2022/08/22 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(8/21~27)ロシアのウクライナ侵攻、中間選挙の予備選(WY、AK)、FBIのトランプ捜査、北戴河会議、想田和弘氏の議論
先週は大阪に行く用事があり、久しぶりに飛行機に乗りました。平日でしたが、行きも帰りも満席。すっかり平常化しているようですね。空港のラウンジでビールを飲むのも久しぶりでした。
大阪では、あべのハルカスのホテルに泊まり、551蓬莱の豚まんを食べました。大阪ではソウルフードのように有名なものとのこと。私もそれなりに長く生きているのに、まだまだ世の中には知らないものがあるものですね(当たり前ですが)。あ、味はとてもおいしかったです。
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先週の動き
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8月中旬
・北戴河会議の終了(推測)
8/14(日)
・台湾国防部が中国軍の航空機22機と艦船6隻の台湾海峡付近での活動と11機の「中間線」超えを発表(8月3日から継続中)
8/15(月)
・米民主党のエド・マーキー上院議員率いる超党派の議員団が蔡英文総統と会談(台北)
・中国が台湾周辺で軍事演習
・ロシア国防省主催の国際軍事技術フォーラム(プーチン大統領が「友好国」に先端兵器を提供し軍事協力を進める考えを表明)(モスクワ郊外、~21日)
・クリミア半島のジャンコイ近郊の武器庫で爆発
・国連のグテーレス事務総長とロシアのショイグ国防相がザポロジエ原発に関する電話協議
・韓国の光復節(尹錫悦大統領が演説)
・北朝鮮の解放記念日
・インドの独立記念日(モディ首相が演説)
・終戦記念日
8/16(火)
・米国でインフラ抑制法が成立
・中間選挙の予備選(ワイオミング州、アラスカ州)
・中国の習近平国家主席が遼寧省を訪問
・中国の李克強首相が深センで経済会議を主催
・中国の東シナ海の入漁解禁日(浙江省は「敏感な水域」での操業を禁止する通知)
・中国の調査船「遠望5号」がスリランカのハンバントタ港に入港
・ケニア大統領選挙の結果発表(ウィリアム・ルト副大統領が勝利)
・日米防衛相電話会談
・日米韓3か国がハワイ沖でミサイル対処の共同訓練(豪州とカナダも参加)
8/17(水)
・USTRが「21世紀の貿易に関する米台イニシアチブ」の交渉開始を発表
・北朝鮮が黄海に向けて巡航ミサイル2発を発射したとみられると韓国軍関係者が述べたとの報道
・イスラエルがトルコとの外交関係の回復を発表
・国連のヘイザー事務総長特使がミャンマーを訪問(ミンアウンフライン国軍司令官と会談)
・秋葉NSS局長と中国の楊潔チ政治局委員が会談(天津)
・韓国の尹錫悦大統領が元徴用工訴訟の原告が日本の「主権問題」と衝突せずに補償を受けられる方策を検討していると発言
8/18(木)
・トランプ・オーガニゼーションのアレン・ワイセルバーグ元CFOが脱税容疑の裁判で約15年間にわたる脱税等の容疑を認める司法取引
・国連のグテーレス事務総長とトルコのエルドアン大統領がウクライナのゼレンスキー大統領と会談(リヴィウ)
・クリミア半島のセヴァストポリのベルベク飛行場周辺とケルチで爆発
・ロシアのベルゴロド州の武器庫で爆発
・インドネシアのジョコ大統領がG20サミットに中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が出席する予定と発言
・トルコ中銀が政策金利を引き下げ(14→13%)
・韓国軍が日本の海上自衛隊哨戒機に対し火器管制レーダーの照射を含む対応指針を作っていたとの報道
8/19(金)
・米国防総省がウクライナへの7億7,500万ドルの追加軍事支援を発表
・仏ロ首脳電話会談
・ガスプロムがノルド・ストリーム1による欧州へのガス供給を8月31日から9月2日まで停止すると発表
・北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長が韓国の尹錫悦政権の北朝鮮政策を批判する談話を朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が掲載
・豪主催の多国間軍事演習「ピッチブラック」(~9/8)
・韓国大法院が元徴用工訴訟の資産売却命令に関する三菱重工業の再抗告についての決定を延期
8/20(土)
・ロシアの極右思想家アレクサンドル・ドゥーギンの娘が自動車爆弾で死亡
●ロシアのウクライナ侵攻
ロシア軍によるウクライナ侵攻は、本日(8月22日)で182日目を迎えました。プーチン大統領が侵攻を宣言したのは2月22日(「特別軍事作戦」が始まったのは24日)ですから、暦の上ではちょうど6か月が経過したことになります。
