2025/11/03 06:30 | メルマガ | コメント(0)
第329号 激動の10月最終週
はやくも11月。先月は米国の政府閉鎖により、統計発表がなかった割には、主要国の金融政策決定会合や、国内では高市政権の誕生、そしてマーケットは高値更新で、日米ともに決算発表が目白押しと、なかなか忙しい1カ月でした。
今回は、こうした中で行われた、FOMC、日銀金融政策決定会合などを中心に取り上げます。
●先週のマーケット
●プロローグ
・政府閉鎖継続
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. 10月FOMC
・FOMC statement
・QT停止
2. 日銀金融政策決定会合
3. GAFAM3Q決算
4. 米企業で進む人員削減
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
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あとがき
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今週もお付き合いくださいましてありがとうございました。
気がつけば10月も終わり11月に突入。思い起こすと10月は本当にいろいろなことがありました、しかも歴史的な出来事と言えるものも多々あるといった忙しい一カ月でした。時系列でみていくと・・・。
2日 米国の政府閉鎖開始
4日 自民党総裁選で高市総裁誕生(女性初)
10日 公明党が26年間続いた連立政権から離脱
13日 大阪万博閉幕(大阪開催は1970年以来55年ぶり2回目)
20日 自民と維新、連立政権樹立で正式合意
21日 高市氏が第104代内閣総理大臣に指名(女性初)、高市内閣発足
27日 トランプ大統領来日、日米首脳会談
日経平均株価が5万円台を突破(史上初)
31日 日中首脳会談(APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議にて)
与野党6党が、ガソリン税の暫定税率(1リットル当たり25.1円)を12月末に廃止で合意
史上初とか、女性初とか、初めてのことが多く、連日話題が移り変わり、結構その動きから目が離せなかった方も多いのではないでしょうか。私もその一人で、特にマーケットは日経平均が5万円を超えて、先週末の終値は52,411.34円となっています。日経平均株価は、前月末比+17.6%上昇(月間の騰落率では、1976年以降過去2番目の高さ)、高市首相誕生からは高市トレードで+6.6%上昇と期待の高さがうかがえます。米国ですら、1カ月の騰落率はNYダウが+2.51%、S&P500が+2.27%、ナスダックが+4.7%であることを考えると、10月においては日経平均株価の上昇率が際立っています。
ちなみに、米国株高を牽引しているのは、米半導体大手エヌビディアで、29日に時価総額が世界で初めて5兆ドルを突破しました。そのエヌビディアを中心としたAI関連企業が米国株高を引っ張っており、それら一握りの企業の株価の上昇でS&P500も上昇しているにもかかわらず、それ以外の多くの企業の株価は下落しているなんてことも起こっており、非常に歪んだ相場ともいえます。
そういう意味では日経平均株価はもっと酷いことになっています。日経平均株価4万5000円超え以降の上昇のうち、個別企業の株価の寄与度を見るとアドバンテストの寄与度はなんと34%、ソフトバンクGと東京エレクトロンを加えた3銘柄の寄与度は76%にも達するとのことで、日経平均株価の上昇分のほとんどをこの3銘柄が押し上げていることになります。
日米両市場ともAI関連企業への一極集中が進んでいることは明らかでしょう。株価指数は複数銘柄が合わさってできているから安定しているはずですが、足元の上昇は極めて不安定な上がり方といえ、手放しで喜んでいい相場環境なのでしょうか?
過去を振り返ると1989年のバブル時にも、上昇相場の最後の方は、日経平均株価が上昇しても上がっているのは値嵩株の数銘柄だけで、その他多くは上昇していなかったということがあったとか。2000年代にはいって起こったテックバブルの際にも、一部のインターネット関連銘柄が日経平均株価の上昇を牽引しそれ以外の銘柄の株価はさえなかったことを考えると、相場は繰り返すものというのは間違ってはいないと感じる。もし、相場は繰り返すとすれば、その終わり方もまた繰り返すことになるわけですが、市場を取り巻く環境が過去とは違うこともまた事実でしょう。
世界を見渡せば、主要な経済圏で景気後退は起こっていない中で、世界的な金融緩和状態が続いており、財政も拡張的でもあります。さらに、先進国を中心にAIという成長テーマが生まれたことで、国主導で投資が活発化しています。こういった環境は史上初であると思われ、単純に相場は繰り返すとならない可能性を秘めているとも考えられます。
This Time Is Differentとなるのか?なかなか経験できないであろう、ここからの市場環境に注意を払っていきたいところです。
いよいよ今週からは衆・参両院本会議で高市首相の所信表明演説に対する代表質問が行われ、より具体的な政策論争が展開されるでしょう。まるでお祭りのようなハネムーン相場から変化がみられるか。高市首相の正念場はこれからです。
さて今週の小糸在来。先週末、宮本さんから「豆がしっかり膨らんできてとても良い状態」と連絡をいただきました。私も、自分の分や親せき、お世話になっているクライアントなどに発送しました。誰でも手軽に食べられ、小分けになっているので、送る相手に合わせて量も調整もできます。
・今年も遂に発送開始!小糸在来(R)の枝豆
11月に入り急に寒く、乾燥していますが、インフルエンザが全国的に流行期入りしたとのことで、昨年より5週早く、過去20年間でも2番目に早いとのこと。早く来たから早く収束する、ということでもないでしょうから、みなさまお忙しい中体調にも気を付けてお過ごしください。
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