プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2017/05/10 00:00  | 欧州 |  コメント(2)

フランス大統領選挙


仏大統領選、マクロン氏勝利 欧州各国首脳が祝福(5月8日付ロイター)

予想どおり、エマニュエル・マクロンの勝利。それも、66%の得票率という圧勝でした。

しかし、裏を返せば、マリーヌ・ルペンも34%を獲得しています。一昔前なら考えられなかった数字です。

前回2012年の大統領選で、ルペンは17.9%の票を獲得し、フランソワ・オランドニコラ・サルコジに次ぐ3位につけましたが、このときですら、大躍進と騒がれました。

それが、今回はこの数字。決選投票まで進んだことで当然こうなる、とも言えますが、それでも、国民戦線に票を投じることへの心理的抵抗は薄れ、普通に政権を獲る党として認識されるに至ったといえるでしょう。

ルペンにしてみれば、5年後に向けて大きな一歩が踏み出せたということで、実質的には「勝利」に近い意味があったといえます。

マクロンは、「今週の動き(5/1~7)」で書いたとおり、コミュニケーション能力は極めて高いですが、中身に関してはさっぱり分からない、「未確認政治物体」などといわれる人物。政権を担って大コケすれば、一気に国民戦線の台頭を許す可能性は十分にあります。

とりあえず、フランスでは、6月11日に国民議会選挙が予定されています。

ここで国民戦線がどれほど支持を得るのか、特にマクロン派は議席が皆無なので、どういった形で選挙に臨むのかも含め、今後を占う試金石になります。

このほか、6月8日に英国、9月にドイツで議会選挙が予定されており、まだまだ欧州の政治の季節は続きます。

メルマガ「世界情勢ブリーフィング」を購読するためにはご登録のお手続きが必要です。

当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。

2 comments on “フランス大統領選挙
  1. 下北のねこ より:
    日本ボケ

    昨日「移民を否定しても意味ないこと、アフリカ系移民やイスラム系移民への失業対策、教育政策の充実が大切」なんて書いたんですが、考えてみれば、きちんと高い出生率を維持していて、地元生まれの若者と仕事のパイの奪い合いになってるから失業率が高いんですよね。移民だけの問題じゃなかった。自分で書いていて、自分の馬鹿さ加減に気づきました。仕事を生み出すのが難しいんですね。
    少子化・人手不足の日本とは逆。
    これ、本当に思った以上にフランスの舵取り難しいかも。

    ルペン娘。さん、貧困層に対しては視点が的確だなあって思います。
    これからも議会で国民戦線、伸びていくかもしれませんね。

  2. 牧神の午後 より:
    コーミーFBI長官を解任

    全面戦争が始まりましたね。

    月曜日(現地)のサリーイエーツ氏の上院公聴会での証言は、大統領が事態の重大さを認識していなかった事を明らかにしました。

    クレムリンゲートは、延々と続きそうですね。

コメントを残す

* が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。