2023/10/09 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(10/8~14)ハマスのイスラエル攻撃、マッカーシー下院議長解任、ポーランド総選挙、スロバキア総選挙
先週からずいぶん涼しくなってきましたね。朝起きると肌寒く、ブランケットをかぶるようになりました。ベッドでゴロゴロするのが気持ち良いですが、なんだか一気に冬が近づいてきたような気もします。おそらくそう長くは続かないであろう秋のひとときをできる限り味わいたいものです。
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先週の動き
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10/1(日)
・カリフォルニア州のニューサム知事が故ダイアン・ファインスタイン上院議員の後任に政治資金団体「エミリーズ・リスト」のラフォンザ・バトラー代表を指名
・中国国慶節(~7日まで休日)
・トルコのアンカラで自爆テロ(PKKが犯行声明)、トルコがイラク北部のPKKの拠点を空爆
10/2(月)
・トランプ前大統領の金融詐欺等の民事裁判が開始(同前大統領が出廷)(NY)
・米比合同軍事演習「サマサマ」(マニラ首都圏・ルソン島南部、~13日)
・EU外相会合(キーウ)
・ノーベル生理学・医学賞発表(カタリン・カリコ、ドリュー・ワイスマン)
10/3(火)
・米下院がマッカーシー議長の解任動議を可決
・ハンター・バイデンがデラウェア州ウィルミントンの連邦地裁に出廷(無罪を主張)
・G7、EU、ポーランド、ルーマニアのウクライナ情勢に関する電話会議
・ウクライナのゼレンスキー大統領がハルキウ州クピヤンシクからドネツク州リマンにかけての前線を訪問
・アルメニアが国際刑事裁判所(ICC)への加盟を決定
・タイのバンコクの百貨店「サイアム・パラゴン」で銃撃事件
・ノーベル物理学賞発表(ピエール・アゴスティーニ、フェレンツ・クラウス、アンヌ・ルイエ)
10/4(水)
・バイデン政権が新たに12万5,000人の米国民が学生ローン一部免除の対象になったと発表
・OPECプラスの合同閣僚監視委員会(JMMC)(オンライン)
・ノーベル化学賞発表(ムンジ・バウェンディ、ルイス・ブルース、アレクセイ・エキモフ)
10/5(木)
・欧州政治共同体(EPC)首脳会議(ウクライナのゼレンスキー大統領も参加)(グラナダ)
・EU・ドイツ・フランス・アルメニア首脳会談(同)
・バルダイ会議(プーチン大統領がロシアはCTBTの批准を撤回する可能性があると主張)(ソチ)
・ウクライナがポーランド、ハンガリー、スロバキアによるウクライナ産穀物の輸入禁止に関するWTOへの提訴を中断すると発表
・米軍がシリア上空でトルコの無人機を撃墜したと発表(トルコは米軍との意思疎通を強化すると発表)
・米国土安全保障省がメキシコとの国境の「壁」の早急な建設のために環境保護の規制等に関する26の連邦法の適用を免除すると発表
・ノーベル文学賞発表(ヨン・フォッセ)
10/6(金)
・米商務省が中国の42の企業・団体を軍事品開発につながる技術のロシアへの供給を理由に輸出管理規則に基づく「エンティティ・リスト」に追加
・米連邦大陪審が元陸軍軍曹ジョセフ・シュミットを国防情報の中国への提供の容疑で起訴したと司法省が発表
・ブリンケン国務長官がメキシコのロペスオブラドール大統領と会談(メキシコシティ)
・トランプ前大統領がジム・ジョーダン議員の下院議長立候補への支持を表明
・ロシア・ウズベキスタン首脳会談(モスクワ)
・EU非公式首脳会議(グラナダ)
・バヌアツ議会がキルマン首相の不信任案を可決、後任にサルワイ元首相を選出
・ノーベル平和賞発表(ナルゲス・モハンマディ)
10/7(土)
・ハマスがイスラエルを数千発のミサイルで攻撃、地上戦を展開(イスラエルは応戦、ガザを報復攻撃)
・米民主党のシューマー上院院内総務率いる超党派の上院議員団が上海を訪問
・ロシア・カザフスタン首脳会談(モスクワ郊外)
●ハマスによるイスラエル攻撃
ガザを実行支配するパレスチナ人武装勢力のハマスが「アル・アクサの洪水」作戦と称して、数千発(ハマスによれば5,000発、イスラエルのメディアによれば2,500発以上)のロケット弾をイスラエルに向けて発射し、イスラエル国内の国境近くの町に戦闘員を侵入させました。
ハマスはイスラエル南部や中部の一部の地域を一時的に占領し、イスラエルの市民や軍人を人質として連れ去りました。イスラエル軍との衝突により、死者は双方あわせて500人以上に上り、戦闘や市民に被害が及んでいる凄惨な光景がSNSで配信されました。
イスラエルのネタニヤフ首相は「我々は戦争状態にある」と発表、全土に非常事態を宣言しました。数万人規模の予備役が動員され、「鉄の剣」作戦を実行すると表明し、ガザに対する空爆を行いました。
ハマスのイスラエルへのロケット弾による攻撃はこれまでも行われてきましたが、今回の攻撃の規模は極めて大きく、また戦闘員をイスラエル領内に侵入させるのは極めて異例、前代未聞のことでした。
状況はまだ流動的であり、情報も限られていますが、今回の攻撃の背景と今後の展望について、現時点での分析を述べます(※メルマガで解説)。
●マッカーシー下院議長の解任
米連邦議会下院がマッカーシー議長の解任動議を可決しました(賛成216、反対210、欠席7)。下院議長が解任されるのは史上初の事態でした。
民主党議員は全員が解任を支持し、共和党からは8人の造反議員が出ました。解任動議を提案したマット・ゲーツ、アンディ・ビッグスなどフリーダム・コーカスの議員が含まれています。
マッカーシーが解任される可能性は前回の記事(以下のリンク参照)で指摘していましたが、実際にここまで一気に事態が動くとは予想しておらず、驚きの展開でした。
・「政府閉鎖の回避」(10/2)
臨時の下院議長にはマッカーシーの指名により、パトリック・マクヘンリー議員が就任しました。今週(10月11日)、下院議長の選出が行われる見通しで、現時点では、共和党のスティーブ・スカリス院内総務とフリーダム・コーカスのジム・ジョーダン議員が立候補を表明しています。
下院議長は果たして選出されるのか。また、政府閉鎖、24会計年度予算、ウクライナ支援はどうなるのか。マッカーシー解任の意義とともに、こうした今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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(※ポーランド総選挙など。メルマガで解説。)
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あとがき
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■ エリザベス女王をクロスボウで暗殺しようとした被告に禁錮9年 AIから影響(10月6日付BBC)
>インド系シーク教徒のルーツを持つチャイル被告はこの動画の中で、「人種を理由に殺され、侮蔑され、差別された人々」のための行動だと説明していた。
>チャイル被告は自らを「スターウォーズ」に登場する「シス卿」だと述べるなど、同作品のキャラクターやその背景に深くのめりこんでいた。
>チャイル被告はまた、殺人計画をAIチャットボット「サライ」に打ち明けていた。サライをガールフレンドだと認識しており、女王を殺せば再会できると信じていたという。
なんというか、お腹いっぱいになる情報量ですね・・シク教徒と聞いてカナダのカリスタン運動の指導者の殺害事件を思い出しましたが、ここはおそらくあまり重要なポイントではないのでしょうね・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
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