2024/12/23 06:30 | メルマガ | コメント(1)
第280号 概ね予想通りで通過した年内最後の主要中銀イベント
●先週のマーケット
・総理コンビニで買い物をする
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. 小売売上高11月
2. 11月PCEデフレータ
3. 新規失業保険申請件数
4. 12月FOMC
・FOMC statement
・経済予想サマリー(SEP)
5. 12月日銀金融政策決定会合
6. 一先ず回避した米政府機能停止
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
あとがき
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先日、大和総研が「長寿化で増える認知症者の金融資産残高の将来推計(2024年12月20日)」というレポートを発表しました。
レポートによると、国内の認知症者の2023年度末の金融資産残高は126.6兆円程度(全体の5.8%程度)、軽度認知障害者は同167.7兆円程度(同7.6%程度)と試算されており、合計で家計金融資産残高全体の同13.4%程度に相当するとのこと。将来的に10年後の2035年度末には、認知症者が221.9兆円(同7.3%程度)、軽度認知障害者が251.8 兆円程度(同8.3%程度)増加すると試算されています。
認知症という性質上、こうした人口とその資産は増える一方とはいえ、この数字の大きさ(割合の高さ)に驚かされます。今年、私のクライアントのご家族にまさにこうした話が突如として持ち上がり、なかなか大変でした。ご本人は一人暮らしで、直前まで現役でハードな仕事をされていて、外見的にも言動も日中の仕事をしている環境では異常は見られないにも関わらず、認知症がじわじわと忍び寄ってきていた状況。一時はどうなることかと大変心配しました。幸い早めに対処することができ、現在は社会性を取り戻し生活されるまでに回復し、私もその合間を縫ってご資産の整理のお手伝いを進められたので大変ラッキーでしたが、これはかなりレアケースだと思っています。
少しでも対応が遅れ、本人が全く自分の預金や資産全体について判断ができないとなれば、一人で取引ができないだけでなく、金融機関の口座も(事故防止のため)凍結されるケースがほとんどです。有価証券などをお持ちであれば、信託口座を使った資産管理スキームで乗り切ったり、後見人制度を使って配偶者や子供が資産全体を管理する体制を作ったりなどできるかもしれませんが、いずれも本人の認知能力が確かな時に手を打つ必要がある上、コストや労力がかかるのが一般的です。
まずは、資産全体を家族で把握し、認知症や病気の発症や死亡といった万が一の時はどうなるか?どうするか?などを、フランクに話せる環境を作っておくことから始める必要がありそうです。
先週は、鯛の炊き込みご飯が急遽終了となり、間際のX投稿にも関わらず駆け込みで購入をしてくださった方も多く、本当にありがとうございました。
鯛に限らず、例年、厳しい天候を背景に、農作物や海産物への関わり方も難しくなっています。さらに、最近では物流の難しさも影響しています。ただ、そうした中でも、グッチーポストからの折々のおいしいものを楽しみにしてくださっている読者の方々には今年も大変お世話になり、感謝申し上げます。来年はどのようなご提案ができるか未知数ですが、今よりもさらに、読者の皆様とおいしいものに舌包みを打てるような機会をご提供できるよう、編集部が頑張ってくれるでしょう。
さてこの週末、土曜日は冬至でした。二十四節気のひとつで、1年の中で最も昼が短く、夜が長い日。そして、冬至を境に少しずつ昼の時間が長くなりますが、この冬至は「一陽来復」とも呼ばれ、冬が終わり春が来ること、あるいは新年が来ることを意味します。さらにそれが転じて、陰の気がきわまって陽の気にかえる意から、悪いことが続いた後で幸運に向かうという意味ともとらえられています。
今年もいろいろありました。個人的には、明けない夜はない、ということで取り組んでいるプロジェクトも、一陽来復にあやかって「冬から春へ」「状況が好転する」ように、来る年への思いを新たにした週末でもありました。
今年もあと1週間、お休みに入られる方も、お仕事の方も、良い1週間をお過ごしください。それでは、今週もよろしくお願いします!
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EmergingTech Economic Research Network
http://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-12-25/SOXVX2T0G1KW00
http://www.frbsf.org/research-and-insights/emerging-tech-economic-research-network/
(経産省と財務省の縦割りでやれてない?)