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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2022/11/21 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(11/20~26)ロシアのウクライナ侵攻、米中首脳会談、日中首脳会談、米中間選挙・トランプ出馬、マレーシア総選挙


今週からいよいよワールドカップですね。日本の初戦の相手はドイツ。その後もコスタリカ、そしてスペインと対戦という、とんでもないグループですが、優勝候補の強豪との勝負を見られるのは幸運なことかもしれません。見るだけの気楽な立場だから言えることでしょうが・・とにかく初戦から大一番、楽しみです。

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先週の動き
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11/13(日)
・東アジアサミット(プノンペン)
・日米、米韓、日米韓、日韓、日越首脳会談(同)
・米豪首脳会談(同)
・トルコのイスタンブールで爆発(トルコ政府はPKKとPYD/YPGによるテロと発表)
・イスラエルのヘルツォグ大統領がネタニヤフ元首相に組閣を指示
・スロベニア大統領選挙決選投票(ナターシャ・ピルツムサルが勝利)

11/14(月)
・米中首脳会談(バリ)
・バーンズCIA長官とロシアのナルイシキンSVR長官が会談(アンカラ)
・米財務省がロシアの軍事サプライチェーンに関わる14個人・28団体への制裁を発表
・ウクライナのゼレンスキー大統領がヘルソン市を訪問
・国連総会でロシアにウクライナへの損害賠償を要求する決議が採択(94か国が賛成、14か国(ロシア、中国)が反対、73か国(インド、南ア)が棄権)(NY)
・日・インドネシア、日・EU首脳会談(バリ)

11/15(火)
・G20サミット(バリ、~16日)
・中韓、中仏、中豪首脳会談(同)
・中ロ外相会談(同)
・ロシア軍がキーウを含むウクライナ各地をミサイルで攻撃
・ポーランドにミサイルが着弾、2人が死亡(ポーランド外務省はロシア製ミサイルと発表、ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアによる攻撃を主張、ロシア国防省は攻撃を否定)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がバーンズCIA長官と会談(キーウ)
・米議会の米中経済安全保障再考委員会(USCC)が中国の軍事力や経済に関する年次報告書(22年版)を公表
・トランプ前大統領が24年大統領選への出馬を宣言(マール・ア・ラーゴ)
・米共和党の下院議員が来年1月の次期下院議長選の共和党候補にマッカーシー院内総務を選出

11/16(水)
・ポーランドのドゥダ大統領が「ポーランドへの意図的な攻撃であるという兆候はみられない」と発言
・NATO大使会合(ストルテンベルグ事務総長が「ウクライナの防空ミサイルがポーランドに着弾した可能性がある」「最終的な責任はロシアにある」と発言)(ブリュッセル)
・G7とNATOの緊急首脳会議(バリ)
・米・ポーランド首脳電話会談
・バイデン大統領がポーランドに着弾したミサイルがロシアから発射された可能性は低いと発言(バリ)
・米NSCが「ウクライナの防空ミサイルが不幸にもポーランドに着弾したとみて矛盾はない」「最終的な責任はロシアにある」との声明を発表
・ウクライナのゼレンスキー大統領がポーランドに着弾したミサイルはウクライナ軍が発射したものでないことに疑いはないと発言
・イエレン財務長官が米国から145億ドルのウクライナへの追加支援が必要との声明を発表(バリ)
・国連安保理がロシアのウクライナ侵攻に関する公開会合を開催(NY)
・米主催のウクライナへの軍事支援に関する多国間会議(オンライン)
・ウクライナのフメリニツキー原子力発電所への外部からの電力の供給が一時的に失われたとIAEAのグロッシ事務局長が発表
・米英首脳会談(バリ)
・イエレン財務長官と中国人民銀行の易綱総裁が会談(同)
・中伊首脳会談(同)
・22年7-9月期のロシアの実質GDP成長率の発表(前年同期比▲4%)
・APEC閣僚会議(バンコク、~17日)
・米共和党の上院議員が来年1月の次期院内総務にマコーネル院内総務を選出
・NASAが月探査ロケット「アルテミス1」打ち上げ(フロリダ州ケネディ宇宙センター)
・ドイツの憲法裁判所が21年9月のベルリン市議会選挙の無効とやり直しを求める判決

