2020/11/02 00:00 | 今週の動き | コメント(2)
今週の動き(11/1~7) 米大統領選、バレット最高裁判事、5中全会、インドの州選挙
巨人が優勝しましたね。広島は残念な結果に終わり、磯部副編集長も悔しがっています。ぐっちーさんも、無念だが、来年こそ!と思っておられることでしょう。
メジャーリーグも、ドジャースが筒香選手の所属するレイズを破り、1988年以来の優勝を決めました(グーグルで「メジャーリーグ優勝」と検索してみたら、画面に花火のアニメが出てきて驚きました)。
コロナによってどうなるかと思われたプロスポーツも、様々な対策を打つことで対応し、ファンを楽しませてくれました。業種によって事情が異なるので簡単に言えることではありませんが、こうした経済活動の拡大がコロナによる経済の収縮をカバーし、ウィズ/アフター・コロナの世界でさらに飛躍していくことを期待したいものです。
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先週の動き
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10/25(日)
・トランプ大統領がニューハンプシャー州マンチェスターで選挙集会、メイン州バンゴーを訪問
・ポンペオ国務長官がインド、スリランカ、モルディブ、インドネシアを訪問(~30日)
・米国務省がアゼルバイジャンとアルメニアのナゴルノ・カラバフでの停戦に関する3か国の共同声明を発表
・中国の朝鮮戦争参戦70年
・タイのバンコクで大規模な反政府デモ
・フランスがトルコのエルドアン大統領によるマクロン大統領への中傷に対し抗議の声明
・スペインが新型コロナウイルス対策の非常事態宣言を発令
・ベラルーシで大規模な反体制デモ
・チリで新憲法制定の是非を問う国民投票
10/26(月)
・トランプ大統領がペンシルバニア州アレンタウン、リティッツ、マーチンズバーグで選挙集会
・米財務省がイランの革命防衛隊への支援を理由にイラン石油省、イラン国営石油会社(NIOC)、イラン国営タンカー会社(NITC)、ザンギャネ石油相に制裁
・米上院(本会議)がエイミー・コニー・バレット判事の連邦最高裁判事指名の承認について採決
・ペンシルベニア州フィラデルフィアで警察による黒人男性射殺事件が発生
・中国共産党中央委員会第5回全体会合(5中全会)(北京、~29日)
・中国外交部が台湾への武器売却に関わっているロッキード・マーチン、ボーイングの関連会社、レイセオンの3社に制裁を科すと発表
・ベラルーシで大規模な反体制ストライキ
・APEC財務相会合(テレビ会議、~28日)
10/27(火)
・トランプ大統領がミシガン州ランシング、ウィスコンシン州ウェストセーラム、ネブラスカ州オマハで選挙集会
・バイデン前副大統領がジョージア州ウォームスプリングスで選挙活動
・ペンシルベニア州フィラデルフィアで警察による黒人男性射殺事件を受けて暴動の発生
・米印外務・防衛担当閣僚協議(2+2)(デリー)
10/28(水)
・トランプ大統領がアリゾナ州ブルヘッドシティ(ネバダ州との国境近く)とグッドイヤーで選挙集会
・バイデン前副大統領がデラウェア州ウィルミントンで期日前投票
・米連邦最高裁がペンシルベニア州とノースカロライナ州の郵便投票の期限延長について投票日前に審理しないと判断
・米上院商業科学運輸委員会がSNSに関する公聴会を開催(ツイッターのドーシーCEO、フェイスブックのザッカーバーグCEO、グーグルのピチャイCEOが証言)
・米中軍当局が危機時の連絡方法等に関するビデオ会議(~29日)
・WTOの新事務局長としてWTOの選考委員会が推薦したナイジェリアのオコンジョイウェアラ元財務相の事務局長就任に米国が反対を表明(韓国の兪明希・産業通商資源部通商交渉本部長を支持)
・ペンシルベニア州フィラデルフィア市当局が夜間外出禁止令を発令
・米国土安全保障省のマイルズ・テイラー元首席補佐官が18年にNYタイムズに匿名の政府高官として寄稿しトランプ米大統領を批判したのは自分だったことを発表
・フランスが新型コロナウイルス対策の全土の外出制限を10月30日から12月1日まで実施すると発表
・ドイツが新型コロナウイルス対策の飲食店・娯楽施設の営業禁止を11月2日から同月末まで実施すると発表
・インドのビハール州議会選挙(結果発表は11月10日)
10/29(木)
・トランプ大統領がフロリダ州タンパで選挙集会
