2018/09/14 05:00 | 南アジア | コメント(3)
パキスタン現代史(1):イスラム国家誕生の苦難
■ パキスタン総選挙、カーン氏の野党勝利 他党は再投票要求(7月28日付AFP)
パキスタンでは7月25日に下院選挙が行われ、イムラン・カーン率いるパキスタン正義運動(PTI)が第1党になりました。
・「パキスタン下院選挙」(7/30)
この選挙は様々な意味でパキスタンの歴史に残るイベントになりました。
パキスタンは日本とはあまり縁がなく、イメージが乏しい地域かもしれません。しかし、この国はイスラム原理主義やテロ、さらに中国との関係が深く、アジアはもとより世界の安定の鍵を握るところです。トランプ大統領が新年最初のツイートで言及したのもパキスタンでした。
パキスタンの今回の選挙と政権交代、そしてトランプとの関係を理解するためには、これまでの歩みを知る必要があります。
そこで、これから3回にわたりパキスタンの現代史を解説します。まず今回は独立時の事情について述べます。
次回以降、内政と外交の推移とポイントを説明し、最後にイムラン・カーンの新政権の展望を考察します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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パキスタン現代史(1):イスラム国家誕生の苦難
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●「パキスタン」の誕生
●民族の多様性と衝突
●苦難に満ちた出発
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あとがき
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埼玉県八潮市にはパキスタン人が多く、「ヤシオスタン」と言われているそうです。「タモリ倶楽部」でも取り上げられたとか。中古車をパキスタンに輸出する人たちが集まって住むようになったようです。
ちなみに埼玉県蕨市にはクルド人が多く、「ワラビスタン」と言われているそうです。西葛西にはインド人が多いということで有名ですが、私はゴルフの練習で葛西に行ったことしかありません。いずれもそのうちに現地の様子を見てみたいものです。
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3 comments on “パキスタン現代史(1):イスラム国家誕生の苦難”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
その様なモザイク模様の民族構成・・
複雑な政治と勢力・・
政治と軍・・軍の中の軍・軍情報部・・
核は・・
誰の手にあるのか・?
核開発に資金を出したサウジなのか・?
その辺りの解説がないと・・
肝心な処が不明のまま・・・
( ^ω^)
外交関係については次回以降述べますが、パキスタンはサウジとイランの両方に二股をかけています。資金援助はサウジもありますが米国が圧倒的です。米国は核開発疑惑を理由に何度も援助を止めていますが、時の政権は状況に応じて容認してきました。技術も、中国から支援を受けましたが、もともと技術レベルが高いので相当部分は自前です。今の中国とのやり取りを見ていても分かるとおり、したたかな国です。
いつも言ってますが、一面的な見方に踊らされぬように。また、「肝心な処」は、そんなところよりも、私が書いている構造的なポイントです。それが分からず、中途半端な情報で思いこむと何も分からなくなります。まずしっかりと基本を勉強して下さい。
以前の抱腹絶倒の紀行メルマガと、だいぶ趣が違いました!
人種・民族のるつぼ、複雑かと思いましたが、読み進める中で目から鱗の連続で、発見も多く楽しかったです。
アメリカとの関係、テロについてなど、ここを理解することでさらに今の世界情勢を面白く読み解けそうで、続きが楽しみです!