11/17(木)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がポーランドへのミサイルの着弾について、何が起こったのか完全には把握していないが、ロシア製のミサイルだったこと、ウクライナの防空システムから発射があったことは確信しており、調査結果が出ない限りウクライナのミサイルだったとはいえない、ウクライナの専門家も現地調査に加わると発言
・ポーランドのドゥダ大統領が同国へのミサイルの着弾は意図的な攻撃ではないと発言(プシェボドフ)
・ロシア、ウクライナ、トルコ、国連の穀物輸出の合意の120日間の延長が決定
・オランダの裁判所が14年7月のウクライナ上空でのマレーシア航空機撃墜事件について殺人罪に問われた元ロシア大佐ら4人のうち3人に終身刑の判決
・米司法省がカショギ記者殺害事件の訴訟においてサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は免責されるとの判断をワシントンDCの連邦地裁に提出
・ペローシ下院議長が民主党指導部から退任する意向を表明
・北朝鮮が江原道元山から日本海に向けて短距離弾道ミサイル1発を発射したと韓国軍合同参謀本部が発表
・英国のハント財務相が財政計画を発表
・トルコのエルドアン大統領とイスラエルのネタニヤフ元首相が電話会談
・日中首脳会談(バンコク)

11/18(金)
・APEC首脳会議(バンコク、~19日)
・タイUSTR代表と中国の王文濤商務相が会談(同)
・岸田首相とAPEC台湾代表を務めるTSMC創業者の張忠謀(モリス・チャン)が会談(同)
・ウクライナ・トルコ、ロシア・トルコ首脳電話会談
・スウェーデン検察が9月のノルド・ストリームの損傷について破壊工作を確認したと発表
・米司法省がトランプ前大統領の連邦議事堂襲撃事件への関与や機密情報の取り扱いの不正疑惑を捜査する特別検察官にジャック・スミス元連邦検事を任命したと発表
・北朝鮮が平壌の順安地区から日本海に向けてICBM1発を発射したと韓国軍合同参謀本部が発表
・COP27の会期の延長(シャルム・エル・シェイク)

11/19(土)
・英国のスナク首相がキーウを訪問(ゼレンスキー大統領と会談、5,000万ポンドの追加軍事支援を表明)
・ハリス副大統領と中国の習近平国家主席が会談(バンコク)
・APEC台湾代表を務めるTSMC創業者の張忠謀が中国の習近平国家主席に共産党大会への祝意を伝えたと発言(同)
・トランプ前大統領のツイッターアカウントの凍結が解除
・北朝鮮が11月18日のミサイル発射は新型ICBM「火星17」の試射だったと発表
・米韓空軍の合同軍事演習(米空軍の戦略爆撃機「B1B」が参加)
・マレーシア総選挙

●ロシアのウクライナ侵攻

ロシア軍によるウクライナ侵攻は、本日(11月21日)で273日目を迎えました。およそ9か月が経過したことになります。

ウクライナ軍はハルキウ州ルハンスク州で反攻作戦を続けていますが、ロシア軍は防衛拠点を固めつつ、反撃も行っています。ヘルソン州ではドニエプル川西岸を押さえたことでまずは作戦の目的が達成されましたが、ウクライナ軍は奪還領土の統治を固めつつ、次の反攻作戦の準備を進めているようです。

一方、ロシア軍はドネツク州での侵攻作戦を強化しており、ゼレンスキー大統領も戦闘の激化を強調しています。これからヘルソン州西岸から撤退させた部隊がドネツク州に配備されるとみられています。

主戦場での動きとは別に、ロシア軍はウクライナ各地のエネルギーインフラをミサイルで再び攻撃。各地で停電が発生し、ゼレンスキーは1000万人以上のウクライナ人が電力を失っていると述べました。今後、寒波も強まり、電力、暖房、水の供給に影響が出ることが懸念されています。

11月15日にはキーウを含む各地に100発ものミサイルが撃ち込まれましたが、ここでポーランドのプシェボドフ村に2発のミサイルが着弾、2人が死亡するという事態が発生しました。ポーランド外務省はロシア製ミサイルと発表し、ゼレンスキーはロシアによる攻撃を主張しましたが、ロシア国防省は攻撃を否定し、ポーランドの報道を「意図的な挑発」と非難しました。

NATO加盟国であるポーランドがロシアに攻撃されたとなると、集団的自衛権(NATO条約第5条)が発動される可能性があります。ポーランドのNATO条約第4条に基づく要請により、NATO加盟国で協議が行われましたが、第3次世界大戦の影がよぎり、緊張が走りました。

