2020/07/14 05:00 | 米国 | コメント(1)
米国の対中制裁の強化
■ 米政府、中国高官らに制裁措置 ウイグル「人権侵害」で(7月10日付BBC)
トランプ政権の中国への強硬姿勢がさらなる高まりを見せています。先週には、ポンペオ国務長官が中国の代表的なアプリである「TikTok」の利用禁止の検討を表明すると表明。また、香港についても言論統制を非難する声明を発出。
さらに、マグニツキー法に基づき、新疆ウイグル自治区のトップである陳全国・共産党委員会書記、新疆公安局の王明山長官、元党幹部の朱海侖、元公安幹部の霍留軍、そして新疆公安局に対して、同自治区での人権侵害への関与を理由に、制裁を科すと発表しました。
先月にウイグル人権法が成立し、中国共産党・政府の要人に制裁が科される可能性があることは以下の記事で指摘していましたが、それにしても迅速な動きでした。
・「ウイグル人権法の成立」(6/22)
これらの動きが意味するものと今後の展望について解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。
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米国の対中制裁の強化
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●ウイグル制裁
●香港制裁
●アプリ制裁
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あとがき
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先週末にトランプ大統領がついにマスク着用姿を披露しました。DC郊外の米軍医療施設での視察の場面です。
「私はマスクをした方がカッコよいのだけど、メディアを喜ばせたくないから見せなかったんだ」、「マスクは大賛成」「今までも着用してた」・・などと言いながら、さんざん焦らしてきましたが、ようやく実現しましたね。5月のフォード工場で盗み撮りされたのと同じマスクだったようです。
■ Trump wears mask with presidential seal during part of Ford plant tour(5月22日付NBC)
たかがマスクですが、本人にしてみれば大きな決断だったのでしょう。動画を見ても、いかつい雰囲気を作ろうとしている様子がうかがえます(マスクをしていると弱々しく見えることを危惧していたようだったので)。それにしても、マスク着用でこんな騒ぎになるのもおかしな話ですが。
なお、その翌日、メラニア夫人もマスクを着用して公務にあたる姿をツイートしています。こちらはさわやかなどこにでもありそうな白いマスク。
これでマスク反対を訴えるトランプ支持者も態度を改めるでしょうか。こちらはフロリダ州パームビーチでの公聴会でマスク反対を訴える市民たちの声。この異様な雰囲気を見ると、そう簡単に宗旨替えすることはなさそうですが・・。
なお、冒頭の赤い服の女性は、上記動画ではマスク着用を義務付ける法令を「悪魔の法律」と述べていますが、その他にも、「5G」「ビル・ゲイツ」「ヒラリー・クリントン」「小児愛好者」「ディープ・ステート」など、有名な陰謀論を幕の内弁当のようにまくし立てています。反マスク論者とはこういう人なのだな・・と思います。
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One comment on “米国の対中制裁の強化”
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冷静かつ俯瞰しながらの分析、とても分かりやすく整理できました。さらに、米中対立の構図における「ウイグル問題」「香港情勢」・・・こうした視点も大変有益でした。香港のメリット、良さがそぎ落とされていく、というのは、とても残念です。
しかし、それにしても「トランプがマスク着用」が何度も週末のニュースのヘッドラインを賑わす・・・、報道の問題なのか、大統領の問題なのか、ちょっとがっかりしますよね(苦笑)「陰謀論の幕の内弁当」とは、面白いです!