2018/07/20 05:00 | 中東 | コメント(2)
トルコ現代史(1):アタテュルクとエルドアン
■ トルコ大統領選、エルドアン大統領が再選=選管(6月25日付BBC)
先月、トルコの大統領選でレジェット・タイイップ・エルドアン大統領が勝利。予想された結果ではありますが、過半数の支持を獲得し、決選投票にも至らず一発で決めたことは驚きでした。
また、与党・公正発展党(AKP)は議席を減らし過半数を割り込みましたが、与党連合(AKP+民族主義者行動党(MHP))は過半数の議席を確保。大統領の政党が国会では過半数をとれないというねじれが生じるシナリオの可能性が高かったのですが、これも回避することに成功しました。MHPが予想外に票を伸ばしたことが効きました。
エルドアンは先週、正式に新大統領に就任。実権大統領制もスタートしました。エルドアンは、2003年の首相就任から15年にわたりトルコに君臨しています。大統領は2期続けることができるので、さらに10年という長期政権になる可能性があります。また、解散制度の活用によってはさらに数年続けることも技術的には可能です。
新たな体制が始まったトルコはどこに向かうのか。それを考察するためには、エルドアンとAKPを理解する必要があり、そのためには1923年のトルコ共和国成立から現代に至るまでの流れを理解する必要があります。
ということで、これから3回にわたりトルコの現代史を解説します。
まず本日は、トルコ共和国の成立と初代大統領であるムスタファ・ケマル(ケマル・パシャ(尊称)、アタテュルク(トルコ共和国から与えられた姓で「国父」を意味する))の思想(ケマル主義)が支配した時代を概観した上で、クーデターとテロで停滞したトルコをエルドアンが大いなる発展に導くまでの過程を説明します。
※ここから先はメルマガのみ掲載します。アウトラインは以下のとおりです。
***********
トルコ現代史(1):アタテュルクとエルドアン
***********
●オスマン帝国とトルコ革命
●ケマル主義の時代
●エルドアンの時代
***********
あとがき
***********
四方山話を書いていますが、メルマガのみ掲載します。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
2 comments on “トルコ現代史(1):アタテュルクとエルドアン”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
>>エルドアンはケマルに並ぶほどの傑出したリーダーとして評価
それはしたり・・意外・ケマルは神だったから・神様が二人になったのか・・・
>>習近平崇拝
これは反習派が隠れ蓑にして暗躍するから・・当然習主席は反対しますね。
まだまだ江沢民派は根強い・・王岐山が浮上しない筈だ・・・
( ^ω^)
ケマルパシャからエルドアン。
時代を一気に遡りましたが、これが意外や意外、ものすごく理解が進みました!
オスマン帝国とか、学生自体はものすごく苦手意識があり挫けた記憶が蘇りますが、、こうして、ポイントを突いて深掘りしてもらうと、まるで見える景色が違いますね。
大人のやり直し世界史にピッタリです!(笑)
猛暑が続きますから、歩き回って倒れないようにされてくださいね!