2025/01/06 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(1/5~11)日本製鉄のUSスチール買収阻止、ジョンソン下院議長選出
年末年始は暦どおりでも9連休ということで、ゆっくりできた方が多かったかと思います。幸い世界情勢も想定外の動きはなく、私も結構休めました。
本号が2025年(令和7年)の第1号となりますが、まずはゆっくり始動したいと思います。今週はこの後、「2025年の展望」も配信します。
【目次】
1.年末年始の動き
(1)日本製鉄のUSスチール買収阻止
(2)ジョンソン下院議長の選出
2.今週の動き
3.近況報告
4.バックナンバー
5.あとがき
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年末年始の動き
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2024年
12/22(日)
・トランプ次期大統領がエルブリッジ・コルビー元国防次官補代理を国防次官(政策担当)、サーベラスのスティーブン・ファインバーグCEOを国防副長官、スティーブン・ミラン元財務省上級顧問を大統領経済諮問委員会(CEA)委員長に任命すると発表
・トランプ次期大統領がパナマ運河の通行料の引き下げあるいは返還を要求
・トランプ次期大統領がデンマーク領グリーンランドの購入への意欲を表明
・トルコのフィダン外相とシリアのシャーム解放機構(HTS)のシャラア指導者が会談(ダマスカス)
12/23(月)
・バイデン大統領が連邦政府の死刑囚40人のうち37人の終身刑への減刑を発表
・対米外国投資委員会(CFIUS)が日本製鉄によるUSスチール買収に対する審査についてバイデン大統領に最終報告
・米国で25会計年度(24年10月~25年9月)の国防授権法(NDAA)が成立
・米下院倫理委員会が共和党のマット・ゲーツ前下院議員の未成年買収や違法薬物使用の疑惑に関する調査報告書を公表
・北朝鮮の朝鮮労働党の中央委員会総会(〜27日)
・ロシアのクルスク州で北朝鮮兵3,000人以上が死傷したとウクライナのゼレンスキー大統領が発表
・イスラエルのカッツ国防相が7月にハマスのハニーヤ政治局長の殺害へのイスラエルの関与を認める発言
12/24(火)
・中韓外相電話会談
12/25(水)
・クリスマス(米市場休場)
・中国の全人代常務委員会が人民解放軍の元幹部2人の全人代代表資格を解くと発表
・フィンランドとエストニアをバルト海の海底を通じ結ぶ電力ケーブルが破損(フィンランド当局はロシアの「影の船団」に属するとみられるタンカーを拿捕)
・カザフスタンでアゼルバイジャン航空の旅客機が墜落(アゼルバイジャンは外部からの攻撃を受けたとの見解を発表、米国はロシアの防空システムが撃ち落とした可能性があると表明)
・日中外相会談(北京)
12/26(木)
・ボクシングデー(欧州市場休場)
・台湾の台北地方検察署が台湾民衆党の柯文哲主席を収賄罪等の容疑で起訴
・イスラエル軍がイエメンの武装勢力フーシ派の支配下にあるサヌアの国際空港等を攻撃したと発表
12/27(金)
・トランプ次期大統領がTikTok規制法の発効日を25年1月20日の大統領就任日まで延期するよう求める意見書を米連邦最高裁に提出
・米国務省がジョージアのイワニシビリ元首相を制裁対象に指定
・ロシアのクルスク州で先週だけで北朝鮮兵1,000人が死傷したと米国が発表
・ロシアのクルスク州で北朝鮮兵がウクライナ軍の捕虜となり死亡したと韓国国家情報院が発表
・韓国国会が韓ドクス首相に対する弾劾訴追案を可決
・韓国検察が金龍顕前国防相を内乱罪の容疑で起訴
・ドイツ連邦議会が解散(25年2月23日に総選挙)
12/28(土)
・ロシア・アゼルバイジャン首脳電話会談(プーチン大統領がアゼルバイジャン航空機墜落について謝罪)
12/29(日)
・アゼルバイジャンのアリエフ大統領がアゼルバイジャン航空機墜落はロシアのチェチェン共和国のグロズヌイ上空で攻撃されたことが原因と表明
・ジョージアでミハイル・カベラシビリ大統領の就任式
・シャーム解放機構(HTS)のシャラア指導者がHTSを近いうちに解散すると表明
・米国のカーター元大統領が死去
12/30(月)
・トランプ次期大統領がH-1Bビザ制度への支持を表明
