2018/09/19 05:00 | 米国 | コメント(18)
トランプの支持率の低下
■ トランプ氏の支持率低下、無党派層で最低値を更新 CNN調査(9月11日付CNN)
■ 中西部でトランプ人気が低下、共和党も見放された 世論調査(9月13日付ニューズウィーク日本版)
■ トランプ氏、プエルトリコのハリケーン死者数を裏付けなく否定 民主党のせいに(9月14日付BBC)
先週発表されたCNNの世論調査によれば、トランプ大統領の支持率が42%から36%に低下しています。特に無党派層は47%から31%と就任以来最低の水準に落ち込んでいます。
ABCやギャラップなど他の世論調査も軒並み同じような結果を示しています。しかも、米中の「貿易戦争」で農家が打撃を受けていることもあり、中西部での支持率が目立って低下していることも明らかになっています。これには大統領選でのトランプ勝利の要因となったウィスコンシン、ミネソタなど重要州が含まれます。
こうした下落のトレンドは2週間ほど前から見られましたが、特に大きなインパクトを与えたのはボブ・ウッドワードの新著『Fear: Trump in the White House』とNYタイムズの匿名記事の寄稿とみられます。ウッドワードの本は発売前から100万部を突破する売れ行きとのこと。
・「ワシントン・ポストでのボブ・ウッドワードの新著の抜粋とNYタイムズでの匿名の政府高官によるトランプ批判」(9/10)
ただこれ以外にもいくつかの要因が絡んでいるとみられます。
さらに先週、トランプは昨年のハリケーン「マリア」によるプエルトリコの被害の統計発表をフェイクニュース呼ばわりしました。これもさらに支持率を押し下げる要因になるとみられます。
・「トランプ対プエルトリコ市長」(17/10/2)
中間選挙の予備選挙が終わり、いよいよ選挙のシーズン突入というタイミングでこのような結果が出ていることは極めて示唆に富みます。
また、先週はポール・マナフォート元選対部長の司法取引もありました。本日は、これらの点もあわせ、トランプをめぐる新たな状況について解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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トランプの支持率の低下
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●支持率低下の意味
●支持率低下の背景
●ハリケーン「マリア」とマナフォートの司法取引
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あとがき
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安室奈美恵さんの引退。私自身はそこまでのファンではありませんでしたが、ポップミュージックに最も触れることが多かった学生の頃にそのデビューと全盛期を見ているので、感慨深いものがあります。
今振り返ると、色々な意味でエポックメイキングなところがあり、これだけの人気と影響力があったのも納得ですが、個人的に印象に残っているのは2000年の九州沖縄サミットでのライブパフォーマンス。
今ではそれほど珍しいことではありませんが、当時、日本の国際会議、それもサミットのような大舞台でこのようなポップシンガーを起用することは異例のことでした。時代の流れと文化の力を感じますね。
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18 comments on “トランプの支持率の低下”
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トランプ弾劾の可能性について、緻密な分析ありがたいです!
ただ、弾劾・起訴、だけにとらわれず、もっと広い視野でみる必要もあり、むしろそこを見逃すと、アメリカの変化にも気づけない、ということなのでしょうか。
多くの歴史は一夜にして変わらないのでしょうから、こうして丹念に見ていくこと、ポイントを理解することはとても重要ですし、興味深い作業ですね。(まぁ、一人では到底できないのでこちらにお世話になるしかありません(笑))
それにしても、北朝鮮や米中貿易、、対外的な対応がひと段落して、いよいよ中間選挙対策の仕上げという段階で、米国内、それもかなり足元から揺らいでくる・・・、という。トランプのこれまでの言動や人となりがどれ程であったのかが表れているような気もします。
まだまだ・・
モット間近にならないと・・
それにCNNは反トランプの旗手だし・・
バノンが言っている様に・・
野党・反トランプはマスコミだと指摘しているのも・・無視出来ない。
オバマも二期目は30%代だったし・・
これで30%あれば御の字との解釈も出来る・・
いずれにせよ・・
現職の強みは数字には表れない処に存在するか・・・
( ^ω^)
記事に書いていますが、世論調査はCNNに限らず軒なみ同じ傾向を示しています。
