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The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2019/05/14 05:00  | 米国 |  コメント(7)

トランプ政権の対中関税引き上げと米中交渉の行方

米中通商協議が終了、トランプ氏「建設的」と評価 摩擦激化の恐れも(5月11日付ロイター)

先々週の時点では米中協議は大詰めを迎えており、一気に合意締結か・・と思われていましたが、5月5日、トランプ大統領が2000億ドル相当額の中国製品に対する追加関税の税率を10%から25%に引き上げると突然のツイート。さらに追加関税が課されていない3250億ドル相当額の製品にも近いうちに25%の追加関税を課すとも発言。激震が走りました。

その後、関税引き上げは官報でも通知されましたが、通商協議は予定どおり実施。協議後、ムニューシン財務長官は中国との話し合いは「建設的」だったとし、トランプも「率直かつ建設的な対話ができた」と評価しました。

しかし関税引き上げは予定どおり5月10日午前0時1分に発効。さらにUSTRは、追加関税が課されていない3250億ドル相当額の製品への追加関税について準備を開始したと発表しました。

一方、劉鶴副首相は、関税の引き上げに「強烈に反対する」「中国は必ず報復する」「中国は原則にかかわる問題では決して譲らない」と発言。ただし交渉は継続し、次回会合は北京で予定されていると述べました。その後、クドロー大統領補佐官が、中国はライトハイザーUSTR代表とムニューシンを北京に招いたが、日程はまだ設定されていないと述べています。

そして、昨日、中国は、18年9月に5~10%の追加関税をかけた600億ドル相当額の米国製品について(以下の記事参照)、6月1日から税率を5~25%に引き上げると発表しました。

「米国の対中追加関税第3弾」(18/9/26)

米中交渉は継続する見通しですが、それにしても一体何が起こったのか。今後どのような展開を迎えるのか。本日、解説します。

※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。

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トランプ政権の対中関税引き上げと米中交渉の行方
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●対中強硬論の影響力
●トランプの計算
●中国の誤算
●交渉と対決の狭間

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あとがき
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「ゲーム・オブ・スローンズ」のシーンにスタバの紙コップ?(5月7日付CNN)

現在、毎週月曜に『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章の最新エピソードが世界に同時配信されており、その翌日にはワシントンポストなど米国の主要メディアがサマリーや論評などなにがしかの記事を出すことになっています。配信を見逃すとネタバレになるので、ワシントンポストもうっかり読めません(笑)。

CNNも、毎週のようにネタを作ってきますね。それを毎回のように拾ってしまう私もなんですが・・(笑)。

昨日の同時配信は見られませんでしたが、今週のエピソードは第5回で、いよいよ来週は最終回。これまでのエピソードを見る限りではまったく安心ができませんが(笑)、誰もが納得できる結末を強く期待します。

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7 comments on “トランプ政権の対中関税引き上げと米中交渉の行方
  1. KB より:
    「国内法の改正」

    この部分を、さらりと読み過ごしておりました。そこを、メルマガでは、中国の国家体制、中国政治の読み解き方とリンクした解説で、とても新鮮で趣深く、その上大変分かりやすかったです!
    報復関税掛け合い合戦みたいになっていますが、中国は「メンツ」を保つために次は何を…?
    ライトハイザーは日米貿易摩擦の中心人物だったと理解しております。今回も大活躍(?)するとしたら、当時の日本と違って中国がこの調子で「決して譲らない」「報復だ」とやっていくと、どこが落としどころになるのかなぁ、と感じます。日米の時との違い、注意すべきポイントはありますか?
    いずれにしても、目先の合戦に惑わされることなく、動きを丁寧に見ていきます。

  2. 那須の山奥の兄ちゃん より:
    ありがとうございます

    JDさんのご指導により
    私はトランプが再選を目指しているとしか考えていません

    まず
    アメリカ景気のピークは
    18/7-9期です
    大統領選は20/11月です。
    では19/1-9はトランプはどうしたいのかといえば
    かんたんです
    経済指標はすべて前年比か前月比なのですから
    前年をわるくしたい
    20/11がゴールとすれば
    19/1-9はトラブルだらけにして
    比較対象の数字を悪くしたい
    だから
    トラブルを起こす、だけの話だと思っています