・バイデン前副大統領がフロリダ州ブロワード郡とタンパで選挙集会
・バイデン前副大統領が韓国の聯合ニュースに米韓関係に関する寄稿
・米第8巡回控訴裁がミネソタ州の郵便投票の期限延長を認めない判決
・米国の20年7~9月期の実質GDP成長率の発表(前期比+7.4%(年率換算+33.1%))
・ECB定例理事会(フランクフルト)
・英労働党がコービン前党首の党員資格を反ユダヤ主義的な言動を理由に停止
10/30(金)
・トランプ大統領がミシガン州ウォーターフォード・タウンシップ、ウィスコンシン州グリーンベイ、ミネソタ州ロチェスターで選挙集会
・バイデン前副大統領がアイオワ州デモイン、ミネソタ州セントポール、ウィスコンシン州ミルウォーキーで選挙集会
・ユーロ圏の20年7~9月期の実質GDP成長率の発表(前期比+12.7%(年率換算+61.1%))
10/31(土)
・トランプ大統領がペンシルバニア州バックス郡、レディング、バトラー、モンツアーズビルで選挙集会
・バイデン前副大統領がミシガン州フリントとデトロイトで選挙集会(オバマ前大統領が参加)
・英国がイングランドで11月5日から12月2日まで部分的なロックダウンを実施すると発表
・コートジボワール大統領選挙
●米大統領選(トランプとバイデンのラストスパート)
いよいよ今週は米大統領選です。トランプ大統領とバイデン候補は先週も連日激戦州を訪問。文字どおりラストスパートをかけています。
トランプはニューハンプシャー、メイン、ミシガン(2回)、ウィスコンシン(2回)、ネブラスカ、アリゾナ、フロリダ、ミネソタ、ペンシルバニア、バイデンはジョージア、フロリダ、アイオワ、ミネソタ、ウィスコンシン、ミシガンを訪問。金曜にはバイデンもトランプのように1日で3州を訪問するバイタリティを見せました。土曜には初めてオバマ前大統領と揃い踏みしています。
来週は残すところ2日間ですが、トランプは1日になんと5か所、計10か所を訪問する計画です。バイデンはペンシルバニアでカマラ・ハリス副大統領候補と揃い踏みして最後を締めくくる予定です(「今週の動き」参照)。
両候補が訪問している州は、まさに勝敗を握る最重要州です。また、同じ州であっても、両候補が訪問する地域には違いがあります。どの地域の有権者にアピールすることが最も効果的といえるかをデータに基づいて緻密に分析した上で決定しているわけです。
選挙の最後の注目ポイントは明日詳しく解説しますが、先週、面白いと思ったのは、トランプがニューハンプシャー、メイン、ネブラスカを訪問したことです。トランプはコロナ回復後、連日激戦州を訪問していますが、これら3州に訪問するのは初めてです(ペンス副大統領はメインに訪問していますが)。
これらの州も接戦ではありますが、ニューハンプシャーとメインはバイデン、ネブラスカはトランプが大きくリードしており、しかも選挙人も多くはありません(それぞれ4、4、5)。ではなぜトランプは訪問したのか。少しマニアックな話になりますが、解説します(※メルマガに限定)。
●バレット判事の最高裁判事就任
エイミー・コニー・バレット判事の連邦最高裁判事指名が上院本会議で承認され、そのまま就任となりました。前回の記事で述べたとおりの展開です。
・「バレット判事の最高裁判事指名承認採決」(10/26)
これまで述べてきたとおり、バレットの就任は大統領選挙の投票をめぐる訴訟において大きな意味を持つ可能性があります。この点は明日の記事で解説することにして、ここではより長期的な視点からの意義を述べます(※メルマガに限定)。
●5中全会
中国共産党中央委員会第5回全体会合(5中全会)は、第14次5か年計画(2021年~25年)と習近平党総書記が掲げる「社会主義現代化強国」実現に向けた第1段階となる35年までの長期目標の基本方針を採択して閉幕しました。5か年計画には、以下の記事で述べたとおり、「双循環」、特に国内市場の強化が強調され、また35年までに1人あたりGDPを中等先進国並みにするとの目標が発表されました。
・「5中全会」(10/26)
米国に配慮して「中国製造2025」は書かれませんでしたが、「製造強国」「品質強国」「ネットワーク強国」「デジタル中国」といったスローガンを掲げ、官民一体となって技術大国を目指す方針が強調されました。なお、「文化、教育、人材、スポーツの強国」「健康的な中国」といったキーワードも登場しています。
