ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト

The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2020/04/13 00:00  | 今週の動き |  コメント(1)

今週の動き(4/12~18)

ついに改正新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)上の緊急事態宣言が発令されました。宣言の効力は5月6日まで。東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡が対象となりました。

もっとも、緊急事態宣言の意味については、先月から本メルマガで述べてきたとおりです。読者の皆様であれば、特に驚きもなく、すでにコロナへの対応を十分に意識してきたでしょうから、今さら宣言が出たことで何かが変わるわけでもなかったと思います。

私自身も、特に変化はありませんが、あえて言えば、Zoomを使う機会が増えました。仕事ではWebexを使い、プライベートの連絡にはスカイプやLINE、エコーショーを使っていたのですが、在宅の時間がさらに増え、また流行りに乗っかってみたいと思ったこともあり(笑)、友人とのウェブ飲み会をやるようになったのです。

やってみると、これはたしかに便利です。海外や遠くにいる友人とも、「今日やる?」という感じで、気楽に声をかけることができます。グッチーポストのメンバーとの打ち合わせにも利用するようになりました。FBコミュニティでの懇親会にも使えるかな?と思っているところです。

というわけで、Stay Homeによって、なかなか会えない友人や、普段はメッセージしかやりとりしない人とも、テレビ電話を通じ、顔を見ながら話す機会がかえって増えました。面白いものですね。

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先週の動き
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4/5(日)
・トランプ大統領が連邦政府は新型コロナウイルスの治療薬の可能性があると主張している抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」2900万回分を注文したと発言
・英国のジョンソン首相が新型コロナウイルスの検査のため入院したと首相官邸が発表
・英国のエリザベス女王が新型コロナウイルスの感染拡大について国民向けテレビ演説

4/6(月)
・トランプ大統領が米化学・事務用品大手「3M」とマスクの大量供給について合意したと発表
・トランプ大統領がバイデン前副大統領と電話協議
・米国務省がロシアの白人至上主義極右団体「ロシア帝国運動」を国際テロ組織に指定
・オーストリアのクルツ首相が新型コロナウイルス対策の制限措置を4月14日から段階的に緩和する方針を表明
・安倍首相が新型コロナウイルス対策として108兆円の緊急経済対策を実施すると表明

4/7(火)
・トランプ大統領が新型コロナウイルス感染はおそらくピークに近づきつつあるとして、経済を早期に再開させたい意向を表明
・トランプ大統領が新型コロナウイルスへの対応についてWHOは中国寄りとして批判
・トランプ大統領が2.2兆ドルの景気刺激策の監察官に指名されていた国防総省のファイン監察官代行を解任(景気刺激策の監察官の後任にEPAの監察官を指名)
・グリシャム大統領報道官が辞任、メラニア大統領夫人の報道官兼首席補佐官に復帰(後任はトランプ選対本部のケイリー・マケナニー広報担当)
・モドリー海軍長官代行が原子力空母「セオドア・ルーズベルト」での新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる不適切な対応により辞任
・トランプ政権が新型コロナウイルス対策として中小企業向け支援への2500億ドルの追加を議会に要請
・米大統領選挙民主党予備選(ウィスコンシン)
・中国が4月6日の新型コロナウイルスの新たな死者数はゼロだったと発表
・英国のジョンソン首相が新型コロナウイルスの症状悪化により集中治療室に入ったと首相官邸が発表(ラーブ外相が首相代行)
・安倍首相が改正新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)上の緊急事態宣言を発令

4/8(水)
・米民主党のバーニー・サンダース上院議員が大統領選から撤退
・中国の武漢市の封鎖解除
・WHOのテドロス事務局長が過去3か月にわたり人種差別的な個人攻撃を受けたとして台湾を批判(蔡英文総統は抗議)
・アフガン政府がタリバンの捕虜100人を解放したと発表
・イエメン内戦においてサウジ率いるアラブ有志連合が4月9日から2週間、軍事行動を停止すると発表

