2023/07/31 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(7/30~8/5)ウクライナの反転攻勢、秦剛の解任、人民銀総裁の交代、米・イタリア首脳会談
さすがに日が出ていないと涼しく感じられ、風が吹くと気持ち良いのですが、それでも7時頃にはもう暑くなっています。午後にはもう外に出たくなくなります(苦笑)。
日焼けや熱中症、それに目への影響も気を付けたほうが良いですね。最近は男性も日傘をさす光景もみられるようになったようです。サングラスも、これまで以上に一般的になっていくのかもしれません(これも一種の欧米化?)。
先週は映画『君たちはどう生きるか』を見ました。内容は一切非公開ということで(ネットを見ても驚くほど情報が出ていない模様)、「あとがき」で取り上げることもしませんが、とりあえずタイトルだけは、「え、やっぱりそうだったのか」という驚きがありました(これ以上はもう書けません・・笑)。
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先週の動き
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7/23(日)
・ロシア・ベラルーシ首脳会談(サンクトペテルブルク)
・ロシア軍がオデーサをミサイルとドローンで攻撃
・台湾の国民党の党大会(新北)
・カンボジア下院選挙(与党・人民党が圧勝)
・スペイン総選挙(中道右派の野党・国民党(PP)が第1党)
7/24(月)
・モスクワの中心部でドローン2機による攻撃が発生、建物2棟に被害
・ロシア軍がオデーサ州のドナウ川沿いのレニの穀物倉庫や港湾施設をドローンで攻撃(ルーマニアが攻撃を非難)
・ロシアで予備役軍人の年齢の上限を5歳引き上げる改正法が成立
・米国務省のミラー報道官がウクライナはロシアに占領された領土の45%を奪還したと表明
・米東部時間7月23日にシリア上空でロシア軍の戦闘機が発射した照明弾が米無人機に命中したと米中央軍が発表
・台湾で中国軍による台湾侵攻を想定した年1回の大規模軍事演習「漢光演習」(~28日)
・イスラエル国会が司法改革法案を可決
7/25(火)
・ロシア軍がキーウをミサイルとドローンで攻撃
・ロシア下院が徴兵年齢の上限を30歳に引き上げる法案を可決
・米国防総省がウクライナへの4億ドルの追加軍事支援を発表
・FOMC(~26日)
・中国の全人代常務委員会(秦剛外相の解任と王毅政治局委員の外相兼務、潘功勝・中国人民銀行党委書記の同行総裁就任を決定)(北京)
・トルコ・パレスチナ首脳会談(アンカラ)
7/26(水)
・ロシア軍がキーウ州、フメリニツキー州、キロボフラード州をミサイルで攻撃
・ブリンケン国務長官がトンガを訪問
・ハンター・バイデンがデラウェア州の連邦裁判所に出廷(判事が税金滞納容疑に関する司法取引の承認を延期)
・FOMC最終日(FF金利の誘導目標を0.25%引き上げ(5.25~5.5%))
・中国の王毅政治局委員兼外相とトルコのエルドアン大統領が会談(アンカラ)
・台湾の蔡英文総統が漢光演習を視察
・ニジェールでアブドラマン大佐がクーデターを宣言
7/27(木)
・ウクライナ軍がザポリージャ州の前線でロシア軍への攻勢を続けていると発表(ゼレンスキー大統領がドネツク州のスタロマイオルスケ村をロシア軍から奪還したと表明するウクライナ軍兵士のビデオを公開)
・ロシア・アフリカ首脳会議(サンクトペテルブルク、~28日)
・プリゴジンがサンクトペテルブルクでアフリカの高官とみられる人物と握手している写真をロシアのメディアが掲載
・米・イタリア首脳会談(ワシントンDC)
・米上院が24会計年度の国防授権法(NDAA)案を可決
・米国の23年4~6月期の実質GDP成長率の発表(前期比年率換算+2.4%)
・米連邦大陪審がトランプ前大統領を機密文書の保持事件について司法妨害等の容疑で追起訴、マール・アラーゴの職員カルロス・デ・オリベイラを起訴
・トランプ前大統領がスミス特別検察官と自身の弁護士が面会したとトゥルース・ソーシャルに投稿
・北朝鮮で朝鮮戦争休戦70年の記念式典(中国の李鴻忠政治局委員、ロシアのショイグ国防相が参加)(平壌)
・北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記とロシアのショイグ国防相が会談(同)
・ECB定例理事会(主要政策金利を0.25%引き上げ(3.75%))(フランクフルト)
・タイの国会が首相選出の投票
7/28(金)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がキーウで演説(ウクライナには圧倒的な勝利が必要と発言)
・ロシア軍がロストフ州のタガンログの上空でウクライナのミサイルを迎撃したと発表
・ロシア軍がドニエプロペトロフスク州のドニプロをミサイルで攻撃
・カタールのサーニー首相兼外相がキーウを訪問
