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2024/03/04 06:30  | メルマガ |  コメント(1)

第236号 2月も熱狂した株式市場


最近、国内マーケットに触れる機会が増えている、本メルマガ。本筋の米国経済も変わらず抑えていきますが、トピックとして注目の集まる国内株式市場も外せません。引き続き、両方フォローしていきますのでどうぞお付き合いください。

それでは、さっそく今週のアウトラインです。

●先週のマーケット
・杞憂に終わる大谷ショック
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析

1. 米住宅関連指標
 ・新築住宅販売件数 1月
 ・中古住宅販売成約指数
2. 新規失業保険申請件数
3. 個人所得・消費支出 1月
4. ISM製造業2月
5. ミシガンサーベイ 2月
6. 日銀政策修正は既定路線?!
●あとがき

それでは、さっそくまいりましょう。

●あとがき

今週もここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。

日米の株式市場の勢いが止まりません。再び史上最高値を更新しており、はたしてどこまで上昇するのかという状況になっています。2月月間のパフォーマンスは以下の通りで、日経平均株価の上昇が目立ちます。

日経平均株価 +7.94%
TOPIX +4.89%
NYダウ +2.22%
S&P500 +5.10%
ナスダック +6.12%

先週のあとがきで株式市場について、リバランスなどによる利益確定売りが入る可能性があり時期的に調整地合いとなる可能性があるでしょう、という見通しを書きました。確かに、リバランス(年金等の運用において株と債券の投資比率を一定に保つ為に行われる調整)の動きは見られ株式に一定の売り圧力は見られましたが、やはり、下がってきたところでは買い遅れている投資家の買いに加え、月が変わって3月になるとNISA経由の再投資が、売り圧力に対するクッションのような役割を果たし調整といえるような展開にはなりませんでした。

ただし、株式売り債券買いのリバランスの動きは3月も続きます。特に上昇が目立つ日本株の比率が高まっていることで、GPIFを中心とする信託銀行経由の売りは続いています。この第1四半期末までにあと2~3兆円程度の売り需要があるとの見方もあり、今月も一定の売り圧力となることは間違いありません。また、日銀の政策修正に対する思惑も株式を下押しする可能性があり少し市場をトーンダウンさせるかもしれません。先週、日経平均株価は40,000円も視野に入ってくることになります、なんて言っていたらすでに週末の日経先物は40,000円を超えているという強さ。はたして目先ピークはどこになるのやら。

ところで、このところの株高への反応に、ジェネレーションギャップがあるようです。先週メルマガで取り上げたように、今の株高は生活実感が伴わず、先輩から「あの時はさぁ」と羽振りがよく狂乱していた当時の様子を聞いても、若手の部下達には実感がない。しかし、そんな若手も「NISAだ!株投資だ!」とマーケットの怖さを知らないが故に「株は上がり続ける」と信じているようにも見え、おじさんやおばさんは「大丈夫か?」と心配になってしまう。同じマーケットを見ていても、世代でここまでギャップがあるのは面白いな、とバブルの残り香を感じながら失われたウン十年を経験してきたSaltは、かなり冷静な目で両者を見ております。

ちなみに、日経平均高値更新で兜町の国内証券のディーリングルームでくす玉を割っている姿がテレビで報じられたのは記憶に新しいところ。この時代にくす玉?!と、一部のおじさんだけが喜んでいるような冷ややかな声も聞かれましたが、聞いたところによると意外にも米銀大手G〇の某部署でもくす玉を割っていたそうで、史上最高値更新は国内外問わず喜ばしいことのようです。はたして40,000円でくす玉は登場するのでしょうか?

それにしても、今放送されている「不適切にもほどがある(TBS金曜夜10:00)」は世代間の社会的ギャップに焦点を当てたドラマで、1986年と2024年の社会が交互に描かれる設定。マーケットも参加者も、そういう意味ではちょっとこのドラマに重なっていて、偶然とはいえ面白いな、と思いながら初回からハマって観ています。

さて、3月に入りましたが、雪が舞っているところもあり、東京も結構冷える日があります。みなさまくれぐれも風邪などひかれませんように。また、最近千葉県を中心に震度4以上の地震の発生回数が増えています。能登半島の地震でも、一昨年から群発地震が観測されていた、などということもありますので、日ごろからできる限りの備えはしておこうと思っています。個人的には、自宅も、オフィスの防災対策も強化しておこうと思います。

そうした中、能登半島ではまだまだ普及作業が思うように進んでいないにも関わらず、避難所を集約させ、それに伴い支援物資の配給を、受け取りに変えるなど(好ましくない)変化があるようです。こうした動きは、被災された方、特に高齢者を中心により過酷な状況に追い込まれることにもなり、大変心が痛みます。その一方で、先週から七尾市、輪島市、珠洲市、志賀町、穴水町、能登町の6市町では住民一人当たり5万円の義援金の配分が始まっています。一刻も早く、支援金、物資、インフラ整備など多方面でのサポートが行き届き、生活再建に向けて前進していただきたいと、強く願っています。

令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について

それでは、今週もよい1週間をお過ごしください!

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One comment on “第236号 2月も熱狂した株式市場
  1. ロッチ より
    どこまで・・・?

    いつもありがとうございます。日本人だけかもしれませんが、日本の株高に米株式市場の堅調さがかき消されて見えるような気がします。日本株はいつまで、どこまでいくのでしょうか?

    そういう中で、国内の金融政策についても大変興味深く拝読しました。個人的には、日本株ももう少し買いたいので、マイナス金利解除のタイミングか、春闘でこけるか、米大統領選が超混乱するか、なにかないかなぁ、などと思ったりしています(笑)。まずは、3月4月丁寧に向き合いたいです。

    そして能登半島の状況についても毎週ありがとうございます。どうも、報道も薄いような気がしていて、毎週つなぎとめていただいている感じで、細々とですが寄付も継続しています。早く、復旧の勢いが出てくればいいですが・・・。

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