    つまりこの米中の合意など
    大阪サミットなどであり得る訳がなく
    大統領選の前年の早くても9月になる訳です
    20/11に確定している数字は20/9のものですから
    つまり19/9までは数字を押さえたいという思惑があるとは思います

    こう考えていくと
    9月まではトランプは何をしでかすか
    わからん
    とは思っています(笑)
    とにかく9月までに経済が絶好調になっては困る
    とトランプは思っているはずです

    関税や減税の効果、みなさん騙されていますが
    早くても2年後です。
    減税は18/1スタートですから
    その効果は20/1から
    関税は18/9からですから
    20/9でその数字が出てくるのは20/11ころ
    そういう計算をして
    トランプはやっていると思いますよ

    株価が今、安くなるのは歓迎しているでしょう(笑)

    日本は一致指数3月は悪いとメディアの
    知ったかぶりが騒ぎますが
    すでに超先行指数は大暴騰しているので
    安心しています。
    日本はそもそも
    去年、自然災害発生前の4-6がいいのですから
    19/7-9はよくなるのに決まっている
    うまく、安倍さんもトランプさんも
    やっていますよ
    となると解散はない、消費税増税もほぼ規定路線になる
    と考えています。

    で、トランプの数字の劣勢を
    再選で希望が持てるのか
    というのが現在の課題です
    誰が大統領になっても構わないのですが
    そのシナリオの準備をしないと困るという
    だけの話です

  3. china より:
    米中通商協議

    中国も大変ですね。経済が復調してきたかと思ったら、強硬論が高まり交渉の邪魔になる・・・なんて。お気の毒様です。
    中国の読み誤り「国内法の改正」ですが、米国留学経験あり・国際派の劉鶴がフロントにいながら中国側の方針転換を、はいわかりました、と素直に米国に通達したのかな・・と少し疑問に感じました。
    米国で学んでいた経験がある彼ならば、「分かってくれるであろう」という甘えともとれる方針転換が、受け入れてもらえない可能性を直感的に感じたのではないだろうか・・と思ったからです。それとも、習近平の命令は絶対でそれに意見することは中国的に有り得ないことなのでしょうか。それとも、米国を怒らせることを分かったうえで、強硬派へのメンツを優先し、火に油を注ぐ覚悟で約束を反故にしたのでしょうか・・・。

    「中国政治の読み解き方」は必読のコラムですね。発行時に読んだ際も目からうろこでワクワクした記憶があります。個人的にはこのコラムと「リークには必ず意図がある」という教えが、ニュースを見る上で即効性があり、新たな視点を与えてくれたように感じます。

    第2回米朝首脳会談の時も思ったのですが、トランプの側近たちは彼を扱うのが上手くなりましたね。不信感を植え付ける、なんて素晴らしい取り扱い方だと思います。昨日の「濃縮ウラン」アレンジメントもそうですが、このタイプの人間(そうは居ないでしょうが・・)はこう扱えば良いのか・・と大変勉強になります。(生かす場面があるかは分かりませんが・・。)

    米国の農家は大変ですね。TPP発効でただでさえ大変なのに、中国の更なる報復関税も来そうな予感。米国は農業界の支持を得るべく新たな農業支援策を打ち出してきたようですが、どうなりますでしょうか・・。

    GOT、実は(戦略的に)視聴を一旦ストップしています。(といっても残り3話ですが・笑。)フライング防止(見ると恐らく何かコメントしたくなってしまう)と最新話公開を待つのがもどかしいなと思ったからです。というわけで今現在GOTエナジーが枯渇しているわたくしですが、失敗したなと思ったのは、渇きを癒すために視聴してしまった、HBO制作のGOTの裏側(第7章)なる番組です。セットやメイク、ロケハンからCGまで番組制作の裏側が各話ごとに特集されており、時折キャストのインタビューがあるのですが、そこで敵キャラにまで親近感を覚えてしまい、これはマズいと思ったころには全てを見終わってしまいました。別に間違ってはいないのですが、クライマックスを前に余計な感情を持ってしまったな・・と少し後悔。なんの先入観もなく見たいのであれば、「裏側モノ」は最終回まで控えるべきだと学習致しました。

