2015/08/20 00:00 | 中南米 | コメント(2)
米・キューバ国交正常化
■ キューバの米大使館に米国旗掲揚 54年ぶり(8月15日付CNN記事)
米国とキューバが国交正常化を実現。これから制裁解除に向けた交渉が行われることになりますが、この問題は大統領選においても一つの争点となっています。
共和党候補者のジェブ・ブッシュとマルコ・ルビオがオバマ政権の対キューバ政策を批判する急先鋒ですが、先週、ヒラリー・クリントンがフロリダに乗り込み、両者を批判するという一幕がありました。
キューバ系米国人は共和党において重要な票田であり、その支持を得るためには、キューバに対する敵対的な姿勢、すなわち制裁解除への反対の姿勢を示す必要があると考えられています。
キューバ系米国人は、特にフロリダにおいて大きな存在感がありますが、ブッシュは元フロリダ州知事、ルビオはフロリダ州上院議員ですから、いずれの候補者にとっても、プライマリーにおいてフロリダを制することは死活的に重要です。特にルビオはキューバ系米国人であり、対キューバ政策は自身のアイデンティティにも関わる問題です。
このような背景から、上記の両候補者の発言に至ったわけですが、一方で、現在において、キューバ系米国人は、米国有権者全体の中で、またフロリダにおいてさえ、それほど大きな割合を占めているわけではありません。
しかも、世代間のギャップが指摘されています。すなわち、高齢層はオバマ外交に敵対的ですが、若年層は過半数がこれを支持しています。いかにキューバ系米国人が元々キューバ政府の迫害から逃れてきた人たちだったとはいえ、2世、3世の若い人たちにすれば、もはやキューバとの対立は過去のものとなっているのでしょう。
そんなわけで、この問題は、大統領選において、本選ではもちろん、プライマリーにおいても、それほど大きなイシューにはならないと思われます。
それにしても、マルコ・ルビオは共和党候補者の中で際だって若く(44歳)、それが故に67歳のヒラリー・クリントンに対抗できる有力候補と見られています。その彼が、伝統的なキューバ政策にこだわるのは何とも趣深いものがあります。
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2 comments on “米・キューバ国交正常化”
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歴史の流れ・・
今までが・・おかしかった・・
そう簡単にはいかない・・にしても・・
“Chan Chan”
アルロス アラ クバナナ コン レーチェ・・
よく食べたな・・・(笑
Ry Cooder、なつかしい。
LAから直行便が出るとか。
私も、近いうちに再訪したいものです。