2020/05/29 05:00 | 米国 | コメント(6)
オバマゲートとバイデンのウクライナ疑惑
■ 「オバマゲート」、トランプ氏 陰謀論めぐりオバマ氏に証言求める(5月15日付AFP)
最近、米国では、「オバマゲート」という言葉がバズっています。これはトランプ大統領が5月11日に「OBMAGATE!」とツイートしたことから始まったものです。
トランプは、オバマゲートは「米国史上最大の政治犯罪と政治スキャンダル」であり、「ウォーターゲートどころではない」として、その黒幕はオバマ前大統領だ、証人喚問して追及すべきだ・・などとツイートしています。これを受けて、トランプ支持者やFOXニュースが盛り上がり、オバマ批判や「ディープ・ステート」の陰謀論が噴出しました。
その後もトランプは、突然思いついたように「OBMAGATE!」とツイートします。そうすると、何万ものコメント、リツイート、何十万もの「Like」がつきます。「待ってました、大統領!」という感じでしょうか(笑)。
こうした状況にあるので、ある意味では、米国のホットなイシューといえます。読者の方からも、オバマゲートを取り上げて欲しい、とのリクエストがありました。
ただ、この件は、そもそも何を指すのかが不明確なところがあります。ネットで盛り上がっている言論の中には荒唐無稽な陰謀論も含まれます。トランプも、意図的にぼかし、読み手の解釈に委ねることで、支持者が自由に盛り上がるのを促している節があります。
したがって、オバマゲートと一口に言っても、それが何を意味するのか、米国政治にどのような影響を与えるのかを見極める必要があります。そうでないと、論じるに値しない話を取りとめなく述べるだけで終わってしまいます。
そこで、本日は、この問題について、真に意味のあるポイントに絞って説明します。
あわせて、バイデンのウクライナ疑惑の展望についても解説します。その上で、トランプ対バイデンの最新の状況と展望をお伝えします。
※ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。
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オバマゲートとバイデンのウクライナ疑惑
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●フリン捜査とオバマ政権
●オバマゲートの虚実
●バイデンのウクライナ疑惑
●トランプ対バイデン
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あとがき
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■ トム・クルーズがNASAとタッグ、宇宙で映画撮影へ(5月6日付CNN)
■ 新型コロナで注目「空中タッチパネル」の実力度(5月6日付東洋経済)
トム・クルーズの宇宙での撮影、すごいですね。どんな映画になるのでしょう。『ミッション:インポッシブル』の宇宙版でしょうか。
空中タッチパネルもすごいですね。やはりトム・クルーズ主演の映画『マイノリティ・レポート』を思い出します。あの世界が現実化するということですね。
このように、コロナが未来の世界の到来を加速させる例もある・・と前向きに考えたいものです。
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6 comments on “オバマゲートとバイデンのウクライナ疑惑”
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良くも悪くも、キャッチーで話題になりやすい大統領の言動は、しばしばメディアの格好のネタになりますが、「惑わされないように」と戒めになるメルマガでした。
「OBAMAGATE!」の本質を知るとなるほどな、と思うと同時に、非常に局所的に捉えたメディアが多いことにも気づかされます。(時には”陰謀論”に終始していることも・・・(笑))
11月を見据えるうえでは、「OBAMAGATE!」よりは、「バイデンゲート」により注目していくことにします。
何かオバマゲートをお忙しいところ書いていただいたようで、大変申し訳ありません。
ただ、前回の選挙でもグッチーさんでも、トランプの当選はあり得ないと言っていたのに
結果は・・・。なので陰謀論でもデマでも選挙するのは、アメリカ人なので、そこで話題になっていることを取り上げないのは如何なものかなと思っただけです。一般のアメリカ選挙民はJDさんのように賢くないので、結構印象で選挙結果が決まってしまうのかなと思うと。グッチーさんもグッチーさんが米中貿易摩擦なんてプロレスと言ってた感じで触れて欲しかったのです。
バイデンゲートも知らない点もあったので大変参考になりました。
息子ハンター・バイデンは渤海華美を設立して、ウイグル人を監視するために使用するスパイ・システムに多額の投資してるんですよね。腐ってますね!
