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The Gucci Post [国際政治・経済・金融 × プロフェッショナル]

2020/11/30 00:00  | 今週の動き |  コメント(1)

今週の動き(11/29~12/5) 米大統領選結果の争い、バイデン政権人事、ネタニヤフ・MbS会談、イラン科学者暗殺


日本シリーズは今年もソフトバンクが4連勝。巨人は2年連続の4タテ・・ソフトバンクファンであれば嬉しいのでしょうが、野球ファンとしては複雑ではないでしょうか。

私はどちらのチームも好きというか、試合自体を楽しみたいので、どちらが勝つにせよ、一進一退の接戦になって欲しいのですよね。昔の日本シリーズは7戦まで行くことが多かったと思います。まあ、真剣勝負なので仕方ないといえばそれまでですが。

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先週の動き
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11/22(日)
・トランプ大統領の顧問弁護士のジュリアーニ元NY市長がシドニー・パウエル弁護士はトランプ陣営の弁護団とは関係がないと発表
・ポンペオ国務長官がサウジを訪問
・イスラエルのネタニヤフ首相とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が会談したとの報道(サウジは否定)
・米インド太平洋軍のマイケル・スチュードマン情報司令官が台湾を訪問

11/23(月)
・ミシガン州が米大統領選の選挙結果を認証
・ペンシルバニア州の連邦地裁が米大統領選の郵便投票を無効とする請求を棄却した判決に対しトランプ陣営がフィラデルフィアの連邦第3巡回控訴裁に上訴
・米政府一般調達局(GSA)のマーフィー長官がバイデン前副大統領への政権移行業務の開始を認めると通知(トランプ大統領は容認のツイート、ただし大統領選での敗北は認めず)
・バイデン前副大統領が次期政権の外交・安全保障分野の主要メンバーを発表(ブリンケン国務長官、サリバン大統領補佐官、マヨルカス国土安全保障長官、ヘインズ国家情報長官、ケリー気候変動問題担当特使、トーマス=グリーンフィールド国連大使)
・香港の西九龍裁判所が周庭(アグネス・チョウ)氏、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏、林朗彦(アイバン・ラム)氏に19年のデモについて扇動罪の有罪判決(3人は収監)
・イエメンのフーシ派がサウジのジェッダの石油製品供給施設をミサイルで攻撃

11/24(火)
・ペンシルバニア州とネバダ州が米大統領選の選挙結果を認証
・バイデン前副大統領が次期政権の外交・安全保障チームとともに記者会見(デラウェア)
・日中外相会談(東京)

11/25(水)
・トランプ大統領がマイケル・フリン元大統領補佐官への恩赦をツイート
・トランプ政権がTikTokの米国事業の売却期限を11月27日から12月4日に延長したと発表
・バイデン前副大統領が新型コロナウイルス対策について演説
・米連邦最高裁がNY州による新型コロナウイルス対策としての宗教施設での礼拝の人数制限を違憲とする判決
・習近平国家主席がバイデン前副大統領の米大統領選の勝利について祝意を伝達
・香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が施政方針演説
・サウジのシュケイク港で爆発(サウジはイエメンのフーシ派による攻撃と主張)
・菅首相が中国の王毅外相と会談(東京)

11/26(木)
・サンクスギビング
・トランプ大統領が米大統領選について選挙人による投票でバイデン前副大統領の勝利が確定した場合にはホワイトハウスに居座らず退任するとの意向を表明
・中国の王毅外相が訪韓
・シリア人権監視団がシリアのデリゾール近郊でアサド政権を支援する親イラン民兵組織を標的とした空爆があり19人が死亡したと発表
・ハンガリーのオルバン首相とポーランドのモラウィエツキ首相がEUの復興基金の配分条件として「法の支配」の順守を求めることを非難する声明を発表
・菅首相とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が電話会談

11/27(金)
・ペンシルベニア州フィラデルフィアの連邦第3巡回控訴裁が米大統領選に関するトランプ陣営の上訴を棄却する判決
・イランの国防軍需省が同省の研究開発部門トップの科学者ファクリザデ氏がテヘラン郊外で襲撃を受け死亡したと発表(イランはイスラエルの関与を主張し報復を宣言)

11/28(土)
・ペンシルベニア州の連邦最高裁が米大統領選の郵便投票を無効とする共和党議員の請求を棄却する判決
・エチオピア連邦政府軍がティグレ人民解放戦線(TPLF)への攻撃を開始

●米大統領選結果をめぐる争い

米大統領選の結果をめぐる争いは続いています。トランプ陣営はペンシルバニア州での郵便投票の無効を請求し、同州地裁の棄却判決を受け、フィラデルフィアの連邦第3巡回控訴裁に上訴しましたが、その訴えも棄却。しかし連邦最高裁に上訴する方針を示しています。

