2016/11/09 00:00 | 米国 | コメント(10)
米国大統領選:決着
■「トランプ氏が劇的勝利:一日の動きを振り返る」(11月9日付ウォールストリートジャーナル)
まさかの結果ですね。トランプはレッド・ステートをすべて押さえ、激戦州のほとんどを制した上に、元々はブルー・ステートだったはずのペンシルバニアとミシガンまで切り崩しました。
「米国大統領選:最後の注目ポイント」で「PAとMIがひっくり返れば、万が一の可能性は高まる」と書きましたが、それを証明する結果になってしまいました。
この誤算の大きな理由は、世論調査の誤差が大きかったことです。「隠れトランプ支持者」の影響が指摘されますが、BREXITをはじめ、昨年から事前の世論調査と真逆の結果になっている選挙・国民投票が頻発しています。
さて、もう起こってしまったことは仕方ありません。トランプ政権がどのような政権になり、何が起こるのか。
現時点では不透明・不確定な部分が多いですが、その中で何が言えるのか、近いうちに書きたいと思います。正直、考えるだけで、気持ちが滅入るようなところもありますが・・・苦笑
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10 comments on “米国大統領選:決着”
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まあ元々ぐっちーもJDさんもトランプがまともに大統領職をやる気があるとは思っていなかったので困りますよね。完全に読み切っていたぺルドンさんだって、ブレーンがやるだろうくらいに思っていたはず。投票した人たちだって話半分と思っていたのでは(笑)。私もヒラリーが負けるのは確信していましたが、はて実際実行可能なものなのかと。
ところが勝利スピーチでは経済対策の秘策を準備しているとか言ってましたね。誰なんですかねブレーンは。
外交では中露が喜んでいるようですが、同盟国はたまったもんではありませんね。確かに気が滅入ってくる。でも日露交渉には相当影響があるのでは。まさか安倍首相、これを日程に考えていたとか、吉と出るか凶と出るか。
豊島逸夫氏など中国が一番の受益者で、これで南シナ海は自分の物と確認にくるとか言ってましたね。日本も戦後さぼってきたつけを一気に払うはめになりそうですね。安倍首相は内心、9条改正と、核武装のチャンスと確信しているのでは。(笑)
9条改正による米日でも弱い。
米露で共同で中国対策を考えるのでは?
白人同士のほうがやりいいでしょう
日本は、スイング国の韓国や、豪州はあてに
できないから、中立しかありませんね
経済力の強化が日本にとっては、一番
大バブル崩壊前の世界における
日本の状況が示してます
いつも勉強させて頂き感謝しております。
JDさんのような超エリートは、数が絶対的に少ない。庶民を、落ちこぼれを本当に糾合できる人物が出てきたときエリートは無力だ、は歴史が繰り返し証明しています。
ですから、本エントリはちょっとね。実務家なんですし。
> 正直、考えるだけで、気持ちが滅入るようなところもありますが・・・苦笑
未だ木鶏たりえず、と拝察いたしたしました。ペルドンさんな古狸との関係は不明(笑
ヒルビリー票がクローズアップされたトランプですが、
CNNの分析を見ていると、
年収5万ドル以上の人たちだけで選挙をしたとしてもトランプが勝利。
年収10万ドル以上の人たちだけで選挙をしたとしてもトランプが勝利。
年収20万ドル以上の人たちだけで選挙をしたとしてもトランプが勝利。
年収25万ドル以上の人たちだけで選挙をしたとしてもトランプが勝利。
という結果になっていますよね。
しかも「ヒラリーに投票した」と偽って答えた人もいるであろうことを考えると、
票の差はもっとトランプ寄りだった可能性もあるわけです。
ヒルビリーたちにトランプ支持の全責任を押しつけて、
ひそかに自分もトランプを支持していたこの豊かな人々。
彼らはなぜトランプを支持していたのか?
