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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2019/01/09 05:00  | 回顧と展望 |  コメント(7)

2019年の展望(2)


「2019年の展望(1)」(1/4)の続きです。

前回は、19年の主要イベントと米国の展望について解説しました。今回は、米中の「新冷戦」とその他の地域の展望をお伝えします。

※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。

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2019年の展望(2)
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●米中の「新冷戦」と世界の分断
●トルコ、サウジ、イランの戦略
●BREXITとEUの試練
●アジア大洋州と中南米の新政権

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あとがき
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Donald J. Trump(1月6日付ツイッター)

今度は「The Wall is coming」・・(笑)。これは、以下の記事で述べた「Sanctions are coming」に続く、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のパロディーの第2弾です。

「トランプとソレイマニのビジュアル合戦」(18/12/3)

トランプ大統領も余程『ゲーム・オブ・スローンズ』を気に入っているのでしょうか(笑)。私はようやくシーズン1を見終わったところです。最初のうちは今一つ気分が乗らなかったのですが、今はすっかり虜になっています。そういえば「壁」も出てきますね。トランプの気持ちも分かります(笑)。

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7 comments on “2019年の展望(2)
  1. KB より
    必読!『2019年の展望』

    複雑な世界情勢を平易に、重要な「概観」に力点を置いた解説、ありがとうございます。この「展望シリーズ」で述べられている「大きな流れ」は必読と思いました。
    「新冷戦」を「イデオロギー」や「軍事(核)」だけに留まらず、もっと大きな視点で複合的に論じられている点、大変興味深かったです。やはり、実務までカバーされているJDさんならではの視点ですね。すっと腹おちします。
    エルドアンVSボルトンの駆け引きが賑やかですが、「トルコの戦略」で述べられている米・トルコの力関係を踏まえて見ていくと、やはりエルドアンに分があるのか・・・?早速ここで述べられていた米・中東の枠組みを頭の片隅に、楽しんでいます。

    今年は、通常の世界情勢に加え、ポピュリズムに中南米、ロシア・・と様々なテーマに言及されるとのこと・・・、楽しみです!あと、勉強法も首を長くして待っております(笑)

  2. china より
    EUへの愛着

    「EUへの愛着」が高まっている、というのが少し興味深かったです。「愛着」というと感情的な印象を受けるのですが、そもそもそんなものがEU域内の人々にあったのかという点で、個人的に目からうろこの気分です。

    英国のEU離脱が決定してから、英国の居住者が行うアイルランドのパスポートへの申請数が増加しているというニュースは目にしましたが、これは結構打算的な心理に基づく行動ですよね。こういった行動とはまた違った、本当の意味での愛国心的な愛着が高まっている・・という事なのでしょうか。

    ちなみに世論調査では「EUへの愛着」についてどういう風に問うているのでしょう。ストレートに問うているのか、はたまた英国のEU離脱問題をきっかけに自国のEU参加についてはどう考えるか、賛成か反対か、と含みを持たせた問いかけをしているのか、細かいですが何となく気になりました。近年ヨーロッパはポピュリズム化ばかりがクローズアップされその印象が強かったので、愛着という、それとは反対のイメージの言葉に新鮮な印象を持った次第です。

  3. 新参者 より
    混迷の時代だからこそ

    仕事上、さまざまな金融機関やアナリスト、あるいは業界ごとの今年の見通しに目を通します。しかし、気を付けなくてはならないのが、発信者ごとに情報にバイアスが掛かってしまうこと。ただ、営利企業なら「予測」の言葉の元、相応の見通しを立てて自社の事業にプラスに寄与するよう働きかけるのは当然といえば当然。
    だから、ここで重要になるのは、バイアスのないニュートラルな視点による見通しや分析、情報、そして中長期的な視点。そういった意味で、小生にとってここは格好の情報収集の場となるわけです。
    ここでしっかり基礎固めをして、自分の分野に有益な情報を取捨選択しながら、仕事をしていきたと思っております。

  4. JD より
    chinaさん

    この箇所はさらっと書きましたが、ご関心をもたれた方が多かったようで、他の方からも同様のコメントをいただいていました。

    世論調査は、類似の結果を示しているものがいくつかありますが、以下が最新で代表的なものです。
    https://www.europeansources.info/record/parlemeter-2018-eurobarometer-survey-90-of-the-european-parliament/

