2021/05/06 05:00 | 米国 | コメント(0)
米・トルコ関係の悪化(アルメニア人のジェノサイド認定)
■ バイデン氏、アルメニア人大量殺害は「ジェノサイド」 米大統領の表明初めて(4月25日付BBC)
バイデン大統領がアルメニア人虐殺追悼記念日に声明を発出し、オスマントルコでのアルメニア人虐殺を「ジェノサイド」と呼びました。アルメニア人虐殺の追悼声明は毎年出されていますが、大統領がジェノサイドと呼ぶのは初めてのことです(レーガン大統領は一般的な演説の中で言及したことがありますが)。バイデンは選挙戦でジェノサイド認定を公約として掲げていました。
当然ながらトルコは反発しています。本件は100年以上前のいわば歴史認識に関わる問題であり、制裁など実体的な効果を生じさせるものではありません。しかし、近年の両国の関係の悪化を象徴し、今後の見通しにも影響を与えるという意味で示唆に富む動きです。
米・トルコ関係とエルドアン政権の現状については、読者の方からも解説のリクエストがありました。そこで本日は、アルメニア人虐殺のジェノサイド認定にとどまらず、エルドアン大統領の最新の動向を含め、米・トルコ関係の現状と見通しについて解説します。
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米・トルコ関係の悪化(アルメニア人虐殺のジェノサイド認定)
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●アルメニア人のジェノサイド認定
●米・トルコの同盟関係
●エルドアンの思惑
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あとがき
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5月4日は「スター・ウォーズの日」でした。その由来は有名なフレーズ「May the Force be with you(フォースとともにあれ)」です(「May the Force」を「May the 4th」にかけている)。
毎年、世界中の人たちがイベントや発信をしており、昨年は蔡英文総統も「コロナとの戦う私たちにフォースの加護あれ!」とツイートしていました(こちらの記事の「あとがき」参照)。
今年も色々な発信があったと思いますが、私の印象に残ったのはこちらの横田米軍基地のツイートでした。
スター・ウォーズとサッチャーというと意外な取り合わせのように感じますが、それだけ当時のスター・ウォーズ人気はすごかったのでしょう(第1作が77年、第2作は80年上映)。そういえば冷戦の時代、サッチャーの盟友レーガンは「スター・ウォーズ計画」(正式名は「戦略防衛構想(SDI)」)を掲げました。スター・ウォーズは、かくも世界情勢に影響を与えていたのでした。
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