2018/05/09 05:00 | 中東 | コメント(2)
エジプト現代史(2):大統領選挙
「エジプト現代史(1):栄光と革命」の続きです。
前回は、エジプトの現代史を概観し、その栄光と凋落、そして2011年の革命(アラブの春)について解説しました。
今回は、革命後の展開と最新の情勢、今後の展望と国際関係について説明します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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エジプト現代史(2):大統領選挙
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●モルシー政権の混乱
●シシ政権と軍政の復活
●エジプトの外交
●厳しい展望
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あとがき
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エジプトはご存知のとおり古代文明発祥の地であり、観光資源が豊富です。私も90年代に訪問したとき、ピラミッドはもちろん、ルクソール、アスワン、アブ・シンベルなどを回りました。
しかしエジプトは旅行するにはなかなか大変なところでもあります。
ルクソールでは97年に日本人10人を含む外国人観光客60人が殺害されるテロが起こりましたが、私はこの発生現場に2週間前に訪問しており、ケニアでそのニュースに接したとき背筋が凍った記憶があります。
まあこんなテロはめったに起こるものではありませんが、大変なのはエジプト人です。観光地だからか、民族性なのか、その両方か、エジプトにいると怪しい輩が山のように現れます。その強引さと多弁はインド人を思い出させます。
実際、バックパッカーの間では「エジプト人はアフリカのインド人である」「世界で最も付き合うのに苦労するのは中国人、インド人、エジプト人である」といった言葉が流行っていました。
もっともこれは90年代に言われていた話です。その後、中国もインドも大きく変わりました。エジプトも変わったことでしょう。
ただ、中国とインドと比べるとその変化の幅は大きくないようです。それは今回の記事を読んでも感じられたことでしょう。サウジ、イラン、トルコら他の大国も変貌を遂げていく中でエジプトの足取りはいまだ重いようです。
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2 comments on “エジプト現代史(2):大統領選挙”
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人種は違うにしろ・・
エジプトは文明発祥の一つ・・
それが現代にも受け継げられている・・
そのプライドはイランにも・・ペルシャの伝統・・
そう簡単には動かない・・
アラブの春は・・オバマ・ヒラリーの早すぎる春だった・・
それを担った国務省は・往復ビンタをトランプから受けている・・
国務省には冬の到来だ・・・
( ^ω^)
ムスリム同胞団とジハードの関係。ジハードの原点。
知識不足を痛感しつつも、とても勉強になりました。
当初は「エジプト?」と驚きましたが、読了するとここまでの中東情勢がつながって、視野が開けた感じです(笑)
そして、昨年のカタールの断行も、ムスリム同胞団を改めて理解して読むと、オチますね。今後、アメリカの身の振り方は一層重要になるのでしょうね?