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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2018/07/18 05:00  | 米国 |  コメント(4)

米中の「貿易戦争」の激化?


米国、追加で2000億ドル相当の中国製品に10%の関税適用へ(7月10日付ロイター)
米商務省、ZTE制裁を解除 米製品の供給再開へ(7月14日付ウォールストリートジャーナル)

トランプ大統領は、以下の記事で述べたとおり、6月18日に中国の報復措置への対抗措置として2000億ドル相当額の中国製品に追加関税を課す案を作成するようUSTRに指示していましたが、この案が先週発表されました。

「トランプ政権の『貿易戦争』の拡大」(6/25)

先週の記事でお伝えしたとおり、トランプ政権は7月6日に340億ドル相当額の中国製品に対する追加関税を発動したばかりでした。

「米中の『貿易戦争』の始まり」(7/9)

次は残りの160億ドル・・これは7月24日に公聴会を開催し、パブリックコメント募集の締切は7月末だから、発動は8月か9月頃、2000億ドルはおそらくその出方を見てからだろう・・と思っていたところで、一週間も経たないうちに今回の発表。予想を上回るスピードに驚かされました。

こちらもUSTRが公聴会の開催(8月20日~23日予定)とパブリックコメント募集(8月30日締切)を行い、最終品目リストを発表した後、発動される見通しです。

一方、ZTE制裁については、以下の記事で述べたとおり、トランプが進める制裁解除に対して議会では激しく反発する動きがありました。

「ZTE制裁解除」(6/18)

ところが、先週、解除が正式に決定されました。議会ではなおZTE制裁解除を阻止する法案を成立させる可能性があり、不透明感は残っていますが、どうも潮目が変わってきたようです。

毎週のように新たな動きが起こる米中の経済問題ですが、米中の「貿易戦争」は出口が見えず、「激化」の一途をたどっている・・という論調が日本のメディアでは大勢のようです。

たしかにこの問題は「長期化」する見通しが強まっています。しかし、本当の意味で事態が深刻化しているかといえば、まだそこまでは言い切れません。この点について展望を解説します。

あわせて、最近メディアを賑わせている習近平国家主席への批判の動きについてもコメントします。

※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。

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米中の「貿易戦争」の激化?
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●米中の思惑と「習近平批判」
●「貿易戦争」の長期化
●ZTE制裁の解除の実現

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あとがき
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ワールドカップの決勝、素晴らしい試合でしたね。

フランスもクロアチアもベストメンバーで臨み、それぞれの持ち味を遺憾なく発揮しました。決勝戦になると、スタープレイヤーが故障で欠場したり、コンディションが悪くて点が入らずPK・・という残念な展開になることもよくありますが(90年イタリア大会、94年アメリカ大会など・・)、今回は誰が見ても満足できる、大会の最後を飾るにふさわしい試合だったと思います。

それにしてもブラジルとドイツという二大国、その他の優勝候補も精彩を欠き、予想外の国が主役になりました。それも、運やフェイクではなく、かつての主役を圧倒する実力を見せつけて。世界情勢も、米国と欧州がガタガタして、中東も混迷が深まり、中国、インド、ロシアも元気かといえばそこまでは言えず・・誰が主役なのか分からない時代になっていますが、サッカーの世界秩序も変わりつつあるのかなあ・・と感じました。

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4 comments on “米中の「貿易戦争」の激化?
  1. KB より
    二つの面

    長期化と深刻化
    内政と外交
    亀裂と融和

    今起きていることを、それぞれ両側から見ていくと、面白いですね。

    中国の最新事情について、どう読んでいくのが良いのか分からなかったので、実際のところを書いていただいていたのでよかったです。

    習近平批判も、生臭い感じが、なんとも興味をそそります。それに、十分な検証に基づくJDさんの見立てからでも、現時点で見える部分と見えない部分があり、そこにこの国の特殊で独特な面があるのかな、とも思え、興味をもちます。

    トランプと違って、情報量が少ない中国なので、こういった分析、大変助かります!(アメリカが多すぎる、のかもですが…)

  2. より
    ZTE制裁解除と何を取引したのか?

    トランプは、解除の時、習近平と約束したから、解除と言った。習近平は、何を実行してこれを勝ち取ったんだろう。憶測するに、金正恩をシンガポールに連れ出すこと、会談を行う段取りする。飛行機貸す。

    こんなことしか浮かびません。これなら、なぜいまなのかが解けない。最近のポンペオが北朝鮮に行って何か勝ち取ったからとも考えられる。と思います。

  3. ペルドン より
    劉邦の股くぐり

    トランプ大統領相手なら・・習主席この心境でしょう。
    面従背腹の反習派を叩くチャンスでもある。モグラ叩きでもある。
    王岐山は潜水泳法を得意とする人物だから・・潜っている時が三面六臂の活躍ではありませんか・?!・・・( ^ω^)

  4. KB より
    キナ臭いですかね?

    習近平の名前がメディアから消えた、とか。3日以上も報道されていない、とか。こんなことこれまでなかったらしく、なにが起きているのか興味深いですね。。

    王岐山、出番なしなのでしょうか?

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