  4. Kosei より:
    実質合意している

    ちゃんと読み直さなきゃいけないのですが、すごい分析だった印象があります。冷静に考えたら実質合意してて、先週のメルマガの結論と同じですよね。米中仲良くなりすぎたら、資源価格が高騰しそうで、適度に対立しているほうが良かったと思う日が来るかもと思いました。

  5. 健太 より:
    不明

     知識不足、能力不足があるが、米中の問題は経済問題となって現れているが内実は文化闘争でしょう。したがって合意などあっても、なくても争いはつずく。

     つまり大学受験を合格してもその先があるが、基本は勉強がつずく。
    その勉強の内容を見ると米中はあまりにも違いすぎるのでは。

    アメリカ人と支那人は個人主義で馬が合うとは言われるが、文化を見ると違う。

     ニクソン訪中において一番ひどい目を食らったのは我が国であの時は米中合意が元だった。今回は米中衝突だが、同じように困るのは我が国ではないか?

     アメリカは気が長い国だから、最終目標が何かをそれこそ、諜報をして、しることでしょう。

     そもそもアメリカは何故アジアに介入するか?
    ペリーは浦賀に来る前に沖縄に来ている。この意味も考えることではないか?

     何が起きてもアメリカ様につくしかわが国は道がないと私は思っている。
    これからはいかに損を少なくするかという選択しかないから、損だからやめるという選択はないと思う。しかしできるだろうか?

     アメリカは自分が損するとともに相手も損をする選択を平気でする国だと認識する必要があると私は思っている。かの国の損得表をしる必要があるがこれが素人では無理ですね。

  6. 健太 より:
    思い出したこと

     1970年だったか、日米が繊維交渉において、時の総理であった佐藤栄作がニクソン大統領(たぶん20世紀において最高のアメリカ大統領)に<善処します>と答えた。
     これは日本語表現と英語表現の違いから、アメリカは<繊維問題を日本は処理する>と判断した。ところが一向に日本は何もしない。
     そのため、ニクソン大統領はというニクソンの判断を元にアメリカを激怒して、その後のニクソンショックにつながり、米中国交樹立へと進み、我が国のアジア政策の基盤が壊れた。ニクソン訪中発表のときの佐藤栄作の表情は忘れられない。

     それ以降この基盤の崩壊を基にして、東アジア外交は動いた。あれから48年ですか。再び其れが変わるときが来たと見るのは間違いか?

     我が国の政府の外交的しくじりの始末をつけたのはごく普通の日本庶民(民間)だったというのが明治以降のそれではないか。

     河野太郎氏はその変化を受け止められる能力があるだろうか。さりとてほかにと思うとこころもとない。

     シンガポールのチャンギー飛行場で テレビにうつていた我が国の外交官がいたが最初は誰だろうと思った。それは薮中氏だった。国内テレビに映る、彼とシンガポールにおいてみる彼との違いに唖然とした。外国へはさほどいったことはない。

     今回の米中外交は日露戦争後のアメリカの対日政策とニクソンの<うそつき>という判断と似たもの、その二つがからまっている。

     その変化の中で我が国の最初の試金石は南北朝鮮でしょう。することは決まっているがさてやりきる根性が我が国政府にあるか?

  7. KB より:
    大統領令と華為技術

    この大統領令はとてもあいまいなような気がするのですが、どう理解したらよいものでしょうか?
    暗に、華為技術を指しているのか?華為技術を指しているように見せたブラフなのか?細かく規定しないだけで、華為技術を初め十把一絡げに適用対象としようとしているのか?
    安全保障上は脅威を排除できるかもですが、先日もご指摘の通り、経済活動への影響を考えると、どうなんだろう?と思ったりします。

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