2019/10/02 05:00 | 米国 | コメント(3)
ウクライナゲートとトランプ弾劾の可能性
■ ペロシ米下院議長、トランプ大統領の正式な弾劾調査を開始(9月25日付ブルームバーグ)
■ トランプ政権は通話隠ぺいか トランプ氏は内部告発者を「スパイ」と(9月27日付BBC)
■ トランプ氏とウクライナ大統領の電話会談の全内容、注釈付き(9月26日付BBC)
■ MEMORANDUM OF TELEPHONE CONVERSATION(7月25日付The White House(9月24日付機密指定解除))
■ Trump’s bilateral meeting with Ukraine’s Zelensky, in 3 minutes(9月25日付Washington Post)
以下の記事でお伝えした、トランプ大統領によるウクライナのゼレンスキー大統領に対する圧力の疑惑問題が一気に火を噴きました。
・「トランプのウクライナ大統領への圧力疑惑」(9/23)
ペローシ下院議長はトランプ大統領の弾劾に関する正式な調査を開始すると表明。その直後、トランプ政権は7月25日の米・ウクライナ首脳電話会談の記録を公表。ちょうど同日、トランプはゼレンスキーとNYで会談します。会談後の共同記者会見で、ゼレンスキーは「誰も私に圧力などかけていない」と述べ、トランプも「圧力はなかった」と繰り返し強調しました。
その翌日、下院情報特別委員会が内部告発状を公表。そこには、トランプがゼレンスキーに調査を要請したことに加え、ホワイトハウスの法律顧問の指示により、会談の全文記録が通常のコンピューターシステムから機密性が高い情報をおさめる別の特別なシステムに移されたと述べられていました。また、トランプの顧問弁護士であるジュリアーニ元NY市長が、国務省を通さずに独自にウクライナと接触していることも記載されていました。
そして同日、マグワイア国家情報長官代行が下院情報委員会が開催した公聴会で証言。マグワイア長官代行は、内部告発を議会に報告する義務の懈怠を追及されましたが、告発状は前例のないものだったので、ホワイトハウスの法律顧問や司法省に送付し、対応を検討していたと説明しました。
わずか1週間で米国政治の風景は「ウクライナゲート」一色で染まりました。今週から議会は2週間の休会に入りましたが、「ロシアゲート」に続くトランプ政権の一大スキャンダルとして、この問題は話題を独占し続けるでしょう。弾劾をめぐる動きが本格化し、20年大統領選にも大きな影響が及ぶと予想されます。本日は、今後の展望を解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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ウクライナゲートとトランプ弾劾の可能性
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●ゼレンスキーとの電話会談
●弾劾の可能性
●大統領選への影響
●民主党候補者への影響
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あとがき
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■ 映画版『ダウントン・アビー』 英ロンドンでワールドプレミア、懐かしい面々が登場(9月12日付AFP)
■ Downton Abbey – Official Trailer(5月21日付Universal Pictures UK)
英国では9月13日、米国では9月20日に公開されました。いずれにおいても興行成績ランキング1位になっています。
トレーラーを見ると、主要キャラが勢ぞろいしていて、ファンの期待にしっかり応えている感じがしますね。元々この作品のビジュアルは映画向きと思います。
すでに続編の企画があるようです。映画の舞台は1927年ですから、このまま続けば、世界恐慌、そして第二次大戦の影が忍び寄ってくると思いますが、どうなるのでしょうね。
日本では公開日未定のようです。日本では馴染みの薄いテーマなので、ヒットしにくいと思われているのでしょうか。待ち遠しいです。
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3 comments on “ウクライナゲートとトランプ弾劾の可能性”
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今回は、結構色々自分で考えていたつもりでしたが、所詮「つもり」。アマアマでした(苦笑)
「誰が得をするか?」で読んでいきますと、登場人物それぞれが、誰一人としてスッキリと得をしない感じが、逆に面白いです。ここから誰が頭1つ出るのか?と考えることができるヒントが沢山あって、読み応えがありました。
それにしても、銃規制の話では、対トランプで結構まとまった感のある民主党だったので、その対抗姿勢に興味があるのですが、なかなかスンナリとはいかないものですね。
いつにも増して筆が乗っている感じですね。豪華な4段重を頂いたような読後感です。ごちそうさまでした。
