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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2024/01/29 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(1/28~2/3)ニューハンプシャー州予備選、バイデン政権のLNG輸出認可停止


先週も寒かったですね。天気はおおむね良かったですが、強風で寒さが一層厳しくなったときもありました(ゴルフをしたらグリーン上でもボールが動いたりして苦労しました)。私は暑さより寒さが苦手なので、冬は早く終わって欲しいと毎年思うのですが、春はまだしばらく先なので、防寒対策をしっかりして頑張っていきたいと思います。

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先週の動き
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1/21(日)
・ブリンケン国務長官がカーボベルデ、コートジボワール、ナイジェリア、アンゴラを訪問(~26日)
・米共和党のロン・デサンティス・フロリダ州知事が大統領選からの撤退を表明
・「G77+中国」首脳会議(ウガンダ・カンパラ、~22日)
・ロシアのサンクトペテルブルク西方のウスチルガ港の天然ガス大手ノバテク保有の燃料生産設備で火災が発生(ウクライナのメディアはウクライナのドローンの攻撃と報道)
・ハマスが23年10月のイスラエルへの奇襲攻撃に関する報告書を発表

1/22(月)
・米英軍がイエメンのフーシ派の関連施設を攻撃
・米連邦最高裁がテキサス州のメキシコとの国境に設置したカミソリ有刺鉄線を連邦国境警備職員が撤去することを認める判断
・中国人民銀行がLPRを据え置き(1年物3.45%、5年物4.2%)
・EU外相理事会(ブリュッセル)
・イスラエル議会がネタニヤフ首相の不信任決議案を否決
・イスラエルがハマスに最長2か月の戦闘休止を提案したとの報道

1/23(火)
・米軍が紅海に向けて発射準備をしていたフーシ派の対艦ミサイル2発を破壊
・米主催のウクライナへの軍事支援に関する多国間会議(オンライン)
・米大統領選挙・ニューハンプシャー州予備選(共和党はトランプ前大統領、民主党はバイデン大統領が勝利)
・トルコ議会がスウェーデンのNATO加盟を承認

1/24(水)
・全米自動車労組(UAW)がバイデン大統領への支持を表明
・米海軍のイージス駆逐艦ジョン・フィンが台湾海峡を通過したと中国軍が発表
・中国がナウルとの国交回復を発表
・中国人民銀行が預金準備率の0.5%引き下げを発表
・ロシアのベルゴロド州でロシア軍の大型輸送機「イリューシン76」が墜落したとロシア国防省が発表
・ロシアのクラスノダール地方のロスネフチの製油所で火災が発生(ロシアのメディアはウクライナのドローン攻撃と報道)
・ハンガリーのオルバン首相がスウェーデンのNATO加盟への支持を表明
・イラン・トルコ首脳会談(アンカラ)
・タイ憲法裁が前進党のピター前党首の議員資格を認める判決

1/25(木)
・米国の23年10~12月の実質GDP成長率(速報値)の発表(前期比年率+3.3%)
・トランプ前大統領が国境警備対策について民主党との合意は「完璧」でなければ拒むべきとトゥルース・ソーシャルに投稿
・ワシントンDCの連邦地裁がナヴァロ元大統領補佐官に議会侮辱罪で禁錮4月と罰金9,500ドルの量刑判決
・台湾の頼清徳次期総統と米下院の台湾議連の共同議長を務めるマリオ・ディアスバラート議員(共和党)とアミ・ベラ議員(民主党)が会談(台北)
・韓国大法院が不二越の元挺身隊訴訟で賠償を命じる二審判決に対する被告の上告を棄却(判決が確定)
・モスクワの裁判所がロシア軍の元大佐で「ドネツク人民共和国」の元国防相のイーゴリ・ギルキン(ストレルコフ)に過激言動罪で懲役4年の判決
・仏印首脳会談(ジャイプル)
・イスラエルとハマスが35日間の戦闘休止で基本合意したとの報道
・トルコのエルドアン大統領がスウェーデンのNATO加盟を承認
・トルコ中銀が政策金利を引き上げ(42.5→45%)
・ECB定例理事会(フランクフルト)
・日中輸出管理対話(東京)