4/9(木)
・FRBが新型コロナウイルス対策として2.3兆ドルの民間企業・地方政府向け緊急資金供給策を発表
・米上院が新型コロナウイルス対策としての中小企業向けの2500億ドルの追加支援策の可決を断念
・米労働省が3月29日~4月4日の失業保険申請件数は約660万件と発表
・OPECプラス(日量1000万バレル減産で合意)(テレビ会議)
・米・ロシア・サウジ首脳電話会談
・トランプ政権が中国の国有通信大手「中国電信(チャイナテレコム)」に与えた事業免許の取消しを検討すると発表
・ユーロ圏財務相会合(5400億ユーロの経済対策で合意)(テレビ会議)
・英国のジョンソン首相が新型コロナウイルスの症状が改善し集中治療室から一般病室に移ったと首相官邸が発表
・アフガン政府がタリバンの捕虜100人を解放したと発表

4/10(金)
・グッド・フライデー(聖金曜日)
・トランプ大統領が新型コロナウイルスによる米国内の死者数は政府が当初予想した10万人を大幅に下回るとの見通しを表明
・米ロ首脳電話会談
・米大統領選挙民主党予備選(アラスカ(郵便投票))
・G20エネルギー相会合(テレビ会議)
・北朝鮮の最高人民会議(開催の報道なし)(平壌)

4/11(土)
・北朝鮮の朝鮮労働党政治局会議(平壌)

●新型コロナウイルスの感染拡大(米国の対応)

米国での新型コロナウイルスの感染拡大は続き、4月12日時点で感染者数は53万人を超え、世界の3分の1を占めるに至りました。死者数は2万人を超え、イタリアを上回り世界最多になりました。

NY州をはじめとする地方政府は、感染拡大阻止と医療体制の整備に取り組み、減少傾向も見えつつありますが、厳しい状況に変わりはありません。

また、トランプ大統領は、高機能マスクの「N95」や防護服を自国内で確保する必要があるとして、国防生産法に基づき、輸出の禁止を発表しましたが、これにはカナダやマスク生産企業である「3M」が猛反発。これを受けてトランプは方針を転換し、3Mがマスクの大量製造と中国工場からの輸入に合意したとして、輸出の継続を認めました。

先週の失業保険申請件数も約660万件に上りました。この3週間で1600万人の失業が発生したことになります。グラフはさらに直角に近く見えるようになっています。

経済の悪化を食い止めるべく、FRBは2.3兆ドルの民間企業・地方政府向け緊急資金供給策を発表しました。議会も中小企業向けに2500億ドルの追加支援策を可決しようとしましたが、こちらは与野党の調整が難航し、見送られました。

一方、トランプは、コロナの感染はおそらくピークに近づきつつあるとの見方を示し、経済を早期に再開させたい意向を表明。感染症対策チームを率いる国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ博士も、死者数は政府が当初予想した10~20万人を下回る6万人程度になるとの見通しを示しました。

これら先週の動きと今後の展望についてコメントします(※メルマガに限定)。

●サンダースの大統領選からの撤退

民主党予備選が3週間ぶりにウィスコンシンで行われましたが、その翌日、サンダース選挙戦からの撤退を表明しました。

以下の記事(3/24)などでお伝えしてきたとおり、バイデンの勝利はすでに事実上「確定」していました。あとはサンダースがどこまで粘るのかが焦点になっていましたが、この点について、私は先週の記事(4/6)でウィスコンシンが最後になるかもしれないと指摘しました。結果はそのとおりになりました。

「米大統領予備選挙(フロリダ・イリノイ・アリゾナ)」(3/24)
「米大統領予備選挙(ウィスコンシン)」(4/6)

これによって民主党の大統領候補はバイデンに事実上「決定」しました(正式には8月の民主党大会で決定)。今後の展望について、明日解説します。

●武漢市の封鎖解除

武漢市の封鎖が予定どおり解除されました。中国の現状と展望についてコメントします(※メルマガに限定)。

●原油の協調減産の合意

OPECプラスが開催され、長時間の協議の末、5~6月に日量1000万バレルの減産を行うとの合意が発表されました。

しかし、メキシコは、OPECプラスが求めた減産量(日量40万バレル)に応じず(10万バレルの減産のみ表明)、ロペスオブラドール大統領は、米国が25万バレルを肩代わりすると発言。トランプ大統領もメキシコの不足分を補うとの意向を表明しました。