そしてなぜ豊かな彼らトランプを支持する理由や気持ちがメディアによって報道されなかったのか。
トランプ勝利の分析の焦点はここではないでしょうか。
世論調査データが、正確性あるいは客観性を欠いていた、という趣旨のことを書いておられますが、これは御門違いではないでしょうか。
私は30歳台の半ばまでは、この分野で仕事をしており、ウィスコンシン州政府に雇われていた事もあります。
今回の選挙前世論調査は、充分に科学的だと思います。問題は、それを読み取る側にあったのではないか、と思います。
例えば、「隠れトランプ」と呼ばれる人達の存在。世論調査で「あなたは、隠れトランプ支持者ですか?」などと問う事は、調査技術上ありえない。こういう現象は、データを読み取る側の工夫によってしか明らかにできない事です。
私自身は、「隠れトランプ」というコンセプトを目にした際に、Trump wall と同じ妄想の類いだと思いました。
アメリカ人が自分の意見、考えを自由に表明しないという話は、自分の個人的経験に照らして、ありえない事としか思えなかったからです。
しかし、支持率データを虚心坦懐に眺めれば少なくとも40パーセント以上は確保していたし、典型的トランプ支持者とされていた poor white だけでは、この支持率は説明できない。つまり、「謎の支持者が居る」ということは、明白だったのに、其処に眼を向けなかった側が敗け、ということではないかと思います。
ぐっちーさんの方では、今回、一番恩恵を受けるのはウォール・ストリートだって、書いてあった。当然だと思う。大金持ちのビジネスマンで金持ちの代表なんだもん。
だけど、トランプさんを大統領に押し上げた原動力は、ラスト・ベルトに代表される生活が苦しく、政治からは放置された現状に不満を持っていた多数派の白人中高年の男性たちなのだ。
彼らの生活水準を上げる政策をトランプさんは立案、実行できるのだろうか?
いわば負け組を助ける政策を打てるのだろうか?
ビジネスの観点からだと、大抵は負け組を無理して助けるのは無駄というのが当たり前なはず。
あれ程のスーパービジネスマンがそんな政策やるかなあ?
ともかく、4年間でラスト・ベルトの住人たちを助ける政策が実行できるかどうかに注目したいです。
Hillary Clinton has a message to all the little girls.
いつか、きっと、この演説を心に刻んだ女性が、ガラスの天井を打ち破ることを信じて疑わない。
4年後、ミシェル・オバマ出てくれないかな。
だけど、なんで、負けたときに出るんだろう。
昔、エドワード・ケネディがジミー・カーターに負けた時の演説も凄かったけど、今回の演説は、大統領候補指名受託演説を超えるヒラリー・クリントンの演説の中でも白眉といっていいもの。とても感動するだけに残念です。
副大統領候補にサンダース選んでいればなあ。
ヒラリー陣営が、トランプ支持者の分析を誤ったということですかね。
相手を責める前に、守りに入らないといけないのだから、簡単に勝てる訳はなかったか。
特に、トランプの醜聞は、まあアイツなら、と受け止められ、ヒラリーの醜聞は、政治家にあるまじき行為と評価を下げ、だったのでしょうね。
統計が悪かったから、自分は予想を外したのですか
それが霞が関の言い分ですか
と、庶民は思いますのが普通ということをお忘れなく
結局、国家運営もその調子で今もやっているのですかね
と、ふと疑問をもちました
ところで物価が下がっているのに
プラス成長という理解不能な統計を出すことに何の恥ずかしさも感じないのでしょうかね
今の官僚さんや政治家さんは
データが間違っていれば正確な分析ができないんですよね
いきなり初めてコメントをするのに
強烈なパンチで申し訳ないのですがね
え、と思うような文章なのでね、皮肉をこめて書きました
投資に関する情報記事で、末尾に、投資は自己責任で、みたいな謳い文句が書いてありますよね。
ぐっちーさんも、JDさんも、もちろん前橋さんも(笑)、その都度毎回記事の末尾に似たような文句を書き入れますか?(笑)