)
・日本政府・日銀が円買い・ドル売りの為替介入

9/23(金)
・ウクライナのドネツク州、ルハンスク州、ザポリージャ州、ヘルソン州でロシアへの編入の是非を問う「住民投票」(G7首脳が非難する共同声明を発表)(~27日)
・国連人権理事会が設置したロシアのウクライナ侵攻に関する独立調査委員会がロシアによる処刑、拷問、性暴行を含む戦争犯罪が行われたと報告
・国連総会一般討論演説(NY)
・米中外相会談(NY)
・日米豪印(クアッド)外相会合(同)
・米英豪がAUKUS1周年の首脳共同声明を発表
・米共和党のマッカーシー下院院内総務が中間選挙に向けた公約を発表
・英国のクワーテング財務相が当面の経済対策を発表(大規模減税、エネルギー価格対策に10月からの6か月間で600億ポンドを拠出)

9/24(土)
・ロシアのプーチン大統領が軍人の自発的な投降等に関する罰則を厳しくした刑法改正を承認
・ロシア国防省がブルガコフ次官の解任とミジンツェフ大佐の次官就任を発表
・国連総会一般討論演説(王毅外相らが演説)(NY)
・ドイツのショルツ首相とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談(ジッダ)

●ロシアのウクライナ侵攻

ロシア軍によるウクライナ侵攻は、本日(9月26日)で217日目を迎えました。

ウクライナ軍は、東部(ハルキウ、ルハンスク)において奪還した領土の安定化を進めつつ、オスキル川東岸とリマン周辺を中心に攻勢を続け、引き続き優位に戦闘を展開しているようです。ロシア軍も、やはりバフムト方面を中心に小規模な攻撃を続けています。ウクライナ軍は南部(ヘルソン)でも反攻を続け、ロシアの戦力を消耗させています(地図はこちら参照)。

一方、ロシアでは、プーチン大統領が国民向け演説を行いました。ドンバス全域の解放という特別軍事作戦の主要目標は変わっていないと述べた上で、これまで作戦には職業軍人が参加してきたが、戦線が1,000キロを超え、「ネオナチ」のみならず西側の全軍事機構と戦っていることを踏まえ、国防省と参謀本部の提案に従い、部分的動員を行うことを決定したと発表しました。

また、ロシアが占領しているドネツク、ルハンスク、ヘルソン、ザポリージャの4州の「政府」(親ロシア派武装勢力)が「住民投票」の実施を決定し、その支持をロシアに求めてきたので、これを認めることにしたと表明しました。さらに、米欧を痛烈に批判し、その攻撃的な反ロシア政策は限度を超えており、核兵器使用の脅威に晒されているとも主張。これに対抗すべく、ロシアの領土の一体性が脅かされる場合には、自分たちが保有するあらゆる破壊手段を行使する、これはブラフではないと発言しました。

部分的動員については、プーチンが署名した大統領令とショイグ国防相の説明によれば、まず軍務・戦闘経験や特殊な軍事スキルを持つ予備役が対象となり、学生や1年間の兵役期間中の若い徴集兵は対象外とのこと。ショイグは、ロシアの予備役は2,500万人に上り、まずその1.1%にあたる30万人が動員されると述べています(侵攻当初に投入した兵力は18万人とみられている)。しかし、大統領令の文言やショイグの説明には曖昧な部分が多く、独立系メディアのノーバヤ・ガゼータは100万人が動員される見込みと報じています。

またショイグは、ロシア軍の戦死者は5,937人で、ウクライナ側の戦死者数の1割未満にとどまっているとも述べました。一方、米国は8月にロシア軍の死傷者は7~8万人に上ると発表しており、その数字には大きな開きがありました。

部分的動員が発表されると、モスクワやサンクトペテルブルクなど各地で抗議デモが発生しました。発表された9月21日夜には1,400人、24日には750人が拘束されたと伝えられています。

また、徴兵対象となる若者らが出国する動きが相次いでいます。陸上の国境で長蛇の車列が発生し、航空券の価格も急騰、エレバン、イスタンブール、アルマトイなどビザなし渡航先への航空券は売り切れ状態が続いているとのこと。

そして、ロシアが占領する4州での「住民投票」は、予定どおり23日から始まりました。今週の27日まで実施される予定です。

こうした最新の状況を踏まえ、現状と展望について解説します(※メルマガで解説)。

●核抑止をめぐる議論

メルマガ第661号「今週の動き(8/21~27)」(8/22)に対して、読者の方(Ten years laterさん)から、以下の質問がありました。

>今回も読みごたえありました。
>一点、よく理解出来ないところがありましたので、(次回でも)噛み砕いて教えてもらえればありがたいです。
>>いわばむき出しの「古典的な」核抑止の理論があてはまる状況がポスト・ウクライナ侵攻時代の国際秩序になるわけです。

少し時間が経ってしまいましたが、私からの回答を述べます(※メルマガで解説)。

●中ロ関係

中ロ関係については、前回の記事(以下リンク参照)で中ロ首脳会談について解説しました。かんべえさんからも「いつもながら唸らされる」とのご好評をいただきました。

「中ロ首脳会談(+印ロ首脳会談)」(9/19)
 
その後、国連総会において、王毅外相はロシアのラブロフ外相、ウクライナのクレバ外相と相次いで会談し、双方と緊密な関係を維持するユニークな存在であることを示しています。クレバに対しては、「各国の主権と領土の一体性を尊重し、平和的解決を望む」と述べており、上記記事で述べたとおりの方針に沿っています。また、王毅は一般討論演説も行いました。

こうした王毅の動きや党大会の展望も視野に入れつつ、中国がロシアとの関係をどう見ているかについて、補足的にコメントします(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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(※イタリア総選挙など。メルマガで解説。)

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あとがき
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大統領はテレパシーで機密解除? トランプ氏主張に波紋(9月23日付共同通信)

「テレパシー」なんて言葉、本当にトランプが言ったのか?と思って、確認したところ、このように言っていました

「私の理解では、米国の大統領なら、『機密指定を解除する』と言うだけで機密指定を解除できる」「(言わなくても)考えるだけでもできる」

これをもって、米メディアが「テレパシーのような機密解除能力だ」と報じていたのですね。

まあ、大統領だけで決定できるとしても、その結果は外形的に認識できるようにしないといけないので、それをテレパシーと言ったのでしょうが、なんだかこの言葉がやたらに独り歩きしている感じがしました。

トランプの言い分は、本件であれば、マール・ア・ラーゴに持ち出した時点で外形的に分かるだろう、ということなのでしょうね。まあ、こんな風にまじめにあれこれコメントするまでもない話ですが・・。

それにしても、トランプ、ゴルフをしているためか、ずいぶん日焼けしているように見えます。顔だけ見ると、なんとなく老けたような気も。ただ話している様子は以前と変わらず元気のようですが、皆さんはどう思われたでしょうか。

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