・NYの連邦高裁がトランプ次期大統領に性的暴行と名誉棄損により500万ドルの支払いを命じた地裁判決への上訴を却下
・韓国の高官犯罪捜査庁と警察の合同捜査本部が尹錫悦大統領の逮捕状をソウル西部地裁に請求(同地裁が逮捕状を発行)
・トリニダード・トバゴが非常事態を宣言
12/31(火)
・中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が電話で新年の挨拶
・中国の習近平国家主席が新年のテレビ演説
・ロシアのプーチン大統領が新年のテレビ演説
・ウクライナ軍がロシアのスモレンスク州の石油貯蔵施設を攻撃
2025年
1/1(水)
・ニューオーリンズでトラックが群衆に突っ込む事件
・ラスベガスのトランプ・ホテルでテスラのサイバートラックが爆発する事件
・台湾の頼清徳総統が新年の談話を発表
・ロシア産の天然ガスをウクライナ経由で欧州にパイプライン輸送するロシア・ウクライナ間の契約が失効
1/2(木)
・米債務上限停止の合意が失効
・中国商務省がロッキード・マーチン含む米企業28社の輸出規制リストへの追加を発表
・シリア暫定政権の外相と国防相がサウジを訪問
1/3(金)
・バイデン大統領が日本製鉄によるUSスチール買収を阻止する命令を発表
・米連邦議会(第119議会)が開会(米下院がジョンソン議員を議長に選出)
・韓国の高官犯罪捜査庁と警察の合同捜査本部が尹錫悦大統領の拘束令状の執行を中止
・独仏の外相がシリアを訪問(シャーム解放機構(HTS)のシャラア指導者と会談)
1/4(土)
・ブリンケン国務長官が韓国、日本、フランスを訪問(~9日)
●日本製鉄のUSスチール買収阻止
バイデン大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収計画に対し、国家安全保障上の懸念を理由に阻止する決定を下しました。対米外国投資委員会(CFIUS)の審査では結論が出ず、バイデンに決定が一任されたことを受け、退任前に最終的な判断を下したことになります。
日本製鉄とUSスチールはすぐに共同声明を発表し、「バイデン大統領の政治的な思惑のためになされたもので法令に明らかに違反」「国家安全保障問題に関する確かな証拠を提示しておらず明らかに政治的な判断」「法的権利を守るためにあらゆる措置を追求する」と表明しました。USスチールは「バイデン大統領の決定は恥ずべきものであり、腐敗している」「重要な同盟国である日本を侮辱した。中国共産党は小躍りして喜んでいる」との声明も出しています。
本件については、23年12月に買収計画が発表された時点でポイントをお伝えしていました(以下の記事参照)。米大統領選という不確定要素を挟んだものの、最終的にはおおむね予想どおりの展開になりました。今回の決定の意義と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。
・「日本製鉄のUSスチール買収」(23/12/25)
●ジョンソン下院議長の選出
米連邦議会では、1月3日から第119議会が始まり、共和党のマイク・ジョンソン議員が下院議長に選出されました。下院のちょうど過半数(218)を確保し、民主党のハキーム・ジェフリーズ(215)とはわずか3票差というギリギリの勝利でした。そのポイントをお伝えします(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます。
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あとがき
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■ カーター元米大統領が100歳で死去 ノーベル平和賞も受賞(24年12月30日付BBC)
カーター元大統領の業績や評価については、上記記事含め各所で論じられているので、ここでは割愛しますが、私が気になったのは国葬です。1月9日に行われ、米市場も休場になるとのこと。
ちなみに元大統領の国葬については個人的な思い出があります・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
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