支持率は、数字をそのまま受け止めるのではなく、記事で書いたとおり、これまでの推移や地域の傾向、タイミングもあわせて読むことが大事です。
「飽きた」は、さすがに雑すぎる分析ではないかと・・
もちろん他にもコメントなさっているのはわかっていますが、インパクトとしてそれしか残っていない、というのが、読み手側の現実です。個人的な感想ですが・・
「飽きた」なんて言ってませんよ。
CNN等がどの様な方式で世論調査しているのか・・
判りませんが・・
多分ソーシャルネットワークを情報源も入っていると思います。
そして・・操作されていないにしても・・それが出している数字は正しいにしても・・調査を受けた人間が必ずしも正直に答えたとはならないにしても・・
その数字は調査を受けた時点を正確に反映しているにしても・・政治に関する世論調査は一秒一秒変化していく性質があります。それにそのメディアの勘案も当然加わります。加わらない生の情報にしてもです。
だから・・まだまだ早いかなと申し上げたのです。
トランプ支持率低下の要素に・・
JDはボブウッドワークの著作やNYTの匿名寄稿文等を挙げていますが・・
発表されている世論調査の質問に・・支持しない原因の項もあったか不明ですし・・なければJDの分析と言うより感想に過ぎないのです。多分合っているでしょうが・・確かめられる手段はありません。
JDの分析は模範解答の様な物で・・僕も重宝しています。しかし模範解答が必ずしも的中するとは限らない。JDがアドバイスしてくれる点は・・僕も重々承知しております。
平時には正確なJDの分析のだと思います。僕も推薦します・・・
( ^ω^)
選挙間近の世論調査が動向を見定める数字に成ります。
はい・・ぺルドンさんは「飽きた」などとおっしゃっていません。
JDさんのメルマガに向けた感想でございました。
言葉足らずでしたね。確かにぺルドンさん宛に書いたコメントのようにも取れます。失礼しました。
ここで書くことではないのかもしれませんが、私はどちらかというとぺルドンさん寄りの分析を支持しています。少しひねくれた見方かもしれませんが、「匿名記事で書かれていることは信じないと答えた人がわずか17%」の部分も、本当にコアな支持者は「信じない」とすら回答しないのではないか・・と思ってしまったり・・
そもそも支持している有権者たちは世論調査に参加するのだろうか・・とか。
前回、彼らの意思が数字に表れていなかったからこそ、世界中が大統領選の結果に度肝を抜かれたのでは・・と思ってみたり・・皆さまの分析、感想を参考にさせて頂きながら色々考えております。
まず最初に・・
前のコメントで・・chinaサントリーとしてしまつた失礼を詫びます。
最近ワードを更新した処・・勝手に先取りの言葉を付け始めて・・往生しています。前のコメントもChinaさんと打った筈がサントリーに変換していました。前回のコメントはあちこち・・ひらかなが入り込んでいます。
却って校正に手間取る状態です。以後は十分に見直ししますので・・御勘弁を・!
chinaさんのコメントは・・冷静な内容で感服しております。
その様な方は・・コメント投稿を大歓迎しますので・JDコラムだけでなく・
是非是非当方のコラムにも御投稿願いたいものです・・・( ^ω^)
コメントありがとうございます。
「飽きられた」というのは、米国人の友人や有識者が述べていたことなので、現地の感覚としてお伝えするのが趣旨でした。
説得力のある文章に感じられなかったのは私の力不足ですね。
ご指摘を参考にして、今後、より力のある文章をお届けしたいと思います。
結論はご自由に。私が伝えたいのは、何よりもまず正確な事実と米国内での見方です。その先どう考えるかは皆さんにお任せします。
ただその上で、私からは、インサイダー情報、長年の蓄積に基づく知見、これらを総合的に組み合わせて、最も王道と考える分析を提示しています。「模範解答」かは知りません。日本のメディアや「識者」とは異なることを多々述べているので、少なくとも日本ではユニークな内容と思います。「平時」かどうかも関係ないと思います。
世論調査のタイミングについては、私もその重要性を何度も書いてきましたが、直前まで追うのは言うまでもないこと。当たり前のことを言っても意味がありません。それを前提に伝えたかったのは、プロの間では「2か月前」が一つの基準、経験則上このポイントが極めて重要なシグナルと考えられること、ここからが本番ということです。支持率低下の理由は複合的な要因が絡んでおり正直なところ分かりません(と示唆したつもりだったのですが分かりにくかったですね)。ただNYTの匿名記事については、記事で書いているとおり質問に含まれているので、その影響は明確に見てとれるでしょう。決して「感想」ではないつもりですが。細かいところですが、こういう緻密さについては一切妥協しませんので、明確にしておきます。
2ヵ月前が一つのポイント・・
それを狙ってのウッドワークやNYTの匿名投稿・・最高裁判事の指名・・
今までの定石も・・トランプ相手ではデフォルメせざるを得ないのでは・?
