2023/05/08 00:00 | 今週の動き | コメント(1)
今週の動き(5/7~13)ワグネルのバフムト撤退発表、米債務上限、英地方選挙、岸田首相の訪韓、ロシア戦勝記念日、トルコ大統領選、タイ選挙
連休も終わり、仕事も再開ですね。私は暦の休みはあまり関係ないのですが、それでもやはり周りの動きが慌ただしくなるので、身が引き締まります。グッチーポストからも、今週は新たなお知らせがあると思いますので、ご期待下さい!
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先週の動き
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4/30(日)
・ウクライナのゼレンスキー大統領が演説(「重要な戦闘がまもなく始まる」と発言)
・ウクライナ軍のフメニュク報道官が4月29日のセバストポリでの石油備蓄施設の火災はドローンによる攻撃でウクライナ軍が計画する大規模な反転攻勢の「準備の一環」と表明
・パラグアイ大統領選挙(与党コロラド党のサンティアゴ・ペニャ元財務相が勝利)
・ウズベキスタンで憲法改正の国民投票(大統領任期の延長が承認)
・日・エジプト首脳会談(カイロ)
5/1(月)
・米比首脳会談(ワシントンDC)
・ファースト・リパブリック・バンクが破綻、JPモルガン・チェースが買収を発表
・イエレン財務長官が連邦議会の指導部に対して政府債務の上限問題に関する書簡を送付
・米国のミリー統合参謀本部議長とウクライナ軍のザルジニー総司令官が電話会談
・ロシア軍がウクライナ各地の軍事拠点をミサイルで攻撃
・台湾の蔡英文総統と米国のボルトン元大統領補佐官が会談(台北)
・アルメニア・アゼルバイジャン外相会談(ワシントンDC)
・日・ガーナ首脳会談(アクラ)
5/2(火)
・フロリダ州で「反ESG法」が成立
・FOMC(~3日)
・ADB年次総会(仁川、~5日)
・ASEAN+3財務相・中銀総裁会議(同)
・日韓財務相会談(同)
5/3(水)
・ロシア大統領府(クレムリン)がドローンによる攻撃を受けたとロシア政府が発表(ロシアはウクライナによるプーチン大統領を狙った攻撃と主張、ウクライナは関与を否定)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がフィンランドを電撃訪問
・ウクライナ軍がロシアが占領しているザポリージャ州のオレホフを攻撃
・欧州委員会がウクライナ向けの弾薬増産に備え関連企業に5億ユーロの支援金を提供する法案を発表
・FOMC最終日(FF金利の誘導目標を0.25%引き上げ(5~5.25%))
・イラン・シリア首脳会談(ダマスカス)
・日・ケニア首脳会談(ナイロビ)
5/4(木)
・ロシア軍がキーウとオデーサをドローンで攻撃
・ウクライナのゼレンスキー大統領が国際刑事裁判所(ICC)で演説(ハーグ)
・バイデン大統領がAI関連企業のトップとのホワイトハウスでの会合に参加
・上海協力機構(SCO)外相会合(ゴア、~5日)
・中ロ外相会談(同)
・英国の地方選挙(イングランド)
・ECB定例理事会(主要政策金利を0.25引き上げ(3.25%))(フランクフルト)
・日・モザンビーク首脳会談(マプト)
5/5(金)
・ロシアの「民間軍事会社」ワグネルの創設者プリゴジンがワグネルは5月10日にバフムトから撤退すると発表
・バイデン大統領がニーラ・タンデン上級顧問の国内政策会議(DPC)委員長任命を発表
・フロリダ州で同州がディズニーと締結した開発契約を無効にする権限を監督当局に付与する法律が成立
・WHOが新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の終了を発表
・日・シンガポール首脳会談(シンガポール)
5/6(土)
・英国のチャールズ国王の戴冠式(ロンドン)
・ロシアの保守派作家ザハル・プリレーピンが自動車の爆発で負傷
●ワグネルのバフムト撤退発表
これまで取り上げてきたとおり、ウクライナ軍の大規模な反転攻勢が近いうちに始まるとみられています。以下の記事で述べたとおり、この反攻作戦は戦況を大きく変える可能性があります。
・「バイデンの出馬宣言」(5/1)
ロシアは警戒を強めており、ザポリージャ州の支配地域にいる住民7万人を移動させると発表しました。また、バフムトでの戦闘でロシア正規軍と並ぶ主戦力となっているワグネルを率いるプリゴジンは、ロシア国防省が弾薬を供給しないとして、ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長を公然と非難し、さらに、弾薬が尽きていることを理由に、戦勝記念日の翌日にあたる5月10日にバフムトから撤退すると発表しました。
常軌を逸したかのように見えるプリゴジンの言動とウクライナの反転攻勢について、追って別稿で解説します。
●米債務上限をめぐる交渉
先月(4/26)、米下院が債務上限引き上げ法案を賛成217、反対215で可決しました。共和党のマッカーシー下院議長が主導した法案で、連邦債務上限を最大1兆5,000億ドル引き上げ、連邦政府の支出を4兆5,000億ドル削減するというものですが、共和党議員は4人が反対に回り、ギリギリでの可決になりました。
法案は上院に送られますが、民主党が過半数を占めるので、可決の見込みはありません。民主党のシューマー院内総務は、債務上限の引き上げは歳出削減を伴わない「クリーン」な法案で実現すべきと述べています。
バイデン大統領は、今週(5/9)、マッカーシーと協議を行う予定です。これに先立ち、先週(5/1)、イエレン財務長官は、米国が早ければ6月1日に債務上限に達する可能性があると警告する書簡を議会に送付しました。
債務上限の引き上げをめぐる交渉は米国内政(議会)における最重要イシューであり、その帰趨は米国を超えて世界の経済に大きな影響を与えます。経済的な影響については経済ZAP!!がフォローしていますが、私からは、主に政治プロセスの観点から、今後の展望と注目ポイントを述べます(※メルマガで解説)。
●英国の地方選挙(イングランド)
英国のイングランドの地方自治体317のうち230で選挙が実施され、合計8058の議席が争われました。
スナク政権にとっては、発足から初めて迎える大きな選挙でしたが、与党・保守党は改選前から1,000議席以上減らすという大敗を喫しました。最大野党・労働党は500議席、自由民主党は400議席ほどそれぞれ増やしました。
英国の総選挙は25年1月24日までに行われる予定です。まだ先と思うかもしれませんが、イングランドという英国の中心地域での統一地方選挙は国政の選挙の見通しにも重要な示唆を与えます。今回の選挙の意義、スナク政権と総選挙の展望について解説します(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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(※岸田首相の訪韓、ロシアの対独戦勝記念日、トルコ大統領選挙、タイ総選挙など。メルマガで解説。)
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あとがき
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■ チャールズ英国王とカミラ王妃が戴冠 パレードに多くの人々(5月6日付BBC)
ドラマ『ザ・クラウン』でのエリザベス女王の戴冠式やチャールズ皇太子のエピソードを思い出しながら見ました(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
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One comment on “今週の動き(5/7~13)ワグネルのバフムト撤退発表、米債務上限、英地方選挙、岸田首相の訪韓、ロシア戦勝記念日、トルコ大統領選、タイ選挙”
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いまは、中国共産党一党支配下にあるが、
中国大陸内は、もともと群雄割拠で分裂していたはず。
言葉も地方それぞれだったとか。
「”アメリカ”とひとくくりにするのは間違っている」と言われるが、
中国大陸内も、地域によって心情は様々なのでは。。。
「美国と共産党政権の対立であって、我々は西側と共生の経済環境にある」
と思う中国人・華僑が増えれば。。。