2019/07/31 05:00 | 中東 | コメント(3)
イスラエル現代史(6):第3次中東戦争~圧勝の功罪
「イスラエル現代史(5):第1次・2次中東戦争~国家の生存と国民の統合」(7/25)の続きです。
前回は、独立を宣言したイスラエルが、アラブ諸国との生存をかけた戦争に勝利し、また国民の統合に取り組み、国家としての確立を実現した過程を解説しました。
今回は、その後のイスラエルの足取りについて、第3次中東戦争を中心に解説します。この戦争は、イスラエルはもちろん、アラブ諸国、パレスチナ人、そして米国を含め、世界情勢に大きなインパクトを与えることになった一大イベントです。まず本日は、その背景、経過、そしてイスラエルに与えた影響を説明します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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イスラエル現代史(6):第3次中東戦争~圧勝の功罪
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●第3次中東戦争(6日間戦争)
●右傾化の始まり
●米国の軍事支援
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あとがき
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■ 俳優ルトガー・ハウアーさん死去 「ブレードランナー」のレプリカント役など(7月25日付CNN)
ルトガー・ハウアーは、80年代に映画好き少年だった私が「一番好きな俳優」として挙げていた人です。『ブレードランナー』のレプリカント役といえばすぐに分かる人も多いでしょう。上記記事が述べているラストシーンは、映画史に残る名場面の一つと思います。
上記記事にはギレルモ・デル・トロ監督のコメントが出ていますが、私も、『グレート・ウォリアーズ(Flesh+Blood)』、『ヒッチャー』、『レディーホーク』、『ブラインド・フューリー』が好きでした。『ナイトホークス』、『サルート・オブ・ザ・ジャガー』、『ウェドロック』も、B級映画の趣ですが、良かったですね。
特に『グレート・ウォリアーズ』(ポール・バーホーベン監督、85年公開)は、よくこんなのを一般公開したなあ・・(注:日本では劇場公開しなかった)と思うほどカオスな作品でした。中世を舞台とする復讐譚ですが、想像を絶するようなエロスとバイオレンスが延々続きます。登場人物はみなモラルが崩壊しており、さっぱり感情移入できません。でも、最高に面白い(笑)。バーホーベンもハウアーもオランダ人ですが、オランダってどういう国なんだと思った記憶があります(笑)。
しかし、これって今思うと、早すぎた『ゲーム・オブ・スローンズ』ですね(笑)。CGもないので、クオリティはもちろん及びませんが、あの時代独特の演出が異様な迫力を生んでいます。そして、主演のハウアーの圧倒的な存在感。粗野で下品なのに、どこか崇高で美しい。あの異様な迫力に満ちた風貌が、単なる暴力とセックスだけで終わったかもしれない作品に哲学的な深みを与えたような気がします(深読みしすぎかもしれませんが・・(笑))。
書いているうちに、過去の作品を振り返ってみたくなりました。Netflixなどで追悼特集をやって欲しいですね。
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3 comments on “イスラエル現代史(6):第3次中東戦争~圧勝の功罪”
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懐かしい!
この映画は、結婚する前に家内と一緒に観ました。
映画デートとしては最悪でしたが、思い出としては最高です。
この映画を観て、かつ肯定的に語る日本人は、JDさんが初めてです。
ある意味、「私はアダルトビデオのファンです」と白状する方が健全かもしれない。
何度も行きつ戻りつしながら読んでおります(笑)
以前、映画「ミュンヘン」を出しながら語られたエジプト現代史の”向こう側”的な場面も多く、空気感も味わいつつ楽しめます
「イスラエル」という主人公を中心に、歴史を辿れる機会は貴重です。こんな快進撃の末、領土が4倍になって、あの「約束の地」を奪還したら、誰だって高揚します。私なら驕り高ぶるな・・・とイスラエルにまさかの感情移入(笑)
これまで「わかったつもり」のイスラエルが、「ちゃんとわかってきた」イスラエルになった気がします。
メルマガ丸2年ですね!おめでとうございます!!
>牧神のギガさん
この映画は、まず見たという方がとても少ないので、ご覧になったことをお聞きしてうれしく思う一方、私の嗜好がバレてしまうので、おっしゃるとおり、恥ずかしく思いました(笑)。
正直なところ、人に勧められる作品ではありませんね。でも、私は、暴力と凌辱の果てに、ベルイマンの『処女の泉』に通じる宗教的・哲学的境地を感じました。・・いや、やはり深読みが過ぎますね(笑)。