主戦場は引き続き東部のドンバスと南部のヘルソンですが、ウクライナ軍によるロシア軍の後方拠点への攻撃が強度を増しています。また、先週のメルマガでは、クリミア半島のサキ飛行場で爆発が起こり、ウクライナ軍の攻撃によるものと考えられることをお伝えしましたが(以下の記事参照)、先週も、クリミア半島の北部ジャンコイ近郊の武器庫、南部セヴァストポリのベルベク飛行場周辺、東部ケルチで爆発が置きました。
・「ロシアのウクライナ侵攻」(8/15)
上記記事でお伝えしたとおり、サキ飛行場はウクライナの支配地域から200キロ離れていますが、セヴァストポリとケルチはさらに遠方にあります(地図はこちら参照)。また、ウクライナと隣接するロシアのベルゴロド州の武器庫でも爆発が起きています。ジャンコイでの爆発については、ロシア軍は「破壊工作」があったと発表しました。
米国防総省はウクライナ軍への7億7,500万ドルの追加軍事支援を発表しました。対地雷装甲車「マックスプロ」40台、無人偵察機「スキャンイーグル」15機を初めて供与し、ハイマースの砲弾やジャベリン等を追加供与するとしています。
また、Politicoは、バイデン政権の関係者がウクライナ軍によるクリミア攻撃は自衛の措置であり、反対しないと述べたと報じました。トランプ政権で国務省ウクライナ問題特別代表だったカート・ヴォルカーも、クリミアへの攻撃がキーウ、ヘルソン、ドンバスへの攻撃と異なることはないと述べています。
こうした最新の状況を踏まえ、現状と展望について解説します(※メルマガで解説)。
●中間選挙の予備選(ワイオミング、アラスカ)
ワイオミング州で中間選挙に向けた予備選が実施され、共和党の下院選では現職のリズ・チェイニーとトランプ前大統領が支援するハリエット・ヘイグマンの対決になり、ヘイグマンが圧勝しました(ヘイグマン66%、チェイニー29%)。
以下の記事で、チェイニーの敗北は間違いなく、焦点はどれだけの差がつくかと指摘していましたが、ダブルスコアでの決着となりました。
・「中間選挙の予備選(ワイオミング)」(8/15)
また、アラスカ州では、下院の補選と予備選が行われました。現職のドン・キングが死去したため、まず補選が行われますが、その任期は来年1月までなので、その後は11月の中間選挙の勝者が継ぐことになります。
アラスカは「ディープ・レッド」と言われるほど共和党が強い州です。下院の補選と予備選には、トランプの支援を受けたサラ・ペイリン元副大統領候補・元アラスカ州知事が出馬し、知名度抜群のコンビということで、最有力候補とみられていました。
ところが、ここで番狂わせが起きようとしています。補選と予備選いずれも民主党候補のメアリー・ペルトラが首位に立ったのです(補選では、ペルトラ38%、ペイリン32%、ベギッチ(共和党)29%、予備選もほぼ同じ)。下院補選の最終結果は8月31日に確定します。
これらの選挙の意義を解説します(※メルマガで解説)。
●FBIのトランプ捜査
FBIのトランプ前大統領の捜査については、以下の記事で主なポイントを解説しました。司法省が捜索の正当性と捜査の方向性を示す関連宣誓供述書の公開に反対したため、事実関係についてはそこから進展がありません。
・「FBIのトランプ邸捜索」(8/15)
ただ、その後、関係者の動きや世論調査など新たな情報が追加されました。そこで、現時点での分析を述べます(※メルマガで解説)。
●北戴河会議(党大会、G20)
先週(8月16日)、習近平国家主席が遼寧省を訪問し、李克強首相が深センで経済会議を主催する姿が報道されました。いずれもメディアに登場するのは約半月ぶりのことで、北戴河会議が終わり、公務に戻ってきたことがうかがわれました。中国共産党と習近平の動向についてコメントします(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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(※メルマガで解説。)
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あとがき
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■ 非暴力抵抗こそが侵略から国民を守る~非武装の精神で戦争の根を断て 想田和弘と語る(前編)(8月12日付論座)
先週の豊永郁子氏に続いて(メルマガ第659号(8/15)のあとがき参照)、今回は想田和弘氏の論考を取り上げます。
想田氏の議論の問題点については、すでに第645号(5/18)のあとがきで書いていました。
ポイントはここで書いたことに尽きるのですが、今回の記事についてあらためてコメントします(※メルマガをご覧ください。この部分は無料版でも読めます)。
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