党人事については特筆すべき動きがありませんでした。本来であれば、党大会を2年後に控える時期に次の指導部のかたちを示すべきですが、依然として後継者は不明のままです。22年以降も習近平がトップを続けることは当然視されているのでしょう。
●インドのビハール州の選挙
インドのビハール州の議会選挙が10月28日、11月3日、7日の3日に分けて行われます。結果発表は11月10日です。
ビハール州は人口1億人を超える巨大州で、今回の選挙は「コロナ後の世界最大の選挙」とも呼ばれています。インドにとっては極めて重要な意義をもつ選挙です。ポイントを述べます(※メルマガに限定)。
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今週の動き
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11/1(日)
・トランプ大統領がミシガン州ワシントン、アイオワ州ダビューク、ノースカロライナ州ヒッコリー、ジョージア州ローム、フロリダ州マイアミで選挙集会
・バイデン前副大統領がペンシルバニア州フィラデルフィアで選挙集会
11/2(月)
・トランプ大統領がノースカロライナ州ファイエットビル、ペンシルバニア州スクラントン、ミシガン州トラバース・シティ、ウィスコンシン州ケノーシャ、ミシガン州グランド・ラピッズで選挙集会
・バイデン前副大統領がペンシルバニア州各地で選挙集会(ハリス副大統領候補が参加)
11/3(火)
・米大統領選挙・議会選挙
・ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
11/4(水)
・米国がパリ協定から離脱
・米連邦地裁がTikTok利用禁止措置について審理
・FOMC(~5日)
11/5(木)
・アリババグループ傘下の金融会社アント・グループが上海と香港で新規株式公開(IPO)
●米大統領選挙
いよいよ全世界が注目する選挙が本番を迎えます。明日、最後の注目ポイントをお伝えします。
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あとがき
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■ 「バーチャル渋谷」でハロウィーンを 今夜からスタート 東京(10月26日付NHK)
先週はハロウィンでしたね。コロナ時代、渋谷などで見られたあの大密集のお祭り騒ぎはさすがに無理ということで、どうなるかと思ったら、渋谷区はオンライン開催を提案したとのこと。これもまた、コロナによって生まれた新たなエンタメ・社会のかたちのように見えます。
ホワイトハウスでは、恒例のパーティーが開催され、トランプ大統領夫妻が子どもたちをもてなしていました。
しかし、子どもたちにはマスクを着けさせながら、自分たちは着用せず。コロナに感染して間もないのにと思いますが・・トランプは、「マスクをすると私はローン・レンジャーみたいでカッコよかったんだ」と言っていたので、その路線で仮装ぽくすればよかったのでは・・とも思いました。
エイミー・コニー・バレット判事の最高裁判事就任式も同様でした。これも、そもそもバレットを指名したときのホワイトハウスのイベントがクラスター感染を起こしたとも言われたので、もう少し配慮があっても良いように思いましたが・・このあたりは、やはり保守派特有の文化的こだわりや美学があるのでしょうか。
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2 comments on “今週の動き(11/1~7) 米大統領選、バレット最高裁判事、5中全会、インドの州選挙”
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トランプはトランプの顔のすっぽりかぶるゴムマスクでも付ければ良かったのでは・・・。このままだとトランプが勝ってしまいそうですが、バイデンも盛り返し返す動きがあり、来週末まで目が離せないですね。
トランプ陣営がそんなに慎重な姿勢で戦略を立てていたとは!とても面白いですね。後数日でどちらかに軍配が上がる・・・楽しみのような、再びカオスが広がると思うと、怖いような・・・(笑)明日のメルマガも楽しみにしています!
しかし、連日、世界を巻き込んで(?)盛り上がる米国の大統領選挙よりも、規模の大きいインドの「州」の議会選挙とは、驚きました。こちらは、ダイナミックな勢力争いが見ものですね。