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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2015/04/16 00:00  | 中南米 |  コメント(16)

米・キューバ関係の進展


米・キューバ関係ですが、昨年12月にオバマ政権が国交正常化の方針を示してから、4月11日に首脳会談が実現、そして14日にテロ支援国家指定の解除の承認・・・すごいペースで進展しています。

次に検討されるであろう経済制裁解除のためには議会の承認が必要となりますが、目を引くのはキューバ系議員の動きです。彼らは、いずれもキューバとの関係改善に対して強烈な批判を展開しています。

現職のキューバ系議員は現在7名なので、それ自体に議決を左右するほどの影響力はありません。しかし、その中には、イラン核協議の記事で取り上げた前上院外交委員長のボブ・メネンデス、先月に大統領選への出馬表明をしたテッド・クルーズ、今週に入って大統領選への出馬表明をしたマルコ・ルビオといった有力議員が含まれます。

いまハバナは、制裁解除を見越して、大いに盛り上がっているそうです。

私は学生の頃からラテンアメリカ(特にブラジル、キューバ、ジャマイカの音楽)が大好きで、スペイン語を勉強するためグアテマラに留学したこともあります(ちなみにラテンアメリカなまりのスペイン語を見分けることは簡単です)。

グアテマラ留学中、キューバにも行きました。制裁の影響のため、期待していたほどのギラギラした輝きはありませんでしたが、それでも楽しかったです。映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の映像さながらの旧市街を歩いたときは、胸が詰まりました。

現地滞在中、ゲバラのTシャツを買って、チェ・ゲバラ『モーターサイクル南米旅行日記』を読んだりしたものでした。また、革命博物館のゲバラとカストロのジオラマもなかなか魅せます。もう20年近く前になります。また近いうちに行って、その盛り上がっている様を見たいものです。

さて、今週末から2週間ほど、キューバではなく、東南アジアに行ってきます。本当はぐっちーさんも一緒に来てくれるはずだったのですが、残念ながら予定が合わず、今回は見送りになりました。ぐっちーさんの分までしっかり楽しんで、いや、仕事をしてきたいと思います。

東南アジアは、米国と並んで私の古くからの専門領域であり、かねてからその近さと重要性の割に正確な情報が不足していると感じていました。それだけに、このHPでは特に力を入れたいと思っている地域です。しっかりと情報収集して、良い報告をしたいと思います。

雑談ついでに述べると、前回の記事では、二宮さんから語学の勉強方法についてリクエストをいただきました。これは私としても、ぜひ書きたいと思っているテーマです。

私は帰国子女でも語学の天才でもありませんが、それだけに苦労している人の気持ちが分かります。自分で言うのもなんですが、かなり参考になるアドバイスができるのではないかと思っています。

英語は難しいです。20年近く使い続け、通訳も講演も山のように経験しましたが、それでも、スペイン語なら1年も勉強すれば今の英語のレベルより上手になるだろうなあ・・・と思ったりします(笑)。記事はだいぶ先になると思いますが、ご期待下さい。

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16 comments on “米・キューバ関係の進展
  1. ペルドン より:
    キューバ―・・ハバナ

    ハバナと言えば、僕には葉巻以外ない・・
    順法精神旺盛だった・・つまり二十歳まで煙草を嗜まなかった・・友達は高卒と同時に紙巻を咥え・・煙の輪っかを造っていた・・

    で二十歳になると同時・・真夜中・・憧れの煙草を・・しかし・・煙の曲芸に追い付くには・・少なくとも二年の歳月が必要とすぐ判った。
    ワープするぞ・・短期間で奴らを・・非合法グループを乗り越えてやると決心。
    それには・・葉巻以外なかった。

    当時手に入るのは・・国産のグローリアのみだった。名も良かった。二十歳に相応しい名前、葉巻だった。躊躇なく二十歳のチンピラはカポネ気取りで・・
    葉巻をくわえた。
    大人になったと実感した。男になったと実感した。ただの細い紙巻連中が・・ミスボラシク見えた。これこそグローリアだった。

