2023/12/11 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(12/10~16)イスラエルのガザ南部攻撃、米国のウクライナ支援法案、共和党大統領候補の第4回TV討論会
先週は多忙を極めたため、今週はいつもよりポイントを絞ってコンパクトにしました。ご質問やご要望があれば、補足説明や取り上げていなかったトピックについて解説しますので、ご遠慮なくご連絡下さい。
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先週の動き
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12/3(日)
・イスラエル軍がガザ南部への地上侵攻を開始
・イエメンの武装勢力フーシ派が紅海で商業船3隻を攻撃(米駆逐艦カーニーが商業船を援護、ドローンを撃墜)
・インドのラジャスタン、チャッティスガル、マディヤプラデシュ、テランガナの4州の議会選挙の結果が発表(与党BJPが3州で勝利)
・ベネズエラでガイアナの領有権の主張の賛否を問う国民投票(賛成95%)
12/4(月)
・イスラエルでネタニヤフ首相の汚職事件の裁判が再開
・米軍がイラクで武装組織に対する空爆を実施
・米共和党のノースダコタ州のダグ・バーガム知事が24年大統領選からの撤退を表明
・NY州の裁判所でトランプ・オーガニゼーションの金融詐欺に基づく損害賠償請求の裁判の口頭弁論
・中・ベラルーシ首脳会談(北京)
・中国軍の南部戦区が南シナ海のアユンギン礁周辺に米海軍艦ギフォーズが「不法侵入」したと発表
12/5(火)
・イスラエル軍がガザ南部のハンユニスに侵攻
・英・イスラエル首脳電話会談
・ウクライナのゼレンスキー大統領がバイデン政権による上下両院議員への機密ブリーフィングに欠席
・湾岸協力会議(GCC)首脳会議(ドーハ)
12/6(水)
・G7首脳会議(ウクライナのゼレンスキー大統領も参加)(オンライン)
・バイデン大統領が国境対策に関する演説
・米中外相電話会談
・米海軍のP8A対潜哨戒機が台湾海峡上空を飛行したと中国軍が発表
・米商務省が42企業・個人(ロシア企業含む)をロシアのドローン生産等への関与を理由に輸出管理規則に基づく「エンティティ・リスト」に追加
・イエレン財務長官が17企業・個人をフェンタニルの密売への関与を理由に制裁対象に追加(メキシコシティ)
・米上院がウクライナ、イスラエル、台湾への軍事支援や国境警備を含む1,060億ドルの支出法案の審議を進める手続きを否決
・米共和党の大統領候補者の第4回討論会(アラバマ州タスカルーサ)
・トランプ前大統領がFoxのショーン・ハニティ主催のタウンホールに参加(アイオワ州ダベンポート)
・マッカーシー前下院議長が下院議員の辞職を表明
・中国の王文濤商務相とマイクロソフトのスミス社長が会談(北京)
・イタリアが中国に一帯一路からの離脱を12月3日に通知したとの報道
・ロシア・UAE首脳会談(アブダビ)
・ロシアのプーチン大統領とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が会談(リヤド)
・国連のグテーレス事務総長が国連憲章99条に基づきガザでの人道的停戦を安保理に要請
・米軍がオスプレイの飛行の一時停止を発表
・日・イスラエル首脳電話会談
12/7(木)
・米・イスラエル、米・ヨルダン首脳電話会談
・カリフォルニア州の連邦大陪審がハンター・バイデンを脱税等の9件の連邦税法違反の容疑で起訴
・中・EU首脳会談(北京、~8日)
・第8回「瀾滄江-メコン川協力(LMC)」外相会議(北京)
・ロシア・イラン首脳会談(モスクワ)
・豪州のアルバニージー首相とPNGのマラペ首相が新安保協定に署名(キャンベラ)
・トルコ・ギリシャ首脳会談(アテネ)
・日・ノルウェー首脳会談(東京)
12/8(金)
・国連安保理がガザでの人道的停戦を求める決議案を否決(米国が拒否権発動)
・米財務省が中国、イラン、アフガンの高官等を含む20人を人権侵害を理由に制裁対象に追加
・中国共産党中央委員会政治局会議(北京)
・中国国家外貨管理局の朱鶴新・党組書記(中国人民銀行副総裁)の同局長就任が発表
・ロシアのプーチン大統領が24年大統領選への出馬を表明
