2022/03/12 08:00 | ロシア | コメント(0)
ロシアのウクライナ侵攻:中国、インド、UAE、EU、日本
本日は、ロシアのウクライナ侵攻について、読者の方からの質問にお答えします。
私のメルマガはいつも分量が多くて読むのが大変と思いますが(苦笑)、今回は簡潔に書きます。週末ということで、肩の力を抜いてお読み下さい。
今週の動きについては、いつもどおり、来週月曜に包括的なアップデートをお伝えします。とり急ぎ日々の状況についてはツイッターをご覧下さい。ご質問やコメントも歓迎です。
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ロシアのウクライナ侵攻:中国、インド、UAE、EU、日本
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●中国
●インド
●UAE
●EU加盟
●日本の外交
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あとがき
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■ 米マクドナルドやスタバ、ロシアでの営業一時停止(3月8日付ロイター)
マクドナルド、スターバックス、コカコーラがロシアでの事業を停止。西側資本が雪崩を打ったように事業を停止ないし撤退していますが、現代は、国家の制裁に先んじて民間企業が動くという時代ですね。
こういった消費者向け商品やサービスが消えていくのは、生活の光景が変わるので、ロシア国民にとって心理的なインパクトは大きいでしょう。文字どおり、ロシアからの西側の撤退を象徴する現象になりそうです。
一方、私が気になったのはピザハット。ピザハットといえば、ゴルバチョフが出演した98年のCMです。
■ Pizza Hut Gorbachev TV Spot Commercial :60 International version(11年11月8日付YouTube)
「ゴルバチョフだ」「彼のせいで我々は経済混乱に陥った」「いや、彼のおかげで我々は機会を得た」
「彼のせいで我々は政治的不安定に陥った」「いや、彼のおかげで我々は自由を得た」
「完全なカオスだ!」「希望だ!」
「彼のおかげで私たちは多くのものを得たよね、ピザハットのように」
(そうだな~という表情で)「ゴルバチョフ万歳!」
なんともベタなCMですね。98年といえばロシアが金融危機により大混乱に陥った時期です。そんな中でこんなCMをロシアに流したのか・・と驚くかもしれませんが、これはロシア国内では放映されなかったそうです。
舞台はロシアでも、あくまでも西側諸国でのイメージアップ、資本主義の勝利をアピールするための広告だったのですね。それにゴルビーも協力するという。もちろん何の問題もないですが、ロシア人の間でゴルビーが不人気なのは、こういうところもあるのでしょう。
そのピザハットも、やはりロシアでの事業を停止したそうです。このCMを思い返すと、ゴルバチョフがピザハットをもたらし、プーチンが奪ったということになるのですね。まさにソ連の時代に戻っていくというか、歴史の逆行を感じさせるエピソードでした。
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