    外に出たから・・グローリアから舶来葉巻に・・乗り替えた。
    そしてスペイン・・宗主国であったから・・スペインではハバナ葉巻が・・安価に氾濫していた。葉巻天国だった。
    どっぷり葉巻の煙に巻かれた。タバコと肺癌の関係なんて無知だったから・・恐れを知らなかった・・
    恐れを知らないのは恐ろしい事だと・・今では判る・・・(笑

  2. MJO より:
    オバマの焦り

    優柔不断のオバマ大統領は、外交で失態が続きアメリカの権威も失墜しています。なんとかアメリカ大統領として歴史に実績を残したいと焦っているようです。中南米諸国や南アメリカでは中国の影響力が相当強まっているようで、ここで何とかしないといけないと打って出たのがキューバとの国交回復でしょうか。そしてテロ支援国家の指定解除は大統領権限でできるのでしょうか。経済制裁解除は議会の承認が必要ということですが、いまのアメリカ議会とオバマの関係で議会がすんなりと承認するのでしょうか。国交回復は世界にとってもいいことではありますが、さてどうでしょう。

  3. volcano より:
    東南アジア

    キューバ。業績を残したいオバマ。でも、もっと他にやること沢山あるだろ。世界が落胆してる理由。大統領就任早々にノーベル平和賞を貰ったのは、どーだったのか。

    イギリスが7つの海を支配してる頃、盗難アジアの使役の為に中国人奴隷(苦力クーリー)を連れて来た。欧米は植民地にする前に先兵として、まず宣教師を送り込む。現在人の人心掌握後に軍隊を送り込む。現地人支配の汚ない恨まれる仕事は、中国人にやらせる。白人は恨みの対象から姿を消した。
    植民地支配が終わり白人は居なくなった。中国人は現地に残った。元より現地人支配に慣れていたのだろう。中国人が盗難アジア経済を牛耳るようになる。
    GUCCIさんによれば、盗難アジア中華と本土中国人は、仲良しって訳でもなさそう。その辺の研究も宜しくお願い致します。

  4. JFKD より:
    華僑

    東南アジアでは英国がインド・中国からの苦力を連れてきたが、既にいた華僑が導いたのかもしれない。残った苦力が経済を牛耳るに至るのは難しかった気がするので華僑のこと教えてください。インドシナと言われているので中印の商人がいつごろから入っていたのか。真田幸光教授は今でも旧宗主国のネットワークがこの地にあり、いろんな開発投資案件も結局最後にそこを通してくれとのことで、AIIBに欧州が入るのもなるほどと思わせます。ADBを凌ぐかも。当然旧植民地のことは良く知ってるんでしょうね、ガンマン米国とそのポチ日本よりも。彼らと華僑との折り合いもどうなんですかね。本来故郷を捨てた人たちというイメージがありますが、遊牧民族に追われ華北から華南開拓、そしてもっと南へ、亡命者、いろいろ想像できます。中共崩壊の場合は華僑どういう行動をおこすのか。

  5. volcano より:
    フィリピン

    フィリピンの富を独占するたった3%の中華P人は言う。
    「誰が大統領になろうが、貧乏人から搾取するこの三角形のピラミッドは壊せないさ」
    中華P人は税金を納めない。マジメに申告する日本人が納税者上位に来る。外人には土地所有させない。内需産業からも外人を排除する。中華P人50家族ぐらいがフィリピンの土地を独占する。アキノもその一人。P人、小作人のままでは、やる気も起きない。プランテーションの歴史から作る作物も限定されてる。新鮮な野菜を手に入れるのは、至難の技。二毛作三毛作出来る南国で米を輸入してる愚かさ。
    日本からの累積ODA2兆円もあれば、インフラ整備も出来た筈だが、中華P人の懐へ。政治の腐敗を強めただけだった。
    庶民の海外出稼ぎマネーは、中華SMに吸収されるだけ。それが税収となることもなく金が循環しない。経済波及効果ゼロ。
    これを経済とは、言わない。「搾取」と言う。
    日本は、ODAをする時に「せめて相互主義にしろよ」とは言えなかったのか。歴史の贖罪の気持ちだけからだったのか。

