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The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2020/05/19 05:00  | 米国 |  コメント(4)

米国の対中制裁をめぐる動き

トランプ氏、中国のコロナ対応に「心底失望」 関係断つ可能性も示唆(5月14日付ロイター)
米、ファーウェイへの半導体輸出規制を強化 「抜け穴封じる」(5月14日付同)
米公務員年金基金、中国企業への投資を無期延期に(5月13日付同)
米上院、ウイグル人権法案を全会一致で可決(5月14日付同)
米共和党上院議員、対中制裁法案を提示 新型コロナ巡り(5月12日付同)

トランプ政権の中国批判と圧力は高まり続けています。先週、トランプ大統領は、中国の新型コロナウイルス対応について「とても失望している」「中国との関係を断つこともできる」と発言しました。

また、商務省はファーウェイに対する事実上の禁輸措置を強化しました。外国で製造された製品も、米国の部品を使用していれば規制対象になります。

同じタイミングで、半導体生産の世界最大手である台湾積体電路製造(TSMC)がアリゾナ州に工場を建設すると発表しました。TSMCはファーウェイにとって半導体生産の重要な委託先です。

さらに、連邦退職貯蓄投資理事会(FRTIB)が中国企業の株式銘柄を組み入れた株価指数で資金を運用する計画を立てていたのですが、これを延期すると発表しました。事実上、トランプ政権の要請を受けて決定されたものです。

そして、マルコ・ルビオら超党派の上院議員が提出したウイグル人権法案を上院が全会一致で可決。下院は、19年12月に類似の法案を407対1の圧倒的な賛成多数で可決していました。

「ウイグル人権法案の下院可決」(19/12/10)

また、リンゼー・グラムら8人の共和党の上院議員がコロナ説明責任法案(Covid-19 Accountability Act)を上院に提出しています。

これらの動きに加え、FBIは、中国がサイバー攻撃やスパイ活動を通じて新型コロナウイルスのワクチンや治療法に関する情報を得ようとしているとして米研究機関に警告を発しました。

ファーウェイ制裁や対中制裁法案の提出など、以下の記事で予想したとおりの展開ですが、これらの動きが意味するものと今後の展望について解説します。

「米中対立の先鋭化と通商合意の展望」(5/12)

ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。

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米国の対中制裁をめぐる動き
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●トランプの挑発
●ファーウェイ制裁と年金基金の中国株投資の停止
●ウイグル人権法案とコロナ説明責任法案
●習近平体制の安定性

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あとがき
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トランプ大統領がツイッターにSF映画のような動画を投稿しました。映画『インデペンデンス・デイ』(ローランド・エメリッヒ監督、96年公開)の加工動画ですね。

ビル・プルマン演じる大統領自らが戦闘機に乗って、宇宙人を倒しに行くクライマックスの場面を改変したものです。コロナとの戦いをイメージしているのでしょう。もともとはこうした加工動画を投稿するトランプファン(?)のツイッターアカウントが制作したもののようです。

イヴァンカやテッド・クルーズ、ショーン・ハニティ、タッカー・カールソン、チャーリー・カーク、トランプ・ジュニアらも映り込んでいますね。チープな作りのようで意外と芸が細かいです。

それにしても、これをイケていると思っているのか・・軍歴もない(徴兵逃れとも言われる)のに戦闘機に乗り込む設定といい、センスが謎ですね・・。

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4 comments on “米国の対中制裁をめぐる動き
  1. KB より:
    ネタバレするのでこれ以上言いませんが

    米中間で動いていること、トピック毎に分析されていて分かり易い上に、納得してニヤけました(笑)

    トランプ・習近平、それぞれのリーダーの性格的な要素から、中国・米国の政治的な構造、本質・・・こういったところを俯瞰しながら、比較したり考察したりするのはとても楽しいです。

    訪中、どうなりますでしょうか?また、日本の外交舞台の裏側のお話とかも、機会があればぜひお願いします!

  2. 健太 より:
    アメリカ外交

    素人勉強だがアメリカの対中共外交は戦前の対日外交と似ていると思う、ルーズベルトという大統領個人の性格とアメリカという国の成り立ちの二つが重なって、対日外交が行われた。その目的は何か?一応支那市場の獲得だったが、よく見るとわからない。ただ最初に沖縄へきているから、東アジアにおける軍事的拠点が欲しかった。
     その意味で現在はその目的を達している。
    もう勝負は見えているのに沖縄戦をしたのはそれが目的だったと思う。
     まあ連中は慌てるという事はしない、またする必要もない、事が起きてから、対処しても間に合うから>

     それと5Gに対するアメリカの対応は人工衛星を先に打ち上げたソ連に対して、行動した、それと同じように展開する。

     早くわが国の外交的な腹を固めないと、ひどいことになる。
    安倍首相は自身で考えているのか。決断を最初にしてそれに沿って、色々決めているわけではない。諸外国は安倍政権の行動の基準を把握している。我々日本国民以上に把握している、当たり前だが。

     わが国は基本的には外交はない国です。そもそもそれができる国内体制、および軍事力がないから。
     しかし恐ろしい感覚の国会議員ばかりですね。

  3. yu99 より:
    なぜ?

    世界情勢ブリーフィング なら、なぜobamagateを全く取り上げないのですか?
    アメリカ大騒ぎらしいので、大統領選挙にも影響するはずなのに、米国の対中制裁をめぐる動きなんて、これだけ新型コロナウイルスのニュースだらけなんで、知っていることばかり。台湾の新型コロナウイルスのニュースを追って行けば、中国のコロナの報道なんていつもの通りインチキばかりというのが、全然説明されてない。
    ”習体制は崩れなかったという意味で、その「強靭さ」を明確に示すことになった”
    代わりの大きな代償が全く説明がない。
    かなり失望!!日本のマスコミとあまり変わりない。

  4. JD より:
    yu99さん

    「オバマゲート」については5月18日配信の記事で言及しました。ツイッターでもトランプが初めてツイートした当初から紹介しています。
    トランプ陣営とその支持者(保守メディア含む)はたしかに「大騒ぎ」していますが、この問題が大きな広がりを見せる可能性は低いと考えています。
    トランプの主張を支える新たな事実(オバマ政権高官によるフリンの情報のマスキング解除請求)のインパクトは弱く、共和党(リンゼー・グラム上院司法委員長)とバー司法長官も真剣に取り合ってないからです。
    トランプのツイートやハッシュタグの盛り上がりを見ると、一見派手ですが、現時点では実質的な意義は乏しい状況です。これから大統領選までには様々な事件が起こるでしょう。その中で、かつての「スパイゲート」と同様、トランプ陣営による数々のスピンの一つに過ぎないとみなされる可能性が高いと思います。
    このため、今回は深掘りせず、他の重要なイシューを優先しました。
    ただ、ご関心があることをお聞きして、大変参考になりました。今後の検討材料とさせていただきます。
    中国のコロナ情報の不透明さについては、過去の記事で何度も取り上げています。
    「代わりの大きな代償」については、ご趣旨がよく分かりませんでした。
    ご期待に添えなかったこと、申し訳なく思います。
    本メルマガをご覧いただいたことには御礼申し上げます。

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