しかし、勝敗の鍵を握った6つの激戦州の中で、ミシガン、ネバダ、ペンシルバニアはバイデンの勝利を公式に認定。アリゾナは11月30日、ウィスコンシンは12月1日に認定期限を迎えますが、バイデン勝利を認定することは確実です。ジョージアは、再々集計が行われていますが、こちらも今週中に結果が出ます。

そうした中で、トランプ大統領は、12月14日の選挙人投票でバイデン勝利の結果が出れば、来年1月20日にホワイトハウスを去るとの意向を表明しました。これにより、ホワイトハウス居座りという可能性はなくなりました(仮に居座っても、実力で排除されるだけなので、そもそも意味のある話ではありませんが)。

ただ、選挙不正があったという主張は変えていません。来年1月20日まで「多くのことがおきると思う」「敗北を認めるのは極めて難しい」と述べています。

米大統領選の結果と政権移行の見通しについては、これまで述べてきたとおりであり、想定に従った展開が続いていますが、あらためて現状と展望を述べます(※メルマガに限定)。

また、選挙不正の問題については、読者の方から再びコメントをいただきましたので、その点にも言及します。

●バイデン政権人事(外交・安全保障

バイデン前副大統領が次期政権の外交・安全保障分野の主要メンバーを以下のとおり発表しました。

・国務長官 アントニー・ブリンケン元国務副長官
・大統領補佐官(国家安全保障担当) ジェイク・サリバン元副大統領補佐官
・国家情報長官 アヴリル・ヘインズ元CIA副長官
・気候変動問題特使 ジョン・ケリー元国務長官
・国土安全保障長官 アレハンドロ・マイヨルカス元国土安全保障副長官
・国連大使 リンダ・トーマス=グリーンフィールド元国務次官補

今週、経済閣僚候補が発表されますが、財務長官候補はジャネット・イエレン前FRB議長になる見通しです。

今回の人事のポイントを述べます(※メルマガに限定)。

●ネタニヤフ・MbSの秘密会談、イランの科学者の暗殺

ポンペオ国務長官がサウジを訪問しているタイミングで、イスラエルのネタニヤフ首相がサウジの新産業都市「NEOM」を訪問し、ムハンマド・ビン・サルマン(MbS)皇太子と会談したと報じられました。サウジは否定しましたが、イスラエルは閣僚が会談を認める発言をしています。

さらに、イランの国防軍需省の研究開発部門トップの科学者であるモフセン・ファクリザデ氏がテヘラン郊外で襲撃を受け死亡するという事件がありました。ファクリザデは長年にわたりイランの核開発を主導し、「イランのオッペンハイマー」とも言われた人物です。イランはイスラエルの関与を主張し、報復を宣言しました(イスラエルは否定)。

イスラエル、イラン、サウジ、米国をめぐるこれらの動きについてコメントします(※メルマガに限定)。

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今週の動き
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11/30(月)
・ユーロ圏財務相会合(オンライン)
・OPEC総会(オンライン)

12/1(火)
・中国の輸出管理法の施行
・NATO外相理事会(オンライン、~2日)
・EU財務相理事会(オンライン)
・OPECと非加盟産油国の閣僚会合(OPECプラス)(オンライン)

12/3(木)
・新型コロナウイルスについて協議する国連の特別会合(NY、~4日)

(今週のどこか)
・バイデン前副大統領が経済閣僚候補を発表

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あとがき
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サッカーのマラドーナさん、60歳で死去 伝説的選手(11月26日付BBC)

86年のワールドカップ・メキシコ大会で彼が「神」になったとき、私はまだ小学生でした。サッカーで遊ぶことはあっても、選手のことはまったく知らなかったのですが、それでもマラドーナの名前だけは知っていて、当時の姿も鮮明に記憶に残っています。それほど別格な存在でした。

その後のセリエAのナポリ、90年のイタリア大会と94年の米国大会でのプレーはリアルタイムで見ました。91年にJリーグが発足した頃も思い出されますね。すでにマラドーナの時代ではなかったですが、それでもJリーグに来るという話が出たときには湧きました(弟のウーゴはプレーしていました。何となく私はカンセコ兄弟を連想したものでした)。

まだ60歳の若さだったとのことですが、ドラッグなどで荒れた私生活の影響もあったのでしょう。まさに「聖」と「俗」を一身に集めた、圧倒的なスケールの「巨人」でした。ご冥福をお祈りします。

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One comment on “今週の動き(11/29~12/5) 米大統領選結果の争い、バイデン政権人事、ネタニヤフ・MbS会談、イラン科学者暗殺
  1. KB より:
    ポンペオ

    ポンペオが、大統領選などまるでなかったように精力的に動き回っていますが、これは「トランプ政権の功績」を残すための最後の仕事なのでしょうか?

    また、今回も、新主要メンバーのキャラクターが存分に楽しめたメルマガでした。私などは、(ミーハーなのでしょうね)キャラクターや経歴等の情報があると、とても興味が沸くので、毎回この人物評を楽しみにしています。

    バイデンはおじいちゃんですが(失礼)、参謀が経験豊かな印象ですね。

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