・米国が3億4,500万ドルの台湾への追加軍事支援の決定を発表
・米共和党のイベント「リンカーン・ディナー」(アイオワ州デモイン)
・中国が南シナ海で軍事演習(~8/2)
・北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記と中国の李鴻忠政治局委員が会談(平壌)
・トルコ・イスラエル首脳会談(アンカラ)
・G20環境・気候相会合(インド・チェンナイ)
・ニジェールの大統領警護隊を率いるチアニ将軍が政権移行のための評議会トップになると宣言
7/29(土)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がドネツク州のバフムト方面を訪問
・米豪外務・防衛担当閣僚協議(2+2)(ブリスベン)
●ウクライナの反転攻勢
ウクライナ軍が6月初めから反転攻勢を始めてから、ほぼ2か月が経過しました。
ウクライナ軍は(1)バフムト方面(東部、ドネツク州)、(2)ヴェリカ・ノボシルカ方面(南東部、ドネツク州とザポリージャ州の境)、(3)トクマク方面(南部、ザポリージャ州)の3つの軸で攻勢を続けていますが、これまでのところ特筆すべき戦果は挙げておらず、特に南部で進展がみられないことは、これまでお伝えしてきたとおりです。
しかし先週、ウクライナ軍は南部での攻勢を強化し、特にザポリージャ州ロボティネ周辺で戦闘が激化していると報じられました。ロボティネは南部の要衝トクマクから20キロという近距離にあります。
ゼレンスキー大統領は、ロボティネ周辺のスタロマイオルスケ村を奪還したと主張する兵士の動画を投稿しました。また、「竜の歯」と呼ばれるロシアの防衛線にウクライナ軍が初めて到達したとみられる動画も流れました。
こうした最新の情報に基づき、ウクライナの反転攻勢の現状と今後の展望を解説します(※メルマガで解説)。
●秦剛外相の解任
全国人民代表大会(全人代)常務委員会が突然開催され(前日に招集が発表されるという、極めて異例な形の開催)、秦剛外相の退任と王毅政治局委員の外相兼務が決定されました。
秦剛はこの1か月間姿を見せず、外交部はその理由も説明せず、健康状態や私生活について様々な噂が飛び交っていました。結局解任に至りましたが、理由は明らかにされず、謎に包まれた交代劇になりました。
秦剛の解任の背景については様々な憶測が流れていますが、今後の展望含め、私なりの見方をお伝えします(※メルマガで解説)。
●人民銀総裁の交代
前項で述べたとおり、全人代常務委員会が突然開催され、秦剛外相が解任されましたが、このとき、中国人民銀行の易綱総裁の退任と潘功勝党委書記の総裁就任が決定されました。
マーケットを見ている人たちにすれば、秦剛よりもこちらのほうがインパクトがあったと思います。この交代の意義について、私からは主に政治的な視点からコメントします(※メルマガで解説)。
●米・イタリア首脳会談
イタリアのメローニ首相が米国を訪問し、バイデン大統領とホワイトハウスで会談しました。
両首脳は、ウクライナ支援などにおけるパートナーシップを確認するとともに、中国への対応についても話し合いました。イタリアはG7の中で唯一「一帯一路」に参加していますが、メローニはこのことも議題に上ったと述べました。
イタリアと中国の関係は、コンテ、ドラギ、そしてメローニと政権が変わる中で変化を続けています。その意味を理解することは、米国の対中戦略、欧州と中国の関係を考察する上で重要です。この点について、今回の会談の意義と今後の展望を含め、解説します(※メルマガで解説)。
※ハンター・バイデンとトランプの訴追についても解説したかったのですが、長くなってしまったので、次回以降に取り上げます。
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今週の動き
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(※メルマガで解説。)
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あとがき
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■ 米俳優スペイシー氏に無罪評決 男性4人への性的暴行疑惑で英裁判所(7月27日付BBC)
何度も本メルマガで書いてきたネタですが、ケヴィン・スペイシーの訴訟については、17年に提起された時点から多大なる関心を寄せていました(この記事(17/11/6)のあとがき参照)。
私が大好きだったドラマ『ハウス・オブ・カード』の最終シーズンの制作がこのために中断され、最終的にはスペイシー抜きで作られることになったからです(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
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