2024/01/08 06:30 | メルマガ | コメント(2)
第228号 いよいよ2024年始動
米国は2日から、国内は4日から今年のマーケットがスタートしていますが、今年は欧米・日本ともに金融政策の転換点を迎える可能性が高く、しかしそれぞれ全く趣の異なる展開です。
一筋縄ではいかない1年となりそうですが、今年もよろしくお願いいたします。
それでは、さっそく今週のアウトラインです。
●先週のマーケット
・震災と日銀の金融政策
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. FOMC議事要旨
・利下げについて
・QT減額時期の議論について
2. ADP雇用統計 12月
3. JOLTS 11月
4. 新規失業保険申請件数
5. 雇用統計 12月
・雇用統計総論
6. 世界的に選挙の年
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
今週も、ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。
2024年は大変な始まりとなってしまい、普段なら「明けましておめでとう」というところですが、何か引っかかってなかなか言えないでいます。復旧活動真っ最中で、現地ではまだまだ予断を許さない状況の中ではありますが、遠隔からでもできる、でも現地の方々のお役に立てる何か、ということで義捐金について検討してみるのも一つかもしれません。復旧・復興が進み、能登半島はじめ近隣県に皆が自由に往来できるようになる時まで、微力ながら応援したいと思っています。
そして、そんな時だからこそ、我々は経済を止めずに前進しないといけません。
その上で、日銀は復興に向け流動性供給に備えなければならないでしょうから、金融政策が一定の影響を受けることが想定されます。もっとも、時間軸は伸びるにせよマイナス金利が解除となるシナリオに変化はありません。日銀がマイナス金利を解除した場合、為替は円高・ドル安に振れる可能性が強く、日本企業の業績にネガティブなインパクトになることが想定され、円安による企業への恩恵によって賃上げを促したい政府としてはよろしくない。
一方で、マイナス金利解除が本格的な金融正常化に向けた動きになるかは微妙で、市場がそれに気付けば、円売りの材料となる。過度な円安はインフレを助長し、国民からの不満があるので、これもよろしくない。となれば適度なレンジでの推移が望ましいということになりますが、国内要因の裏には海外要因もあるため、そう簡単にはいかないでしょう。
2023年、ドル円は年間平均140円台で1990年以来33年ぶりの円安水準で一年を終えました。2024年のドル円の専門家予想は127円から152円のレンジに収まる予想が多いように見受けられますが、どうなるでしょうか。
さて、話題は変わって、昨年末、私Saltは街の環境変化により行き場を失いそうな地域猫を2匹保護しました。地域の方からのお願いや、保護猫活動をしているボランティアの方や、知人の獣医のサポートもあり引き受けるに至ったのですが、頼まれたとはいえ年末の多忙な中よくやったなと我ながら感心します。
ここ1年くらいでつらい別れが立て続けにあり、直近で我が家には茶トラの若手男子が1匹だけだったのですが、それぞれバラバラなエリアにいたシニアの猫達(いずれもメス)を受け入れました、先住猫よりも圧倒的に気が強く、マイペースなため、我が家の猫勢力図はがらりと変わっております。
地味に続いているSaltと保護猫の生活ですが、また機会がありましたら改めてこちらでも取り上げたいと思っています。とはいえ、先の震災などを見るにつけ、ペットとの関わりについても他人ごとではなく、年始からいろいろと考えさせられます。
今週は、本日がお休みの方も多いと思いますが、皆様よい1週間をお過ごしください!
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2 comments on “第228号 いよいよ2024年始動”
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大変読み応えのある、RRPの話。無知でして、何度も読み返す体たらくです(苦笑)。
「国債発行」というワードで回りを見てみると、昨年11月にも米財務省の国債発行計画は取り上げられていて(Saltさんもメルマガで)ここでは、「幅広い年限で段階的に発行額を増やす方針」を示唆していると。故に、これが利上げ要因になる。がしかし、そこにRRPの存在がある、というわけですね。
どうも、まだまだ私の理解が浅い気がしますが、債券市場のファクター(登場人物)が少しわかっただけでも、やや前進です。引き続き!
PS、昨日訃報が伝えられた、歌手の八代亜紀さんですが、60年にも亘る保護猫活動を行っていたようです。ご冥福をお祈り申し上げるとともに、Saltさんの活動もコツコツ長く続けておられるとのこと、尊敬いたします。
本文からあとがきまで、ご丁寧に触れていただき、感謝申し上げます。
今年もよろしくお願いします。
RRPは以前からしっかり取り上げたいと思っておりましたが、なかなか紙面を割くことができずでしたが、ご興味を持っていただけてよかったです。確実に、今年前半はテーマになる、利下げの議論とともに、この点が注目されてくると思っていますので、今後も適宜取り上げたいと思います。