それでは、今週のアウトラインです。

●先週のマーケット
・東京都区部CPI
●今週の米国経済統計（予想）
●先週の米国経済統計（結果）
●経済統計分析
１. 新規失業保険申請件数
２. 4Q GDP
３. 個人所得・消費支出 3月
４. 日銀金融政策決定会合
　・総裁会見で進む円安
●あとがき

それでは、さっそくまいりましょう。

「毎日資産が減り続ける、NISAは何かの陰謀か？」「貯蓄より投資と言われて騙された、儲かるって言ったじゃないか」これらは、高値から2000円近く日経平均株価が下がった際の、SNSでの投資家の声だとか。

年初来一時8300円値上げした日経平均ですが、中東情勢などの影響もあり、現在はその上げ幅を3400円程度に縮小、高値から9%マイナスとなっています。米国株と比べても、一時は日本株が米国株を10%以上もアウトパフォームしていましたが、だんだんその差も縮小してきており日本株の優位度は低下してきています。

そんな中、先週公表された、投資主体別売買動向を見ると（前掲）、個人投資家は2週ぶりに買い越し、その額なんと9,085億円で、過去最高。反面、海外投資家は5,924億円の売り越しで3週ぶりの売り越し。海外投資家の売りに、個人投資家が買い向かっている構図です。

個人投資家の中にはメディアや周囲の人に煽られて株式投資を始めた人や、長期投資のつもりで積立を始めた人もいるでしょう。しかし、すぐ含み損になってしまったら、何でこんなことやっているんだっけ？って思っている人もいるでしょう。相対的に良いと言われていた米国株ですら4月は下落していますから（円安で円換算では上昇しています）。

実施、冒頭のような投資家が損切りをしたのかは定かではないですが、基本、長く持てば米国株はもちろん日本株も、配当込みでほぼ利益になる可能性も高まる。ましてや、株式を保有することで家計に負担になっているインフレがヘッジされていたり、米国株を持つことで円安による通貨価値下落に対するヘッジになっていたりと、すでに恩恵は受けています。

新NISAなどをきっかけに株式投資を始めた人にとっては最初の試練ですが、継続すればいずれ成果はついてくるでしょう。足元の投資資産の価格を見て悲観している暇があったら、今はゴールデンウィークを楽しむ方が得策でしょう（笑）。

さて、GWが始まりました。輪島市のボランティア受け入れ窓口によると、通常ボランティアの活動は金曜日から月曜日の週4日に限られているようですが、GW期間中（～5月6日）は毎日受け入れをするそうです。

しかし、この通常週4日の受け入れに限定していることや、募集人数も抑えていることなどが仇となり、未だに能登半島の各所では瓦礫が積み上がり、倒壊した家屋がそのままという場所が多い。これまでに集まった563億円超の義捐金について、第二次配分の概要も決まり、支援対象要件が一部拡大されるなど対応はとられているものの、地元の方々にとっては不十分なのではないかと推察します。

・令和6年（2024年）能登半島地震に係る災害義援金の受付について

この大型連休で、閣僚ら14人（首相・閣僚の3分の2）が外遊に行くことになっていますが、現地入りする閣僚はいるのか？警備を理由に現地視察などしなさそうですが、果たして・・・。

と言うわけで、暦通りの方も、大型連休の方もよい1週間をお過ごしください。私Saltは暦通り、むしろ米国のイベントたくさん、その他いろいろ山積みで忙しそうな1週間になりそうです！良い1週間にしましょう！

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