今更ですが、電話会談の記録は公表しなければ良かったのに・・と思ってしまいました。たとえ告発状の内容が出てきたとしても、得意の「フェイク・ニュース!」でシラを切り通す(厳しいかな?)という選択肢もあったような気がします。イメージ悪化は避けられないでしょうが、弾劾にまでは至らなかったのではないかと思います。
公表する際はどちらかというと自信満々な感じを受けましたし、公表後も一貫して会話内容は問題ないと言い続けていますが、結果自分にも被害が及びそうな勢いですね。
こうやって冷静に分析された内容を読むと、今回の記録の公表はのちに「ミステイク」と呼ばれそうなリスキーな行動だったように思えるのですが、これもトランプ側に焦りがあったという事の現れなのでしょうか。
ペローシ下院議長もただ単に流れに乗って方針転換をしてきた訳ではないのですね。さすがベテラン、慎重な策士であります。
世論調査で弾劾に対する支持率が上がってきていることもありますし、弾劾の正当性を最後に堂々と主張できるだけの結果(上院での数字、負け方)が付いてくれば、民主党へのダメージは最低限で抑えられるような気がします。
ウクライナゲートで厳しい状況に立たされているトランプ政権ですが、中国やイランや北朝鮮との関係に影響はありますでしょうか?国内での劣勢に目をつけられ、交渉において足元を見られる・・なんて事になりはしないのかなと。
それか逆にトランプ政権側が目くらまし的に、これら三国との交渉を加速させる可能性・・などなど。でもそれくらいのニュース(ディール)ではもうこの火は消えませんよね。
バイデンとウォーレンの分析も興味深かったです。
バイデンはどうでしょうね。確かに相手からすると絶好の攻撃ポイントにもなりますけど、上手く切り返して自分にプラスの流れに持って行けないものかと思いますが、そんなに甘くはないですかね。(こういうのブティジェッジだったら逆に上手く利用して、自分の好感度アップに繋げられるだろうと確信が持てるのですが、バイデンはたまに訳ワカメなことを言うので心許ないですね。)
ウォーレンは有権者の心に届くようなスピーチをするのはとても上手な人だと思うのですが、トランプとのマッチアップとなると分が悪いような気がします。彼の相手の悪態をついてくる論法にどれだけ対応できるのか・・と考えるとちょっと心配。かといって、その点においてバイデンが盤石とも思えないのですが。(バイデンの人柄とウォーレンの勢いとブティジェッジの知性を足したような人がいれば良いのに。)
『ダウントン・アビー』このオープニングの曲を聴くと一気にドラマの世界に引き戻されてしまいますね。映画版はどういうストーリーで来るのかなと思っていましたが、なるほどそうきますか。確かにビジュアルは映画向きですよね。ドラマで留めておくには勿体ないスケールでした。個人的にはバイオレットの毒舌がまた聞けるのが嬉しいです。私もあれくらい機知に富んだ会話が出来る女性になりたい・・。トム・ブランソンも新たな恋の予感ですね。はじめはファミリーの異端児でしたが、最後はファミリーを繋ぐ人として大活躍だったので、今度は彼自身が幸せをつかんでほしいです。楽しみです。
『ダウントン・アビー』映画版の日本公開は2020年1月10日に決まったみたいですね。少し先ですが取り敢えず公開が決まって良かったです。以前JDさんもおっしゃっていましたが、このドラマは英国の歴史や文化、貴族社会や思想等をキャッチするのにとてもよいコンテンツだと思いました。
(余談ですが、ポスターのキャラ配置、トムとトーマス逆じゃない?と思ってしまうのですが・・私だけだろうか。ああ、それともあれか、トムと左前の女性をカップルで配置したかったのかな?)
https://www.cinematoday.jp/news/N0111524
10月5日の東洋経済オンラインは吉崎さんがご担当なのですが、「ぐっちーさんは「リーマンショック」を予言した」と題した記事を執筆なさっています。
https://toyokeizai.net/articles/-/306770?display=b
また溜池通信のブログ(10/5)では、サブプライム辺りのぐっちーさんのブログは神がかっていた、と表現されていますが、まさにそうよねー、と思いました。CDOに関してはサブプライムローンの含有率が問題なのではなく、信用収縮が肝なのだ!と当時繰り返しおっしゃっていた事を私もよく覚えています。懐かしいな。
実際ご自身が携わっていた外資系金融機関というのが恐らくあのベアー・スターンズですよね。この証券化商品に関し提言したのが会社を去るきっかけになったと、何かのおりに聞いたような気がします。年齢とキャリアから考えるとかなりのポジションと収入を得ていらっしゃったものと推測しますが、それを捨ててでも己の正義感を貫かれたのだとすれば、やっぱかっけーな、ぐっちーさん、と改めて思いました。
吉崎さんも記事中でおっしゃっていますが、あまりメソメソしすぎるのはぐっちーさんの本望ではないのではないか・・・訃報に接してから1週間がたちますが、徐々にそう思えるようになってきました。「泣いてくれるくらいなら、宮本農業さんの枝豆を買ってくれ。」と、わりと真顔で言われそうだな、などと考えると少し笑えるようにもなってきました。確実に時間は過ぎているのですね。当たり前ですが改めてそう感じております。