    質問は「do you think that the membership to the EU is a good thing」「do you think that your country has benefited from a member of the EU」、ご推察の「EU離脱に賛成か反対か」といったものです(他の調査では「how much trust you have in the EU」というものもあります)。サマリーでは、これらを丸めて「(The report) shows a growing appreciation of the EU」と書かれていました。

    以下の記事では、「French people have never felt so attached to the EU.」として、こうした現象が見られるのは、BREXITの混乱を契機に、EUの意義があらためて認識されるようになったからだろう、という見立てをしています。
    https://www.euractiv.com/section/eu-elections-2019/news/french-people-convinced-by-eu-but-poorly-motivated-to-vote/?_ga=2.246166020.1439166446.1547013311-1990850290.1547013309

    こういった「appreciation」「attachment」という言葉を見て「愛着」と書いたのですが、ご指摘のような感情的な思い入れがあるかまでは分からず、普通に「信頼」「肯定的」といった表現にした方が良かったかもしれません。でもそういう人もいるのかもしれませんね。

  5. china より
    ありがとうございます。

    ありがとうございます。こんなサイトがあるのですね。色々勉強になります。

    なるほど、「attachment」に出会ったので「愛着」に辿り着かれたのですね。フランスの(現地?)記者が現場の空気を感じてチョイスした単語なのでしょうから(原文フランス語でも「attachés」)、あながちゼロの感覚ではないのかなと思います。でもこれって、皮肉って敢えて「attachment」を使っていたりして・・なんて、性格の悪い私はつい考えてしまいます。まあここまで来るともう想像の世界でしかないのですけれど・・。

    あと一つ思ったのが、提示されていた調査では調査対象が16歳以上となっていましたが、30歳くらいまでの人々は生まれたときから今の形に近いEUの中で育ってきているので、この範囲の人々は本当に「愛着」に近いものを持っているかもしれないな・・と思いました。それ以降の範囲の人々は、やはり「愛着」というより「(帰属することにある程度の)価値を見出している」という感覚の方が近いのかなと。感情的なものよりビジネスライクに割り切った感覚でEUというコミュニティを見ているような気がします。

    JDさんのお手間をとらせてしまいましたが、おかげさまで今後BREXITの行方および欧州議会選挙を楽しんでウォッチすることが出来そうです。お付き合い頂きありがとうございました。

  6. 那須の山奥の兄ちゃん より
    質問です

    あらためまして本年もお願いいたします

    さて日韓関係

    経緯をみていると
    どうも
    韓国が下交渉で
    理不尽な要求をしているようにしか
    みえません

    一連のやり取りをみていると
    表に出ていない部分で
    相当な駆け引きがあるのでは
    ないか、と推察しています

    その無謀な要求に対して
    日本政府というよりも
    安倍さんがブちぎれしているような
    イメージです

    そもそもトランプさんも
    将来の展望が描けませんが
    韓国の未来も
    展望が描けません。
    日本も似たり寄ったりだと思いますが

    ただ大企業の寡占が進行すると
    韓国のようになってしまうのかな
    とは思います
    日本も同じ方向に進みつつあるな
    とはかなり感じます。
    代表例はゴーン(笑)
    金融業界では絶対にやっちゃいけないことを
    彼はやって、無実と言う
    滑稽としか言いようがないのに
    いまだに擁護している、のには笑ってしまいます
    山一の破綻と同じことをやっているのです

    日本に関しては
    移民法改正で内閣支持率が急落していることから
    今後、内閣は移民問題をいじれない
    つまり
    国内で労働力問題を解決しなきゃ
    ならないことになる

    つまり根本的な解決は
    女性活躍化社会が
    遅かれ早かれくる
    という解釈でよろしいでしょうか?

    なんだかぐっちーの本の宣伝に
    なってしまったようになるけど
    事実を重ねれば
    誰でもそういう結論にしか
    ならないとおもう

    それと
    トランプちゃんの為替の考え方
    もお待ちしているのですが
    まだ、書いていませんよね?

    中東編の中でも
    記事の中でも
    私の質問にいっぱい
    答えてくださってありがとうございます。

  7. JD より
    那須の山奥の兄ちゃんさん

    日韓関係は、ちょうど来週取り上げようと思っていました。
    何というか、残念としか言えないような状況になっていますね。

    女性活躍社会はそうでしょうね。
    何しろイスラム教の国の女性から「日本は女性の社会進出がまだまだだよね」と言われるくらいですから・・・
    逆に言えば伸びしろがあるということかもしれませんね。

    トランプの為替の件は、もちろん忘れていません。
    他の質問への回答とともに来週にはお伝えしますので、お待ちください。

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