2022/12/05 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(12/4~10)中国のゼロコロナ抗議デモ、米仏首脳会談、ロシアのウクライナ侵攻、OPECプラス、ジョージア州上院選
ワールドカップの日本対スペイン戦、朝4時からライブで見ましたが、すごかったですね。日本の同点、逆転のゴールは、堂安の技量、三笘と田中の執念、どちらも言葉にできないほどの迫力で、まるでマンガの名場面のようでした。三笘のクロスはドラマチック過ぎて、試合後も世界中で議論を巻き起こす結果になってしまいましたが(笑)。
前半はスペインに圧倒的にボールを支配され、攻めるチャンスすら見えず、やっぱりこうなるのか、ゴールを決められるのも無理はない・・という重苦しい気分に。選手も苦しかったことでしょう。しかし、その集中力はまったく衰えず、後半に切り札が続々と投入されると、明らかに日本に勢いが出てきます。
前田がゴールキーパーを追い込む場面を作り出した頃から、これは・・という雰囲気が漂ってきました。その後すぐに伊東のボール奪取から堂安、その数分後に堂安、三笘、田中の以心伝心の連携。技術的にも精神的にも、こんなに強い日本代表を見ることができるとは・・と胸にこみ上げるものがありました。
逆転後はスペインの猛攻が続きましたが、日本の守備に乱れは見えず、ドイツ戦よりもずっと頼もしく、安心して見ていられました。こうなると、コスタリカに負けたのは何だったのかと思いますが、ボールを支配すると逆に攻めにくくなるといったスタイルの問題もあったでしょうし、コスタリカにしてみれば、逆にジャイアントキリングだったのかもしれません(笑)。もちろんコスタリカは十分に強いチームだったとも思いますが。
決勝トーナメント初戦の相手はクロアチア。前回大会の準優勝国、エースのモドリッチも健在、日本とは98年と06年のワールドカップで対戦(1敗1引き分け)という因縁もあり、楽しみな対決です。手強い相手ですが、天国と地獄を味わってより強くなった日本代表であれば十分に戦えるはず・・と期待は高まります。見たことのない光景をさらに見せて欲しいものですね。
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先週の動き
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11/27(日)
・中国各地でゼロコロナ政策に対する抗議デモが発生
・ロシアのウクライナ侵攻で動員されたロシア兵の母親や反戦を訴える女性団体がウクライナからの撤退を求める議会宛の公開書簡を発表
・トランプ前大統領が11月22日に白人至上主義者のニック・フエンテスとマール・ア・ラーゴで会食したとの報道(ホワイトハウスや共和党指導部が批判)
11/28(月)
・ロシア・カザフスタン首脳会談(モスクワ)
・ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランド、バルト3国の外相がキーウを訪問
11/29(火)
・バイデン大統領が上下両院の指導部と会談
・米国防総省が中国の軍事力に関する年次報告書を公表
・米ロ核軍縮協議の延期
・米上院が同性婚の権利を保障する法案を可決
・ロシアの会計検査院のクドリン長官が辞任を表明
・NATO外相理事会(ブカレスト、~30日)
・カタールエナジーが米コノコ・フィリップスと共同でドイツにLNGを26年から短くとも15年間、最大200万トンを供給すると発表
・中国国家衛生健康委員会が高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種を強化する方針を発表
・パキスタンの陸軍参謀長にアシム・ムニール元ISI長官が就任
・岸田首相とモンゴルのフレルスフ大統領が会談(東京)
11/30(水)
・パウエルFRB議長がブルッキングス研究所で講演
・米下院民主党が来年の新議会での院内総務にハキーム・ジェフリーズ議員、院内幹事にキャサリン・クラーク議員を選出
・ワシントンDCの連邦地裁が21年1月の連邦議会議事堂襲撃事件について極右団体オースキーパーズのリーダーであるスチュワート・ローズらに扇動共謀罪等の有罪評決
・中国の孫春蘭副首相が中国国家衛生健康委員会との会合に出席(新型コロナウイルス対策の改善について発表)
・中国の江沢民元国家主席が死去
・台湾の与党・民進党の代理主席に陳其邁・高雄市長が選任
・英国がロシアへの追加制裁を発表
12/1(木)
・米仏首脳会談(ワシントンDC)
・日米韓が北朝鮮のICBM発射を受けて追加制裁を発表
・バイデン大統領が24年大統領選挙の予備選の初戦をアイオワ州からサウスカロライナ州にするよう提案したと民主党全国委員会が発表
・アトランタ州の連邦高裁がマール・ア・ラーゴでの押収品について「スペシャル・マスター(特別管理者)」を任命し検証させるとのフロリダ州の連邦地裁の決定を取り消す判決
・中・EU首脳会談(習近平国家主席とミシェル欧州理事会議長の会談)(北京)
・インドのグジャラート州議会選挙(~5日)
12/2(金)
・ロシア・ドイツ首脳電話会談
・ロシア・ベラルーシ首脳電話会談
・米国で貨物鉄道のストライキを回避するための法律が成立
・米国の極右陰謀論者アレックス・ジョーンズが自己破産を申請
・台湾の蔡英文総統と英国の議員団が会談(台北)
12/3(土)
・ロシアのショイグ国防相とベラルーシのルカシェンコ大統領、フレニン国防相が会談(ミンスク)
・韓国検察が文在寅政権下の20年9月に北朝鮮軍が黄海で韓国の公務員男性を射殺した事件に関して政府の判断にあわない情報を削除するよう関係機関に指示していたとして、徐薫前国家安保室長を職権乱用等の容疑で逮捕
・日・モルドバ首脳会談(東京)
●中国のゼロコロナへの抗議デモ
