2015/05/14 00:00 | 米国 | コメント(4)
米国大統領選:共和党候補者の乱立
■ ハッカビー元アーカンソー州知事、米大統領選に出馬表明(5月6日付ロイター記事)
今月に入って、カーリー・フィオリーナ、ベン・カーソン、そしてマイク・ハッカビーが共和党候補者として名乗りを上げました。これで、共和党の候補者は、テッド・クルーズ、ランド・ポール、マルコ・ルビオに加えて既に6名。
これから、ジェブ・ブッシュ、スコット・ウォーカーが出馬することは確実で、他にも有力視されている政治家が何人かいますから、果たして何人の候補が出てくることになるのか。さながら戦国時代の様相を呈しています。
フィオリーナとカーソンに共通しているのは、政治経験がまったくないこと。これがプラスと出るかマイナスと出るかはその時代が何を要求しているかにかかっています。
今回の選挙では、政治経験豊かな候補者が好まれると見られています。仮にそうだとすれば、民主党候補者となるとみられるヒラリー・クリントンの敵にはならないでしょう。ヒラリーは、出馬表明以降、巧みな選挙パフォーマンスを展開し、よりパワーアップしている感があります。さすが百戦錬磨、様々な不安材料を抱えてはいるものの、その政治家力にはおそるべきものがあります。
ハッカビーは、アーカンソー州というビル・クリントンの出身地の知事をした経験があり、上記2候補とはまったく状況を異にしますが、過去の政治家というイメージが払拭できないのが難点です。2008年大統領選に出馬し、最初の党大会であるアイオワ州党大会で圧勝したとき、旋風を巻き起こしましたが、そのときがピークだった感があります。
2012年の大統領選では出馬すらしませんでした。カリスマのある保守政治家であり、南部で票をとれるのは大きな強みですし、労働者階級出身であることから世襲政治(ジェブ・ブッシュ)批判も可能な候補者ですが、決め手にはならない印象です。
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4 comments on “米国大統領選:共和党候補者の乱立”
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とどのつまり・・
米国経済順調って・・証でしょうねぇ・・
ぐっちー・・カーリー・フィオリーナ・・先物買いの様子・・
政治経験零で・・野心だけはデッカイ・・
案外・・早く・・消えるか・・とは素人判断・・
ぐっちー・・得意の地獄耳・・何か・・聞いてるな・・
JDさんにも・・聞こえてきますか・・・?(笑
選挙結果は、英国のように、最後は分からないところがあります。プライマリーは序盤で大体わかりますが。
「インテリジェンス情報」は、たくさん入ってきますが、当てになりません(笑)。
勝手なリクエストなので無視して頂いてかまわないのですが・・・。
「オバマとは何者だったのか」というポストをいつかお願いしたいです。
というのも、巷間「オバマがいかにダメな大統領だったか」という話で溢れすぎているように思うのです。
しかし、「遠からず、アメリカは特別な1つではなく、多数のうちの1つになる。パワーだけではなく、カルチャーにおいてもイデオロギーにおいても、そのようになる」ということを、かなり早く察知した人間の1人がオバマであって、アメリカの現実と世界情勢の現実とが、彼の洞察に追い付いていなかったのだ・・・という見方もできるかと思います。
ありがとうございます。
リクエスト承知しました。時間をおかないとなかなか難しいトピックかなと思いますが(ジョージWブッシュの評価も二転三転しています)、少なくとも退任の時点ではそういう議論が起こるでしょうから、検討したいと思います。