2015/06/15 00:00 | 米国 | コメント(1)
米国大統領選:民主党候補者の出馬状況
■ Bernie Sanders officially kicks off presidential campaign(5月26日付ロイターVD)
■ 米大統領選、オマリー前メリーランド州知事が出馬 民主党3人目(6月1日付ロイター記事)
■ チェイフィー前州知事、米大統領選への出馬表明 民主党で4人目(6月4日付ロイター記事)
「米国大統領選:ジェブ・ブッシュの出馬」の続きです。続きは次の日に書くと言いながら、週末に入ってしまい、アップのタイミングを逸してしまいました。まあ、週末はゆっくりした方がいいですよね。ということで、本題です。
ちょうど、13日にヒラリー・クリントンがNY州で初の大規模集会を開催して、大盛り上がりでしたが、民主党候補者の出馬状況について。バーニー・サンダースは元上院議員(バーモント州)で、リベラルな立場で知られます。既に出馬表明をしていましたが、バーモント州が誇る「ベン&ジェリーズ」のアイスクリームをふるまいながら、あらためて支持者の前で出馬表明しました。
マーチン・オマリーは前メリーランド州知事で、優れた実績を残しており、極めて評判の高い政治家です。こちらもかねてから出馬の意向を表明していたところ、ようやく公式に宣言というところ。リンカーン・チェイフィーは現ロードアイランド州知事ですが、出馬表明は初耳でした。突然出てきた感じですね。
これで、民主党側で出馬表明しているのは、現時点では、ヒラリー・クリントンと上記3人の計4名。だいぶ増えてきましたが、共和党の派手な乱立と比べると少しさびしい感じがしますね。
民主党では、ヒラリー・クリントンが突出したフロントランナーとなっているため、なかなか他の候補者が現れません。あまりに候補者が乱立すると、お互いに中傷合戦になって(「mud-slinging(泥の投げ合い)」、「smear campaign(泥の塗り合い)」とか言います)、肝心の本選に出るまでに傷ついてしまうおそれがありますが、一方で、あまりにも早い段階で一人の候補者が独走すると、本選までそのまま人気を維持できるかというあります。また、本命候補者がスキャンダルなどで倒れた場合にバックアップがいて欲しいという事情もあります。
このため、民主党としては、最終的にはヒラリーが勝つこととしても、過剰に依存することなく、それなりの競争相手をそろえることが望ましいといえます。上記の候補者も、現状においてヒラリーに勝つことは困難であることは当然理解しており、出馬の目的は、議論を喚起して、特にサンダースについては、中道のヒラリーの政策をリベラル寄りにさせることとみられています。ヒラリーがスキャンダルなどで不測の事態に陥った場合、現時点では最も有望な代替候補と考えられるのはオマリーでしょう。
上記4名に加え、これから出てくる可能性のある候補者ですが、現時点では、ジム・ウェッブ元上院議員(バージニア州)が出馬するとみられています。穏健・中道の知日派として知られる政治家です。
また、ヒラリーに対抗できる有力候補として、「ウォールストリートの天敵」、「プログレッシブのアイコン」と言われるエリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)がいます。同議員は出馬の意思はない旨発言していますが、プライマリーの盛り上がりを求める民主党員は、中道をいくヒラリーに対抗し得る強力なリベラルの旗手として、彼女の出馬に期待をかけています。
プライマリーが始まるのはまだまだ先ですが、これからもマメにアップデートしていきたいと思います。
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One comment on “米国大統領選:民主党候補者の出馬状況”
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誰だ・?
今度はお色気入れるぞ・・宣言した奴は・?
楽しみに待っていたのに・・
ヒラリーに・・お色気感じる・・
おぉオォ大大年増好み・・祖母好み・・
孫の手で・・背中掻きたくなっちまった・・・(笑