大変厚かましいですが、トランプかバイデンが大統領に時、米中関係は変わらないでしょうか?予想をして頂けるとありがたいです。
バイデンは中国に骨抜きにされていますが、このコロナの件でもうアメリカの世論や議会がもう米中関係は見直さないと考えているのでしょうか?
ところで、先日の投稿で中国も情報は当てにならないので、台湾の情報と書いたのは、今回のコロナ騒動での台湾の対応の早さ、正確さはかなりのもので、私は台湾の情報も少し見てたので、中国の嘘の宣伝が見え見えだったという事です。
習近平体制の安定性も中国の民衆に、いつもの通り出血させてのものです。これで経済が回復すれば、問題はないでしょうが、外需も世界から、いろいろな中国リスクが警戒されて、もう前のようには戻れないと考えます。
内需も4月だけで一般庶民の貯金が約8000億元も引き出されたそうなので、いくら高貯蓄率の中国でもこれが続けば、貧しい庶民は食えなくなっていくでしょう。
なのに政府も苦しいのに、海外には金を出すのだからたまったもんじゃないでしょう。
もう内外とも敵だらけの習近平は剛腕でままでないと、潰されるのですから必然的に剛腕にならざるを得ません。でも剛腕すぎると高転びしますから、今から数年後がどうなっているでしょうね?
いえいえ、こちらこそありがとうございます。
おっしゃるとおり、選挙においてイメージはとても大事です。
今回のテーマも、ご指摘を受けて取り上げることができて、私も良かったと思っています。
(グダグダした話なので、説明が難しかったですが・・・笑)
ハンターの件は、法的に問題がなくとも、バイデンにとっては痛いポイントになりますね。
ハンターにも言い分があるので、断定的なコメントは難しいですが、相当に脇の甘い人物であることはたしかです。
米国の対中外交ですが、結論だけラフに言えば、たとえ民主党政権になっても、大きく変わらないと思います。
トランプ政権は、言動こそ乱暴ですが、中国に対する要求の大部分は、政権発足前から、党派を超えて主張されていたことです。
つまりトランプだからという問題ではなく(むしろトランプは貿易赤字にこだわるだけで、それ以外の部分は甘い)、構造的な問題といえます。
特に議会は、政権よりもむしろ中国に圧力をかける志向があります。
この点は、メルマガでは政権発足直後から論じていました。
習近平体制の安定と、中国という国家全体の繁栄は、必ずしも一致しません。
中国には、債務の増大、社会格差、高齢化など、様々な脆弱性があります。
これまでのように高成長を続けるビジョンは描けず、不安定感は増すと思います。
一方、共産党指導部の統制力は強く、近年、さらに強化されている面もあります。
習近平の高転びについては、私も、17年の党大会を解説したときに指摘しました。
ただ、習近平は、独裁のように見えますが、どちらかといえば彼を中心とする「システム」が支配力をもっています。
このシステムは容易に崩れません。習近平個人が後退し、また中国自体が弱くなっても、それで直ちに共産党指導部の支配力が失われるわけではないと思います。
ここでは説明しきれないので、詳しくは、追い追いメルマガで書くことにします。
ご関心や問題意識、大変参考になりました。ありがとうございます。
メルマガ楽しく拝見しています。
特に視点の違いについては、読むたびに勉強しています。
今回、中国関連のコメントがありましたので、最近の尖閣諸島情勢について、ご教示ください。
尖閣諸島については、一部マスコミに中国艦船が日本漁船を追尾し、追い払うような行動を取っているが如き、報道がなされています。
しかし、大手マスコミ(テレビを含む。)の報道は余り見かけません。
分からないことだらけで、困惑しています。
事実なら、私的にはもう少し報道があって、議論されるても然るべき案件だと思うのですが。
そこで以下の三点についてご教示いただければと存じます。
・前段で申し上げました最近の尖閣関連の報道は事実なのかどうか。
・事実であるとすれば、中国政府の目的は何なのか。背景は。
・事実であっても、そもそも大した案件ではないのか。
お忙しいとは存じますが、宜しくお願い致します。
ご感想とご質問、ありがとうございます。
回答について検討しますので、少しお待ちください。
お忙しい中、申し訳ございません。
ありがとうございます。
お時間のございます時、宜しくお願い致します。