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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2022/01/17 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(1/16~22)バイデンの投票権演説、ウクライナ情勢協議、カザフスタン騒乱、バイデン政権1年


国内でのコロナの感染者数がまた急増してきました。今年に入ってからの新規感染者の84%がオミクロン株と疑われるとのこと。

本メルマガでもお伝えしてきたように、英国など多くの国がコロナとの「共生」を前提にした政策にシフトしています。日本での外国人の入国禁止は2月末まで継続する方針とのことですが、長く続けるべき措置ではないように思います(私の友人も困っています・・)。

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先週の動き
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1/9(日)
・カザフスタンのトゥルグムバエフ内相代行が全地域で状況は安定したとの声明を発表
・イラク議会の初会合(バグダッド)

1/10(月)
・米・エチオピア首脳電話会談
・米ロ戦略安定化対話(ジュネーブ)
・クラリダFRB副議長が1月14日付で理事と副議長を辞任すると発表
・集団安全保障条約機構(CSTO)首脳会議(カザフスタンのトカエフ大統領が反政府デモはクーデターを意図したものだったと発言)(オンライン)
・英国の首相官邸が20年5月20日に大規模なパーティーを主催したことをITVが報道

1/11(火)
・バイデン大統領がジョージア州アトランタを訪問(投票権法案とフィリバスター改革への支持を表明)
・米上院の銀行委員会がパウエルFRB議長の議長指名承認公聴会を開催
・北朝鮮が日本海に向けてミサイル1発を発射(「極超音速ミサイル」の発射実験を実施し、金正恩総書記が視察したと国営朝鮮中央通信が報道)
・カザフスタンのトカエフ大統領が生中継された議員とのオンライン会議でナザルバエフ前大統領を暗に批判、アリハン・スマイロフ第1副首相兼財務相を新首相に任命
・欧州議会のサッソリ議長が病院で死去

1/12(水)
・NATO・ロシア理事会(ブリュッセル)
・米財務省が北朝鮮の大量破壊兵器や弾道ミサイル開発への関与を理由に北朝鮮とロシアの個人7人に制裁を科したと発表
・米国務省が中国の南シナ海の主張に関する研究報告書を公表
・英国のジョンソン首相が20年5月20日の首相官邸でのパーティー参加について謝罪

1/13(木)
・バイデン大統領が新型コロナウイルス対策に関する演説
・欧州安全保障協力機構(OSCE)会議(ウィーン)
・米連邦最高裁が大企業の従業員に新型コロナウイルスのワクチン接種か週1回の検査を義務付けるバイデン政権の措置の施行の差し止めを命じる判断(連邦政府出資の医療機関の職員への接種義務化は認める判断)
・米上院の銀行委員会がブレイナードFRB理事の副議長の指名承認公聴会を開催
・米連邦議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会がアルファベット、メタ、レディット、ツイッターのSNS4社を召喚
・米司法省が連邦議事堂襲撃の共謀の容疑で極右団体「オース・キーパーズ」創設者でリーダーのスチュワート・ローズ容疑者ら11人を逮捕・起訴したと発表
・米下院が投票権保護の2法案を可決
・米上院が共和党のテッド・クルーズ上院議員の対ロシア制裁法案を採決(60票の賛成を得られずフィリバスターで阻止)
・ウクライナの省庁のウェブサイトにハッカー攻撃
・カザフスタンに派遣されたCSTOの部隊が撤退を開始
・英MI5が中国共産党の工作員とみられる女性弁護士(クリスティン・リー)が英議員に献金を通じて政治的な介入を行っているとの警告を議員に発したとの報道

1/14(金)
・バイデン大統領がサラ・ブルーム・ラスキン元FRB理事をFRB副議長、リサ・クック教授とフィリップ・ジェファーソン教授をFRB理事に指名
・ロシアがウクライナ東部に工作員を送り込みウクライナ侵攻の口実を作ろうとしている情報があるとサキ大統領報道官が発言
・ロシア連邦保安庁(FSB)がハッカー集団「REvil」を摘発しその活動を停止させたと発表
・北朝鮮が日本海に向けてミサイル2発を発射(鉄道車両から弾道ミサイルの発射を実施したと国営朝鮮中央通信が報道)