  6. JD より:
    ペルドンさん

    ハバナは、物が少なくてさびしい印象でしたが、コイーバは破格の値段で売られていて、私も友人から、とにかくコイーバは箱買いしてこいと言われました。笑

  7. JD より:
    東南アジア

    華僑・華人のネットワーク、フィリピンの大土地所有は東南アジア世界の形成を考える上で重要な視点ですね。近いうち東南アジアの歴史を取り上げる予定なので、その中でどう位置づけられるか説明したいと思っています。
    米キューバ関係も、大変面白いところなので、そのうち書きたいと思います。

  8. ペルドン より:
    JDさん

    コイバは葉巻の恋場としては・・有名ですが・・一頃に比べれば・・味のランクは落ちた・・と思います。
    カストロ政権下・・ハバナ葉巻の質の低下が著しく・・欧州市場では取り扱わない寸前までいった。スイスの有名な葉巻店「ダビドフ」が手を貸し盛り返した。

    コイバはキューバ―政府用贈答葉巻として誕生し席捲したが、希少性も大だった。
    今はもっと安くてうまい葉巻が誕生していると思います。数が多いので・・一本一本味見して・・好みを弄っていくのですが・・それ相当のお覚悟を。

    東京に居た時、友人が浮気した時は必ず寄って・・葉巻の煙を吹きかけてくれ・・と懇願され・・一本の葉巻が二本に利殖・・まぁ・・味見で下着から靴下まで葉巻の香りが染み付く事を覚悟して下さい・・・(笑

  9. JD より:
    ペルドンさん

    私も東京のシガーバーに行っていますが、服に香りがつくのは難点です。

  10. 一太郎 より:
    大英帝国

    AIIBを巡って、英国は米国の制止を振り切って参加を表明したわけですが、これがきっかけでG7の欧州諸国が雪崩を打って遅れまじと参加表明がなされました。結果、米国と日本が取り残された状態になり、日本には賛否の議論が渦巻いています。米国と英国はそんなに仲が悪かったのでしょうか。英国はオバマが余りにもみっともない外交政策を続けるので、刎頚の友のはずの米国を見限ったのか。習近平の高笑いが聞こえてきそうであります。果たしてババを掴まされるのはどちらでしょうか。

  11. 一太郎 より:
    AIIBについて

    すいません、エラソーなコメントしてしまいましたが、東洋経済OLに競馬好きエコノミストぐっちー師匠がAIIBについて詳しく書いてありました。基本同意で地政学的、歴史的、経済学的に照らしてみればそのとおりですな。
    ただし、競馬の予想は当たらないことが多いので、参考にしない方がいいかも(笑)。オバゼキ先生の方が参考になりますよ。・・でもご推奨のサトノクラウンは一番人気馬かもね。

  12. sunny より:
    魚の目で流れを見ると

    10年前の古い記事ですが、アメリカの外交方針は、これからもバランス重視で、次は、オバマより好戦的な大統領になっても、世界の潮流を止めることはできないことを悟るでしょう。

    フォリンアフェアーズ 2005年8月号
    中国の台頭と東アジア秩序
    ――中国の台頭は具体的に何を引き起こすだろうか。

      シカゴ大学のジョン・ミアシャイマーは、「伝統的にアメリカ外交はヨーロッパとアジアで支配的なパワーが出現するのを阻止することを目的にしてきたが、むしろ現在のアメリカはアジアから次第に手を引くことで、中国の台頭を助けている部分がある」と警鐘を鳴らす。
    だが、H・キッシンジャーは次のように語っている。「われわれには中国の大国化を阻止する力はない。台頭のペースをゆっくりとしたものにならできるが、その場合でも、10年後、20年後にはやっかいな事態に直面する。私はアジアに新しい秩序の均衡が必要だとみているし、アメリカがその均衡の一翼を担いたいのなら、中国との協調路線をとるほうが賢明だろう」

  13. 二宮 より:
    音から入る

    リクエストに反応いただき有難うございます。
    他人のせいにするのは良くない事と心得つつも、
    これだけ大勢の人が膨大な時間をかけてもほとんど話せていない英語教育というのは
    やっぱり致命的に問題があると思わざるを得ません。