中間選挙の一月前辺りのギリギリの線が・・効果が大だったように思えます。
政治も戦争も・・ミスの連続・どちらが多くミスしたかが・・勝敗を決めると法則があります。
トランプ大統領も・・もっと早く司法長官を更迭すべき処を・選挙後と判断ミスをした。今日辺りに私には司法長官がいないと愚痴るようでは・・自分の大きなミスを認めた事になる。
NYTの匿名寄稿もウッドワークの著作も・・中間選挙まで強い影響力を保てるか・・?がつきます。
いずれにしても・・感想と軽く書いて失礼・・以後注意します。分析で統一します・・・
( ^ω^)
そうですね、定石とトランプは違う。そういった視点からの考察は重要です。
盟友と言うより・・
戦友の方が適切でしょうね・・・
( ^ω^)
コメント欄が賑わうと楽しいですね。JDさんとぺルドンさんの意見交換・・ファンにとっては極上のデザートです。お二人の少し突っ込んだ分析も聞けてとても得した気分です。
ぺルドンさん・・そんなお世辞をくださらなくとも・・ノベル発売日にはきちんと500円玉を握って駆け付けますから・・ご安心を!
予測変換・・便利な機能ではありますが、時にいたずらをしますよね・笑
私もかつて・・ある殿方から「大丈夫だよ」を「大好きだよ」と打ち間違えたメールを頂いたことがあります・・「だ」と入力し第一変換候補に「大好きだよ」と表示されたということは・・最近誰かにその言葉を送ったの・・?と、非常に、非常に、怪しい、空気に、なりました・・(完)
その掌の500円玉・・
精神性発汗で濡れているな。
ぼくがchinaさんにメールを打つなら・・
「大好きだよ」
と変換ミスが無いように打ちますが・・
「大丈夫だよ」
でも大した違いは無い様な・・・
その500玉ラーメンに使わない様に・・・
( ^ω^)
ふと思ったのですが、トランプはそもそも再選することを希望してるのでしょうか。
グローバリゼーションやエリート層に対してアンチテーゼを唱えた。そこそこ響いた。
米朝首脳会談を実現した。史上初。
アメリカ大統領の権力を最大限利用し、ツイッターで好きなように発言した。これまでツイッターに見向きもしなかった人がツイッターに登録し始めた笑。
効果はどうであれ、大きな痕跡を残していることは事実であり、共和党や自身の支持率を上げたり、周囲との調和を取ったりすることに価値を感じているようには到底思えません。
本人はすでに満足してるのではないでしょうか?再選しなくても不満には思わないのではないでしょうか?
あとはどうなってもいい、好きなように暴れてやる、そんなことがトランプの中核ではないかとふと感じました。
それはありません。
JDも同じ観方と思います。
敵は量産した。
四面楚歌の形・・これが彼を奮い立たせているのです。より獰猛に成れる。
これで大統領の地位を捨てたら・・
忽ち政敵に嬲り殺しにされる。
息子も娘婿も・・危うくなる。
再選こそ・・彼の願望・熱望・予定路線・・・
( ^ω^)
ご質問ありがとうございます。
トランプの胸中は正直なところ誰にも分かりませんが(苦笑)、以前、以下の記事を書いたことがあります。
「トランプのモチベーション」
https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=3434
1年半も前の記事なので、その後、新しい情報や状況の変化はありますが、最近の言動を見ていると、まだまだ自分には先がある、と考えている節があります。
また、身内が起訴されたときには恩赦を出したいので、そのためにも再選が必要になるかもしれません。
メルマガでも触れますので、ご覧いただければ幸いです。
ご返信ありがとうございます。
過去の記事を確認せずに失礼しました。
なるほど、愛国心があるからこそ、自身の強固な信条に従って突き進み、敵は強引に振り払うといった行動になるのでしょうか。
大統領の任期が終わった後、身内を守るためにどうソフトランディング(またはハードランディング?)させるのかなど興味は尽きません。
メルマガを楽しみにしております。