FEDの金融政策によって、まだ目標には到達しないまでも、インフレ抑制には明確に効果が見られますが、このところマーケットで注目されているのは、債務上限や金融不安でしょう。債務上限に関してはプロレスとはいえ、今週はいよいよ正念場となるでしょう。信用収縮を意識しながらのFEDの金融政策の舵取りは？実体経済への影響は？

先週は、米国の経済統計としては、製造業指数、小売り、住宅、そして定例の雇用関連と定点観測の素材が盛りだくさんでしたので、順に確認していきましょう。また、先週に引き続き、日本株も外せません。

それでは、今週のアウトラインです。

●先週のマーケット
　・上昇止まらぬ国内CPI
●先週の米国経済統計（結果）
●経済統計分析
１. 連銀製造業サーベイ
　・NY Fed製造業 5月
　・Philly Fed製造業 5月
　・Special Questions
２. 小売売上高 4月
３. 住宅関連指標
　・住宅着工 4月
　・住宅建設業者の景況感
　・中古住宅販売件数 4月
４. 新規失業保険申請件数
５. 揺れる6月利上げ織り込み
６. 進撃の日経平均株価
●今週の米国経済統計（予想）
●あとがき

それでは、さっそくまいりましょう。