また、OPECプラスに参加していない米国とカナダなどの産油国にも5%の削減が求められるとしています(ただしこれはOPECプラスの減産条件とはされていない)。

そして翌日にG20エネルギー相会合が開催されましたが、共同声明には「エネルギー市場の安定確保に向けた措置」が言及されるにとどまり、協調減産の合意は実現しませんでした。

協調減産の展望についてのポイントは以下の記事で述べましたが、先週の結果を踏まえてコメントします(※メルマガに限定)。

「原油の協調減産に向けた動き」(4/6)

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今週の動き
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4/13(月)
・IMF・世銀春季総会(テレビ会議、~19日)

4/14(火)
・ASEAN+3首脳会議(テレビ会議)

4/15(水)
・韓国総選挙
・北朝鮮の太陽節(故金日成の誕生日)
・NATO国防相理事会(電話会議)
・G20財務相・中銀総裁会議(テレビ会議)

4/16(木)
・国際通貨金融委員会(IMFC)(テレビ会議)

4/17(金)
・米大統領選挙民主党予備選(ワイオミング(郵便投票))
・中国の20年1~3月期の実質GDP成長率の発表

(今週中)
・トランプ大統領がWHOに関する政権の考えを表明

●韓国総選挙

韓国では16年4月以来4年ぶりの総選挙が行われます。総議席300のうち、現時点で与党「共に民主党」は120議席。第1党ですが、過半数を下回っています。これに対し、最大野党の「未来統合党」は92議席です。

文在寅大統領は17年5月に就任しましたが、任期5年のため、ちょうど折り返し地点に来たところです。したがって今回の選挙は「中間選挙」の意味をもちます。

文在寅政権の喫緊の課題は言うまでもなくコロナ対応ですが、国民の評価は高く、直近(4月第1週)の支持率は韓国ギャラップによれば56%まで上昇しています。

また、ソウル市鍾路区の選挙区では、共に民主党は李洛淵、未来統合党は代表の黄教安という首相経験者同士の対決になっています。いずれも将来の大統領候補とみられており、22年大統領選の前哨戦という意味でも注目されています。

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あとがき
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Contagion (2011) Official Exclusive 1080p HD Trailer(11年7月13日付Movieclips Trailers)

映画『コンテイジョン』(スティーブン・ソダバーグ監督、11年公開)が現在のコロナ危機を予見した映画として話題になっています。最近、私も見ました。

買い占め、生物兵器説、政府の初動の遅さ、ロックダウン、治療法をめぐる情報の錯綜など、たしかに、今の状況とほとんど同じような場面が続出します。そうすると、次に起こる事態は・・ネタバレになるので控えますが、あらかじめシミュレーションとして想定しておくと良いかもしれません。

ただ、あまりに悲観的になって、パニックが起こることも心配になります(苦笑)。何度も述べているとおり、冷静に対応するためには、信頼に足る情報の把握と理解(リテラシー)が重要です。

なお、映画を監修したリプキン医師がコロナに感染したとのことです。これもまた別の意味で衝撃でした。映画の中で、専門家すらうっかり顔を触ってしまい、注意される場面がありますが、それだけ感染を回避することは難しい・・ということですね。

また、映画に出演したマット・デイモン、ケイト・ウィンスレット、ローレンス・フィッシュバーンらはコロナへの警戒を呼び掛ける動画を配信しています。しかし、デマゴーグ役を演じたジュード・ロウは、重要キャラだったものの、さすがに出ていませんでした(笑)。

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One comment on “今週の動き(4/12~18)
  1. KB より:
    アフターコロナの世界

    広義の安全保障、物資争奪戦によってもたらされる世界情勢の変化・・・。感染せずに健康を保つことと同じくらい、アフターコロナで自分の身の回りから世界情勢まで、どう変わっていくか、今から備えておくことは大切ですね。
    こんな経験はなかなかできるわけでもなく(どちらかというとあまりしたくない)、だからこそ有効に使いたいと思います。
    ちょっと先を読むリテラシーを養えるグッチーポスト、オンライン懇親会とか、なんなんでしょう!?色々、興味あります!(笑)

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