・EUがハマスの軍事部門アル・カッサム旅団のムハンマド・デイフ指揮官らハマス幹部2人をテロリスト・制裁対象に指定
12/9(土)
・米国がイスラエルへの戦車搭載の弾薬の売却を発表
・日米韓安保担当高官協議(ソウル)
・中国海警局の艦船が南シナ海のスカボロー礁周辺でフィリピン軍の補給活動を放水砲を使って妨害したとフィリピン政府が発表
・欧州委員会が包括的AI規制で大筋合意に至ったと発表
●イスラエルのガザ南部攻撃
イスラエル軍のガザへの攻撃は、12月1日に再開してから、南部まで範囲を拡大し、激しさを増しています。ハマスとの戦闘が10月7日に始まってから2か月になりますが、ガザでの死者は1万7,000人を超えました。
イスラエル軍は、前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおり、南部の最大都市ハンユニスにヤヒヤ・アル・シンワールらハマスの主要幹部や重要な軍事インフラがあるとみて、主要な作戦目標としています。ガラント国防相はハマスに「崩壊の兆し」が見えると述べましたが、イスラエルのメディアによれば、政府高官は、作戦は今後3~4週間続き、来年まで持ち越されるとの見通しを述べました。
・「イスラエルとハマスの戦闘の再開」(12/4)
民間人の犠牲は増え続け、イスラエル軍が多数のパレスチナ人男性を下着姿で連行するなど、凄惨な光景が相次いで報じられました。人道状況の悪化を受け、イスラエルに対する国際的な非難は高まり続けています。
グテーレス国連事務総長は国連憲章第99条に基づき、ガザでの人道的停戦を安保理に要請するという極めて珍しい措置に及び(過去5回しか使われず、直近の例は89年)、安保理は緊急会合を開きました。しかし、UAEが提案した人道的停戦を求める決議案は米国の拒否権発動により否決されました。
紅海では、フーシ派が商業船3隻を同時に攻撃し、米駆逐艦カーニーが援護に回ってドローンを撃墜するという事態が発生しました。船体への大きな損傷や死傷者は生じなかったと報じられていますが、フーシ派はイスラエルがガザへの攻撃をやめるまでイスラエル船への攻撃を続けると宣言し、引き続き海上航行の安全を脅かす構えを見せています。
これらの最新の動きを踏まえ、今後の展望を解説します(※メルマガで解説)。
●米国のウクライナ支援法案
米上院がウクライナ、イスラエル、台湾への軍事支援や国境警備を含む1,060億ドルの支出法案の審議を進める手続きを51対49で否決しました。共和党議員全員に加え、無所属のバーニー・サンダース議員もイスラエルへの軍事支援が含まれていることを理由に反対しました。
米議会は今週後半から冬期休会に入ります。それまでにウクライナとイスラエルへの支援法案が成立するか不透明な状況が続きます。その展望とウクライナ情勢の今後について解説します(※メルマガで解説)。
●共和党大統領候補の第4回TV討論会
共和党大統領候補の第4回TV討論会がアラバマ州タスカルーサで行われました。
今回の参加者は、ロン・デサンティス・フロリダ州知事、ヴィヴェク・ラマスワミ(起業家)、ニッキー・ヘイリー元国連大使、クリス・クリスティ元ニュージャージー州知事の4人でした。
トランプ前大統領は今回も欠席し、代わりにアイオワ州ダベンポートでFoxのショーン・ハニティ主催のタウンホールに参加しました。
今回の討論会の意義と今後の展望について述べます。また、リズ・チェイニー元下院議員の大統領選出馬の可能性とその意味についてもコメントします(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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(※メルマガで解説。)
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あとがき
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■ 映画『首』公式サイト
映画『首』を見ました。北野ワールド全開のエンターテイメントでしたね。好みは分かれるでしょうが、私は楽しめました・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
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