2019/06/13 05:00 | 中東 | コメント(4)
イスラエル現代史(3):シオニズム
「イスラエル現代史(2):ユダヤ人の歴史(近代)」(6/7)の続きです。
前回は、近代に至るまでのユダヤ人の歴史について、政治的・経済的・文化社会的な側面から素描しました。啓蒙主義と市民革命によって市民権を得たユダヤ人が、欧州文明への「同化」と自己改革の試みを経て、「シオニズム」という思想に至るまでを説明しました。
今回は、そのシオニズムの内容について解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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イスラエル現代史(3):シオニズム
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●シオニズムとパレスチナへの移住
●世俗シオニズム
●宗教シオニズム
●キリスト教シオニズム
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あとがき
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■ Lord Keynes Pays a Visit(6月付IMF)
IMF75周年の記念記事。IMFの創設者の一人であるジョン・メイナード・ケインズがIMFを訪問し、ラガルド総裁と世界経済とIMFの変化について語り合うというオシャレな企画です。
Keynes smiled thinly. “I know. I’ve been ‘in the long run’ for some time now. But I couldn’t resist visiting the Fund today, on its 75th birthday.”
ここは「In the long run, we are all dead.(「長期」には我々はみな死んでいる)」という有名な発言のパロディ(オマージュ)ですね。ご丁寧に注釈までついていました。
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4 comments on “イスラエル現代史(3):シオニズム”
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今までの自分がいかに「雑」に理解したつもりだったか・・・反省中です。
これだけのグループがあり、異なるアイデンティティがある、ということを全く無視していました。
今回、正直「アイコン」のようなキャラクターも少なく、それぞれのシオニズムを理解するのはかなり難解でした。
が、それぞれの理念と理想を解説しながらどのような社会を目指したのか、という所が読み取れる内容で、読み進むと徐々に輪郭が浮き上がってくる構成は、読み応えがありました。
それに、ここをクリアしないと、米国とイスラエルとか、これからの楽しい話題についていけないですからね・・・続編も楽しみにしています。
IMFのスタンスを、ラガルド専務理事とケインズに投影して語らせてしまうとは、本当にオシャレ。ちょっと違うけど、日銀版とかやったら・・・、またつっこまれそうですね(苦笑)
「ファイサルはダマスカスに入城」・・・どこかで読んだことのあるフレーズだな、と思っていたら、レバノン現代史、そして『アラビアのロレンス』でしたね。「歴史」と「歴史」がシンクロしたみたいで面白いです。
徴兵制と言えば、以前ブログでご紹介されていた『アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?』で書かれていた、イスラエルの兵役の話を思い出しました。イスラエルでは18歳という若さで入隊することにもびっくりしましたが、更に驚いたのは、この入隊で培われた経験が、メンタル的成長や人間関係の構築のみならず、起業家精神をはぐくむ土壌となっているというあたり。とても興味深い話だなと思いました。ほんと面白い国ですよね。
シオニズムの潮流が各政党へと繋がっているのは、言われてみればそうだなと思うのですが、言われなければ気が付かなかっただろうなと思います。国家形成、集団形成の背景には、主義思想を共にする人々の集まりがあるのだなと、当たり前のことながら再認識。新たな気付きを得られた一日でありました。
新潮文庫の十字軍物語を読み終わり、本日の配信メールを読んで
Zionism、ベギンという姓も雰囲気がひっかかる。
そうかもしかしてジオンの元ネタだったのかもと今さらながら。
>ユリアヌスさん
「Zion」は英語では「ザイオン」と読むのですが、私も、ジオンの由来はここにあるのかな、と思いました。あれも、民族独立の話でしたね。
ジオン・ダイクンはヘルツルがモデルかもしれません。演説のシーン(静止画でしたが)などそんな印象を受けました。彼は「スペースノイド」という「民族」の独立を唱えたのですよね。
ベギンには、私はひっかからなかったのですが・・なるほど(笑)。