    JDさんのスペイン語は音から入ったからスンナリいくのではないでしょうか?
    自分はいま幼児向け英語教材からやり直してみています。子供の教育と一緒に。

    キューバといえば、ソ連崩壊後に物資不足から都市農業を実践、
    農薬や化学肥料すら入手できないのでやむなく国家をあげて有機農業に取り組み
    自給率が劇的に高まったといわれる面白い国。自分も一度行ってみたいです。

    東南アジアのレポートも楽しみにしております。

  14. JFKD より:
    御本尊 降臨

    ぐっちーに西欧勢は東南アジアの投資戦略に乗り遅れている、植民地視線しかなく自力で投資先の選別もできないとはっきり指摘されてしまいました。私はバブル破裂後邦銀が手を引き、西欧勢が勢力を増し、リーマン後また逆転したと思っていました。また旧宗主国のネットワークも機能していると聞いていましたが、最後に顔を出し手数料を取っていただけなんですかね。それと華僑との関係も気になるところ。そもそもADBではまともな融資なので現地も企業もうま味とスピードに欠けるので、そこを中国が借入国の身分ながら投資国になりたいというこで付込んで来たということでしょうか。やっぱりODA、円借款でしょうね、実績もノウハウもうまくいくのは。ぐっちーもADBまで使ってと言っています。ADBはそんなもんなんでしょう。中国はこの融通の利く方を他国の金を使ってAIIBとしてやりたいという虫の良い了見でしょう。ただそれほど欧州金融機関は実績がなくアンテナの感度が悪かったのか、ADBで米国・カナダは地位を築いたのかはちょっと疑問に思いました。中露のリテラシーのなさは私もまっぴら御免ですし、ぐっちー待望のEU金融のルビコン渡河にはいよいよかと思いますがDAXは最高値更新。しぶとい。しかし東洋経済OL、久々に唸りました。このへんのJDさんの解説、期待してます。

  15. JFKD より:
    株屋の目で流れを見ると

    米国は米中国交回復で資本主義を導入させて以来、天安門事件を除きずっと中国を育て続けていて、ロシアに対する敵意のようなものは全く感じられず、確かに台頭を助けているし、最初から阻止する力はないとまで言っている。恐れも感じられず、やっかいな事態に直面しても均衡協調路線をとると言う。米ソ対決の時と違って、同じ体制・価値観の共有を目指している相手としてG2とまで持ち上げている。次の超大国は中国だとロックフェラーも決めたとのこと。10年後GDP逆転。たまにヒラリーが中国は貧しい国になるだろうとか言ったりもする。日本もたまにそう言われたこともある。これを言われるとある程そうなる。なにか格付会社のレーティング情報を聞いている気分になる。IPOでも考えているんだろうか。創業者利益。

  16. sunny より:
    鳥の目で流れを見ると

    資本はより高い利潤が上がるところへ移動していくので、金利が下がり利潤が上がらなくなった先進国から、金利の高い後進国へと移動していくのは当然です。
    ジムロジャーズもアメリカを見限り、何年も前に投資先を東南アジアや中国に移しました。最近は、北朝鮮にも投資しているとか。 将来的に、ここは大化けすると読んでいるのかな。私も同じ読み。 東南アジアにしても、北朝鮮にしても、電力さえままならない地域。東南アジアでの国連の貧困対策10年プロジェクトも終了したし、更にADBなどによる基本インフラが整ったところで、今後はAIIBによる大型インフラ整備があるでしょう。当たりもあれば外れもありの。
    中央アジアもこれからどんどん変貌するでしょう。タジキスタンなどは、黒川紀章の新都市デザインにイギリス資本なども入り、モダンな都市に大変身。最近
    調印された中国-イラン鉄道建設プロジェクトは中国-キルギス-タジキスタン-アフガニスタン-イランを繋ぐプロジェクトで、タジキスタン山岳部はかなりの難所で、金がかかるようですが、はてさてどうなることやら。それにいつのことになるやら。

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