2018/08/15 05:00 | 中東 | コメント(4)
トルコ現代史(3):新たなるエルドアンの時代(米国との衝突と通貨危機のリスク)
■ エルドアン氏がトルコ大統領就任、財務相に娘婿指名(7月9日付ロイター)
■ トルコ、非常事態宣言を2年ぶり解除 デモ制限などの新法も準備(7月19日付AFP)
■ 米、トルコ法相と内相に制裁 米牧師拘束で(8月2日付ロイター)
■ トルコのエルドアン大統領、米閣僚2人の資産凍結を指示(8月5日付CNN)
■ 米大統領、トルコからのアルミ・鉄鋼関税引き上げ表明 拡大通商法に基づき(8月10日付ロイター)
■ トルコリラ20%急落し最安値、米の追加関税圧迫 大統領ら発言も歯止めかからず(8月11日付ロイター)
■ トルコ財務相、市場の懸念緩和へ行動すると表明 リラ急落を受け(8月12日付ロイター)
■ トルコ大統領、金利は「搾取の道具」 低金利維持を示唆(8月12日付AFP)
■ トルコリラ、中銀流動性供給策などで一時下落に歯止め 売り圧力なお存在(8月13日付ロイター)
「トルコ現代史(2):エルドアンの憲法改正」(8/3)の続きです。
前回は、エルドアンが大統領になった後のトルコの状況と憲法改正の実現について解説しました。今回は、憲法改正を経て名実ともに国家のトップとなったエルドアンの下、新たなる時代を迎えるトルコの展望について解説します。
あわせて、先週から続いている米国との衝突、それによって引き起こされたトルコリラの急落と通貨危機の可能性について述べます。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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トルコ現代史(3):新たなるエルドアンの時代(米国との衝突と通貨危機のリスク)
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●新時代の幕開け
●米国との衝突
●通貨危機は起きるのか
●トルコ経済の成長力
●欧州との関係
●日本との関係
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あとがき
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私がトルコを訪問したのは90年代後半。このときはイランのタブリーズから陸路で入国し、ドゥバヤジット(国境の町、アララト山が見える)、カッパドキア、パムッカレ、アンカラ、イスタンブールを回りました。
トルコはご飯がおいしく、インド、パキスタン、イランを経てたどりついた私にとっては天国のようなところでした。安い食堂(ロカンタ)に行くと多種多様な料理を食べることができ、しかも驚くべきことにパンが食べ放題(大抵タッパーのようなものに詰め込まれてテーブルに置かれている)。このパンがまたとてもおいしい。バックパッカーには大変ありがたいサービスでした。
チャイ(ストレートティー)もおいしい。エルマ・チャイ(アップルティー)が有名ですが、これもカラフルに色々な種類があります。
ちなみに私は東から西に各国を移動する中で、国民的飲料の変化に気づきました。中国では中国茶、チベットではバター茶、ネパール・インド・パキスタンではミルクティー(甘い)、イランではストレートティー(角砂糖をかじりながら飲む)、そしてトルコではカラフルなストレートティー(角砂糖は好みで入れる)。
また中東に入るとコーヒーの文化も加わります(アラビックコーヒーとターキッシュコーヒー)。食事の話は尽きないですね(笑)。このへんの大陸横断旅行の話は、また機会があるときに書きたいと思います。
脱線しましたが、トルコに戻ると、エルドアンの時代に入る前で、経済発展もまだまだでした。それでもイスタンブールは活気にあふれ、街も生活、欧州の香りも感じ、まさに東西文明の結節点という魅力に満ちていました。ガラタ橋の近くで食べたサバサンドとムール貝が絶品でした。また食べ物ですが(笑)。
もう20年前なので、イスタンブールも他の都市も大きく変わっているでしょう。近いうちに現地に行って、今の姿をこの目で見たいものです。
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4 comments on “トルコ現代史(3):新たなるエルドアンの時代(米国との衝突と通貨危機のリスク)”
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最近、為替の動きやそれに派生した株価の動きにばかり目が行きがちでしたが、こうして因果関係や内政的な問題点や今後の見通し、トルコ国民の民意など、を教えていただける場はいいですね。
一歩引いて、俯瞰的に物事を見たときに見えて来るもの。行き着くまでの作業は、大変ですが重要です。ありがとうございます。
また、トルコの金融政策について触れておられて、ここも見方を固める上で、とても有意義な考察でした。
トルコ・米国の不一致ポイント、これは、備忘録にメモしておきます!
二匹食して酷い目に遭った。
未経験の下痢で・・一週間程・・トイレとベッドの往復で・・
オマケに余震が続き・・ベッドごと揺れながら・・コカ・コーラだけで生き抜いた。
あの頃は無敵であり不敵だった。若さだなぁ。
エルドアン・・どうして牧師を釈放しないのかなぁ・・
どう見ても・・馬借に合わないけれど・・・
( ^ω^)
2015年イスタンブールへ初めて行った。ペルドンさんは、当たったけど、私は、当たらなかった。でも、もう一回たべるかと言われれば、食べない。お酒と一緒ならいい味付けで、お茶なら、塩からい食べ物ばっかり食べた記憶です。そのあとミラノだったので余計に覚えています。
エルドアンが、トルコのソブリンウェルスファンドのファンドマネジャーを解任して自身が会長に就任したようですね。
やはり、こういう動きには中止が必要でしょうか?