ポーランドは調査を行い、ドゥダ大統領が「ポーランドへの意図的な攻撃であるという兆候はみられない」と発言。NATOのストルテンベルグ事務総長は「ウクライナの防空ミサイルがポーランドに着弾した可能性がある」と発言。G7とNATOの緊急首脳会議、バイデン大統領とドゥダの電話会談を経て、バイデンは、「軌道を見ても、ミサイルがロシアから発射された可能性は低い」と発言。そして、米NSCが「ウクライナの防空ミサイルが不幸にもポーランドに着弾したとみて矛盾はない」「最終的な責任はロシアにある」との声明を発表しました。

しかしゼレンスキーは、ウクライナ軍の情報に基づき、ミサイルがウクライナ軍の発射したものでないことに疑いはないと発言。ただ、その翌日には、何が起こったのか完全には把握していないが、ロシア製のミサイルだったこと、ウクライナの防空システムから発射があったことは確信しており、調査結果が出ない限りウクライナのミサイルだったとはいえない、ウクライナの専門家も現地調査に加わると発言し、その主張に含みをもたせました。

こうした状況の中で、米国とロシアの情報機関のトップが接触し、ミリー統合参謀本部議長が「ウクライナがクリミア含め全土からロシア軍を追い出す可能性は低い」と述べるなど、米国でもこれまでになかったような動きが見えてきました。これらの動きを踏まえ、現状と展望について解説します(※メルマガで解説)。

●米中首脳会談

バイデン大統領と習近平国家主席がバリでのG20サミットの機会に会談しました。バイデン政権になってから初の対面式での米中首脳会談です。

おおむね前回の記事(以下のリンク参照)で述べたとおりの結果でしたが、示興味深い点もいくつかありました。会談の意義についてコメントします(※メルマガで解説)。

「米中首脳会談」(11/14)
 
●日中首脳会談

岸田首相と習近平国家主席がバリでのG20サミットの機会に会談しました。日中首脳の対面式での会談は、安倍政権のときの19年12月以来3年ぶりで、岸田政権になってから初めての会談でした。会談の意義についてコメントします(※メルマガで解説)。

●米中間選挙、トランプの大統領選出馬宣言

米国の中間選挙は、共和党が下院の過半数を確保したことを主要メディアが相次いで報じました。まだ議席は確定していませんが、NBCは共和党221、民主党214という見通しを発表しています。共和党は8議席の奪還ということになります。

中間選挙については、先週、選挙直後にとりあえずの考察をお伝えしましたが(以下の記事参照)、その後、投票率や投票行動についてデータが明らかになってきました。

「米中間選挙」(11/15)
 
また、先週にはトランプ前大統領が24年大統領選への出馬宣言を行いました。これらの点についてコメントします(※メルマガで解説)。

●マレーシア総選挙

マレーシアで下院選が行われました(定数222議席)。まだ開票結果は確定していませんが、暫定的な議席数は以下のとおりです。コメントを述べます(※メルマガで解説)。

・希望連盟(PH)(アンワル元副首相) 82
・国民同盟(PN)(ムヒディン前首相) 73
・国民戦線(BN)(イスマイルサブリ首相、ザヒドUMNO総裁) 30
・サラワク州の政党連合(GPS) 22
・サバ州の政党連合(GRS) 6
・ワリサン(シャフィー元サバ州首相) 3
・PBM(新党) 1

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今週の動き
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(※メルマガで解説。)

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あとがき
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習近平主席がカナダ首相に「説教」、会談内容のリークに苦言(11月17日付CNN)

動画はこちらで見られますが、非常に珍しい光景ですね。習近平がメディアに姿を現すときはほとんど原稿の読み上げですから、こうやって普通に「会話」する様子は新鮮です・・(※ここから先はメルマガをご覧ください)。

・・リアル会合といえば、先週はグッチーポストのメンバーの懇親会がありました。街の様子もクリスマスモードで、ちょっと早い気もしますが、なんだか気持ちが高揚しました。次はカラオケという話も出ましたが、そういえばコロナではご法度だったカラオケも今ではすっかり元に戻ったのでしょうね。

懇親会ではKonanさんから募金についてのお話もありました。今の時代、一般の方でもこうして広く情報を発信し、同じ関心を持っている人たちとつながることができて、意義深いことと思います。思いを共有される方もおられると思いますので、ぜひご覧下さい。

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