1/26(金)
・バイデン大統領がLNG輸出の新規認可の一時停止を発表
・米・エジプト、米・カタール首脳電話会談
・サリバン大統領補佐官と中国の王毅外相が会談(バンコク、~27日)
・米国務省がトルコへのF-16の売却を議会に通知
・米軍が紅海に向けて発射準備をしていたフーシ派の対艦ミサイル1発を破壊
・フーシ派がイエメン沖のアデン湾でマーシャル諸島船籍で英企業が運航する石油タンカーをミサイルで攻撃
・米マンハッタン連邦地裁の陪審がトランプ前大統領によるジーン・キャロル氏への名誉毀損を認め、8,330万ドルの損害賠償を命じる評決
・UNRWAが23年10月のハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃に職員が関与した可能性があると発表(米英伊加豪が資金拠出を一時停止)
・ICJがイスラエルに対しガザでのジェノサイド防止のための仮保全措置を命令
・中国の孫衛東外務次官と北朝鮮の崔善姫外相、朴明浩外務次官が会談(平壌)
・韓国のソウル中央地裁が梁承泰元最高裁長官に元徴用工訴訟の最高裁判決を遅らせたとする職権乱用罪等の容疑について無罪判決
・ミシェル欧州理事会議長が欧州議会選への出馬を撤回
・ツバル総選挙(ナタノ首相が落選)

●ニューハンプシャー州予備選(共和党)

ニューハンプシャー州予備選が開催されました。共和党の予備選の結果(得票率と獲得した代議員数)は以下のとおりでした。

1 ドナルド・トランプ  54.4% 12
2 ニッキー・ヘイリー  43.3% 10

ロン・デサンティス・フロリダ州知事が直前に撤退を表明したことで、ついにトランプとヘイリーの一騎打ちになりましたが、トランプ前大統領がアイオワ州党員集会に続いて連勝しました。ヘイリーとの差は11ポイントでした。

今回の結果はおおむね前回の記事(以下のリンク参照)の記事で予想したとおりでした。その意義と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。

「アイオワ州党員集会」(1/22)
 
●ニューハンプシャー州予備選(民主党)

ニューハンプシャー州予備選は共和党のみならず民主党でも行われました。その意義については前回の記事(以下のリンク)を参照ください。

「ニューハンプシャー州予備選」(1/22)

結果(得票率)は以下のとおりでした。その意義について解説します。あわせて、大統領選に向けたバイデン陣営の状況についてもコメントします(※メルマガで解説)。

1 ジョー・バイデン    63.9% 
2 ディーン・フィリップス 19.6%

●バイデン政権のLNG輸出認可停止

バイデン大統領がLNGの新規輸出認可を一時停止すると発表しました。LNG輸出によるエネルギーコスト、米国のエネルギー安全保障、気候変動への影響を精査し、パブリックコメントを募ったうえで判断するとしています。

この決定は、前項で述べたとおり、大統領選を見据えた政治的な動きと考えられますが、外交政策に波及し、国内政治にも複雑な影響を及ぼす可能性があります。その意味を解説します(※メルマガで解説)。

※米国の国境対策をめぐる議論(トランプ前大統領とマコーネル上院院内総務の発言、ウクライナ支援との関係、テキサス州のアボット知事とバイデン政権の対立)とフーシ派の紅海での船舶攻撃(米国の対応とネタニヤフ政権の今後)もホットなテーマなので取り上げたかったのですが、すみません、今週は時間が取れませんでした。次回以降に解説します。

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今週の動き
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(※メルマガで解説。)

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あとがき
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ミス日本、グランプリにウクライナ出身モデル 「日本人のアイデンティティー」めぐる議論が再燃(1月25日付BBC)

スポーツの世界では外国生まれの選手が日本代表となることにほとんど違和感はなくなったと思いますが、日本の伝統的な文化に関わる場面では、国籍とは別に「日本らしさ」が考慮されることはある程度理解できます。「ミス日本」もそうした一例かもしれません・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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