2018/10/05 05:00 | 日本 | コメント(4)
日米首脳会談とFTA交渉
■ 安倍総理とトランプ大統領との夕食会(9月23日付外務省)
■ 日米首脳会談(9月26日付外務省)
■ 日米共同声明(同)
9月に入ると、日米首脳会談が間近に迫ったタイミングで、トランプ大統領は「もし日本との間で合意に達しなければ日本は大変な問題になる(If we don’t make a deal with Japan, Japan knows it’s a big problem)」と発言。ついにトランプ砲が日本に向けて放たれるか・・と戦々恐々として迎えた首脳会談。その結果は非常に興味深いものでした。
日本側にとって最も重要な課題は「FTA」交渉の開始と自動車関税の導入を回避することでしたが、これはひとまず申し分ない成果をおさめることができました。
また、7月の米国とEUとの通商協議との連携が強く意識されている点も注目されます。これは以下の記事で述べたトランプの「貿易戦争」の修正に関わる重要なポイントです。
・「米EU首脳会談と『貿易戦争』の修正」(8/1)
もっとも、「FTA」交渉の回避については、日米両国は「日米物品貿易協定(TAG)」の交渉を開始することで合意したが、安倍首相は「TAG」は「FTA」と異なると述べており、したがってFTA交渉は合意していない・・という整理をしています。
一方、ライトハイザーUSTR代表は「FTA」締結を目指すと明言しました。交渉は2段階からなり、まず第1段階では早期に合意できるものを扱う・・としています。
この日米の食い違いが意味するものは何か。それも含め、今回の日米首脳会談の成果と今後の展望について解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
***********
日米首脳会談とFTA交渉
***********
●「FTA」交渉の回避?
●貿易協定交渉の実質と自動車関税の回避
●日米欧 vs 中国
***********
あとがき
***********
第4次安倍改造内閣が発足。
「全員野球」内閣・・これは、英語で説明するとき困るあるあるですね・・。そもそも野球は全員でやるものと思いますが・・(苦笑)。
初入閣された方々の中には個人的に親しい方が何人かいます。頑張って欲しいです。
外相は当然ながら河野大臣が留任ですが、外務省といえば・・
■ 鷹の爪団の 行け!ODAマン(9月21日付外務省)
ゴルゴ、ケンコバに続いて、今度は鷹の爪団・・相変わらず攻めていますね・・これも河野流でしょうか(笑)。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
4 comments on “日米首脳会談とFTA交渉”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
FFRが小人数と聞いてますが・・
それで助かった面もあるのでしょう。
外交交渉の分析は・・矢張り元外交官の面目躍如・・生き生きしている。
「真珠湾」
これは日本外交の大汚点・・あれで負けたと言っても過言じゃない。真珠湾攻撃は
海軍本部の作戦にはなかった。ねじ込んだのは山本五十六と言われているが・・調べていない。しかし軍事的に観れば・・真珠湾は米軍人の怠慢以外の何物でもない。それを騙し打ちと糊塗した。僕もあちらの知識人から真珠湾を持ち出され・・閉口した事がある。
朝日で残される新聞記録には・・誤報が全て訂正されているそうだ。アサヒ曰く・・正しい記事を残す為とか。訂正する場合は・・訂正前の文も併記が望ましい。何処で分析を間違えたか・・読者に知らるのも筆者の誠意と思われる・・・
( ^ω^)
JDさんの英知が詰まった記事でした!!
外交の現場での経験、ここまでの人脈、法律家的(とも限らないでしょうが)な冷静な目線での解釈、歴史的な知識・理解、趣味(映画エピソード)・・・、この全ての融合は秀逸です!
日米共同声明を読むの!?と最初は驚きましたが、あの7項目を、これだけまとまった、かつ、的を得たストーリーで読むことになろうとは・・・、面白かったです。
日米両首脳もビックリと思います。本当、購読していてよかった!
アメリカ金利急騰
ペンス中国政府批判
中国政府アメリカ批判
南沙諸島
原油高
トルコイラン韓国
全部つながっていますよね?
と、おもっているのは私だけかな?
すべてが意図したタイミングとは思いませんが、結果として相互に相互に影響していますね。
特に米国の対中政策についてはUSMCAとBUILD法もありました。
次の記事で書きますね。