中国各地でゼロコロナ政策への抗議デモが発生しました。発端になったのは11月24日に起こった新疆ウイグル自治区ウルムチでの高層マンション火災でした。ロックダウンによって多くの人たちの脱出が遅れ、10人が死亡。26日に上海のウルムチ中路で追悼式が行われましたが、集まった人々が抗議活動を始め、「共産党退陣しろ、習近平退陣しろ」という異例の体制批判に及びました。
抗議デモは、北京、成都、広州、南京、武漢、西安などの主要都市でも相次いで発生しました。習近平国家主席との縁が深い清華大学でも、学生たちが抗議活動を行い、抗議の意思表示として、白紙や「フリードマン方程式」(「フリードマン」の音が「free 的 man(自由な人)」を連想させる)を書いた紙を掲げました。
これを受け、中国の国家衛生健康委員会は高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種を強化する方針を発表しました。さらに、孫春蘭副首相が同委員会との会合に出席し、「オミクロン株の病原性は比較的弱く、ワクチン接種も進み、新型コロナに対する政府の知見も蓄積されている」「コロナとの闘いは新たな段階にあり、新たな課題に向き合っている」と表明しました。
その後、習近平が訪中したミシェル欧州理事会議長と会談した際、「コロナの感染が約3年続き、人々が不満を抱いている」「抗議しているのは主に学生たちだ」「中国で現在の主流はオミクロン株で、以前のデルタ株に比べて致死率が低い」と述べたと報じられました。
北京や上海を含む主要地域でこれだけの抗議デモが発生し、中国共産党と習近平を名指しで批判するに至ったのは、習近平体制になってから初めてのことで、強い衝撃を与えました。さらに、抗議活動が行われている最中に江沢民元国家主席の死去が発表されました。
今回の抗議デモと中国のコロナ政策の意義と展望について、江沢民の死去が意味するものとあわせて解説します(※メルマガで解説)。
●米仏首脳会談(米欧関係)
フランスのマクロン大統領が国賓として米国を訪問し、バイデン大統領と会談しました。マクロンはかつてフランスの植民地だったルイジアナ州ニューオーリンズにも訪問し、現地でのフランス語教育支援について語るとともに、テスラのマスクCEOとも面会しました。
今回のマクロンの訪米の意義と米欧関係の展望についてコメントします(※メルマガで解説)。
●ロシアのウクライナ侵攻
ロシア軍によるウクライナ侵攻は、本日(12月5日)で287日目を迎えました。
主戦場である東部では、ハルキウ州東部とルハンスク州西部でウクライナ軍、ドネツク州でロシア軍が攻勢を続けています。ルハンスク州西部のスバトベとクレミンナ、ドネツク州のバフムト周辺では戦闘が激化し、ウクライナ軍とロシア軍が少しずつ前進していますが、主要な防衛ラインは維持されているようです。
ヘルソン州では、ドニエプル川西岸を制圧したことでウクライナ軍は作戦の目的を達成しましたが、先週、一部の部隊が東岸に到達し、橋頭堡を築きつつあると報じられました。ウクライナ軍が東岸で旗を掲げるのは、ロシア軍の侵攻後初めてのことです。
バイデン大統領は、マクロン大統領との会談後の記者会見で、プーチン大統領が戦争を終わらせる方法を探しているということを条件に、ロシアと話をする用意があると述べました。これに対し、ペスコフ大統領報道官は、ロシアは対話に対してオープンだが、ロシア軍がウクライナから撤退することを交渉の条件にすることは不可能と述べました。またマクロンは、テレビインタビューで、停戦交渉においては、米欧はロシアの安全の保証についても検討する必要があると述べました。
EUは、ロシアの海上輸送用原油に1バレル60ドルの価格上限を設定し、上限を市場価格の5%以下に維持する調整メカニズムを導入することで合意しました。G7は9月に価格上限の設定で合意し、今週(12月5日)から実施することを決定していましたが、今回、EU、それに豪州も合意に達し、足並みをそろえて導入されることになりました。
こうした最新の動きを踏まえ、現状と展望について解説します(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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(※OPECプラス(米中とアラブの関係)、ジョージア州上院選決選投票など。メルマガで解説。)
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あとがき
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■ 「現代用語の基礎知識」選 2022ユーキャン新語・流行語大賞 年間大賞&トップ10発表!(12月1日付ユーキャン)
年間大賞は「村神様」・・野球自体が日本全体を巻き込むほどのブームだったのかなという疑問もあり、ちょっと意外でしたが、国民的スポーツであることをあらためて実感させた一年だったということでしょうか。王さんの記録超えも野球の黄金時代を思い出させてくれたように思います(私のような昭和世代のノスタルジーでしょうが・・)。
トップ10も、ピンとこない言葉が多かったです。ロシア・ウクライナ戦争について、もっとインパクトのある言葉がなかったのかなと思いますが、「Z」などはマニアック過ぎたでしょうか。岸田首相の名言である「検討を加速する」が入っていないのも残念でした。
ワールドカップが間に合っていれば、何が入ったでしょうね。「ブラボー」「ちょっと足が長くて良かった」「VAR」あたりでしょうか。決勝トーナメントでまた新しい言葉が次々に生まれるでしょうね。楽しみです。
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