1/15(土)
・トンガ付近の火山島「フンガトンガ・フンガハアパイ」で大規模な噴火

●バイデンの投票権に関する演説

バイデン大統領がジョージア州アトランタを訪問し、投票権の保護に関する演説を行いました。以下の記事で述べたとおり、民主党議員はBBB(ビルド・バック・ベター)法案よりも投票改革法案の可決を優先し、そのためにフィリバスター改革を実現しようとしています。バイデンとしてもこれを最優先課題と位置づけ、法案の審議とマーチン・ルーサー・キング記念日を控えるタイミングで、投票権法案の早期成立を訴えたものです。

「2022年の展望」(1/11)

バイデンの演説は、かなり強い表現を含んだもので、今後の米国政治の展望を見る上で示唆に富むものでした。また、演説の後に下院が投票権保護の2法案を可決しました。演説のポイントと今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。

●ウクライナ情勢をめぐる米ロの協議

ウクライナ情勢をめぐっては、以下の記事で述べたとおり、米ロ戦略安定化対話、NATO・ロシア理事会、欧州安全保障協力機構(OSCE)会議という3つの枠組みで米欧ロの協議が行われました。

「ウクライナ情勢をめぐる米欧ロの協議」(1/10)
 
また、ウクライナの省庁のウェブサイトが大規模なハッカー攻撃を受け、「ウクライナ国民の個人情報が公開された。最悪を覚悟しろ」とのメッセージが表示され、ウェブサイトは一時的にダウン。ロシアとの関係が疑われましたが、その数時間後、ロシア連邦保安庁(FSB)がハッカー集団「REvil」を摘発し、その活動を停止させたと発表しています。

また、米国のサキ大統領報道官は、ロシアがウクライナ東部に工作員を送り込みウクライナ侵攻の口実を作ろうとしている情報があると発言しました。これらの一連の動きについて、現時点でのコメントを述べます(※メルマガで解説)。

●カザフスタンの騒乱

カザフスタンでは、抗議デモがおさまり、政府は全地域で状況は安定したとの声明を発表。CSTOの部隊も撤退を開始しました。

トカエフ大統領は、CSTOの会議で、反政府デモはクーデターを意図したものだったと述べ、さらに生中継された議員とのオンライン会議で、ナザルバエフ前大統領が国家を経済発展に導いたと称えつつ、しかし格差の拡大や腐敗の問題を生んだとして暗に批判。また、アリハン・スマイロフ第1副首相兼財務相を新首相に任命しました。

以下の記事で述べた見立てに沿った展開でしたが、あらためてコメントします(※メルマガで解説)。

「カザフスタンの騒乱」(1/10)
 
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今週の動き
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(※バイデン政権発足1年など、メルマガに限定。)

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あとがき
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外交にユーモア海部元首相 「ネクタイは日本で買ったサンローラン、外国製品どんどん入ってる」(1月14日付読売新聞オンライン)

海部俊樹元首相の訃報。海部政権が89年に発足したとき、私は中学生でした。昭和最後の年(つまり平成元年)でしたね。ちょうど政治や海外に興味をもち、ニュースもよく見るようになった頃だったので、強い印象が残っています。

とりあえず印象深かったのは、「普通の人」っぽいことでした。政治的な実力はないが党の事情で都合よく総理になったと報じられたり(本人もそういうことを示唆したり)、全体的に雰囲気が軽かったり(冒頭記事のとおり、実際、冗談や軽口が好きだったようです)、水玉ネクタイがイジられたりするのを見て、なるほど、世の中、何が起こるかわからない、自分のような凡人でもラッキーがあるかもしれないから、やるだけやってみよう、と妙な奮起?をしたものです。もちろん凡人が総理になれるわけないのですが、いや、思春期の少年って何を考えているのか分からないですね。

あとは、やはり湾岸戦争です。これは当時の私にとって非常にインパクトがあって、テレビ中継を見ながら、国際政治の激動を身近に感じた初めてのイベントでした。自分も外交官になって、こういう世界に関わりたいと思うきっかけにもなりました。これも、多感な時期だったから強い影響を受けたのでしょう。

そういうわけで、直接に関わる機会はなかったのですが、青春時代とのシンクロのために、自分にとってはなかなかに思い出深い総理大臣でした。ご冥福をお祈りします。

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